上川隆也、白髪の案内人に「“当たり前”が持っている重さにほんの少し気が付ける」

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2022年9月、読売テレビ・日本テレビ系のプラチナイト木曜ドラマでは、「4週連続オムニバスDRAMA」と銘打ち、心動かす2つのドラマを4週連続オムニバス形式で放送。ひとつめのドラマは、上川隆也が主演を務める『さよならの向う側』が放送される。

原作は、「生きている間に大切な人との時間を慈しみ、自分の気持ちを言葉にして伝えておこうと改めて思った」「生まれた事の奇跡といくつもの縁を想いこの世界が愛おしくなる」と読者から感動の声があふれる同名小説「さよならの向う側」(清水晴木、マイクロマガジン社 刊)。上川演じる「案内人」が、思いがけず訪れた死に戸惑う人々を、現世とあの世の狭間「さよならの向う側」で迎え、彼らの「最後の24時間」に寄りそう。

案内人は、「さよならの向う側」にやってきた彼らにある提案をする。亡くなってからこの「さよならの向う側」を訪れた人は、24時間の間、会いたい人と会うことができる。ただし、自分が死んだことをまだ知らない人とだけ――。

親子・夫婦・思い合う男女……毎話登場する物語主人公たちは、人生の最後の24時間に誰と会うことを選ぶのか。ヒューマンドラマの第一人者・水橋文美江が脚本を務め、数々の感動作を手掛けた監督・深川栄洋が人々の切なくも温かい愛の物語を紡ぐ。

<上川隆也 コメント>
――本作品の「案内人」を演じてみて。

ありきたりですが「人間は捨てたもんじゃない」と演じながら思えたんです。見るにも聞くにも堪えないような事件や出来事が日々起こっているような世の中ですけれど、その一方でやはり人の持っている「善性」は信じていたいですし、この物語にはそう思わせてくれる温もりがありました。各話のいたる所で、救われているような気持ちになれました。改めて、この案内人は演じがいがあったと思っています。

――本作品の見どころ。

怪我をして松葉杖をついてる時、当たり前に左右の足を出して歩けることの有り難さに気付く様に。風邪ひいて寝込んでるときに咳き込まずに呼吸ができることの価値を思い知る様に。このドラマは、身近な人と話せるという「当たり前」が持っている重さにほんの少し気が付ける、そんな作品ではないでしょうか。身近にある当たり前がちょっとだけ意味を持つような、そんな時間としてご覧になっていただけたら嬉しいです。

<清水晴木先生 コメント>
小説家になってからの夢の一つが映像化でした。というのも僕は元々学生時代に脚本家を目指していて、小説と同じくらいにドラマや映画が大好きだったからです。そしてその頃からの十年越しの想いがとうとう実りました。本当に本当に嬉しいです。

この『さよならの向う側』は今までで一番の特別な想いがこもった作品です。そしてその作品を同じくらいの熱をもって、素晴らしいキャストさんとスタッフさんに映像化して頂きました。見終わった後にはきっと大切な人に会いに行きたくなるドラマになっていますので楽しみにしていてください。

小説からドラマになることで、「さよならの向う側」という物語がこれからまたたくさんの人に届きますように。一緒にドラマを楽しむことができれば何よりも嬉しく思います。

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