小川未祐、望月歩“晴”を手のひらで転がす!?「演じていてワクワク」

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小川未祐、望月歩“晴”を手のひらで転がす!?「演じていてワクワク」

3月7日より、木ドラ24枠で新たに始まるドラマ『痛ぶる恋の、ようなもの』(テレ東系、毎週木曜深夜24:30~)。スリーピースロックバンド・This is LASTの楽曲の世界観を原案に映像化した本作は、彼⼥の⽣々しい浮気を⾒つけてしまったことをきっかけに揺れ動く痛々しい感情ドラマ。

映像制作を学ぶ大学生・根津晴を演じているのが、テレビ東京の連続ドラマ初主演を務めることになった俳優の望月歩さん。そして晴を振り回す恋人・久我ユリに扮するのが小川未祐さんだ。

以前から知り合いだったという二人が微妙な距離感の恋人役を演じる本作の魅力を語り合った。

“久我ユリのことが大好き”という思いが一番強い

――本作への出演が決まったときの感想と、台本を読まれた印象は?

望月:まずは「主演だ! 嬉しいな」というのが率直な気持ちでした。台本を読み始めたときは、なかなかカオスだな……と思いましたが、お芝居するのが楽しみだなと感じました。

小川:私はオーディションを受けさせてもらったのですが、山元環監督とは以前もご一緒していたので、また監督の作品に参加できるということがまず嬉しかったです。台本を読んで感じたのは、久我ユリという女性は自分勝手で周りを振り回すけれど、出会う人みんなを引き込んでいく魅力的な女性なんだなと。手のひらで相手を転がす役は、とてもやりがいがあって楽しそうだなと思いました。

――望月さんは、手のひらで転がされてしまう役。どんなことを意識して晴を演じようと?

望月:監督とお話したとき「情けない」「女々しい」という言葉のイメージをいただいたので、そこを意識しつつも、“久我ユリのことが大好き”という思いが一番強いのかなと思ったので、このことを常に頭のなかに入れて芝居をしました。

――晴に感情移入できましたか?

望月:そうですね。でも自分だったらこうするかな……というのが晴とは真逆だったので、どうやって納得するかというのは考えていました。

――どうやって納得したのですか?

望月:「このときのユリのここが可愛かったのかな」という、ありもしないことをカフェでニヤニヤしながら、彼女のことを腑に落としました。

小川未祐が作り上げたユリはハマり役!?

――小川さんは、ユリがもつ、相手に対するゆるぎない自信みたいなものはどのように形作っていったのですか?

小川:ユリの自信って、「どうやったらこの人が自分の側にいてくれるか」が分かっている人なんだろうなと。なかでも晴くんは単純で、久我ユリ的には転がしやすい人なんですよね(笑)。あとは、ユリという人間を表現するうえで、自分がお酒を飲んで気持ち良くなったときの身体の動かし方みたいなものは取り入れています。

――小川さんが作り上げたユリはいかがですか?

望月:元々小川さんのことは知っていたので、なんか生き生きと演じているなと思いました。言葉が正しいか分かりませんが、ハマり役だなと思います(笑)。彼女のアーティストな部分や、感性が役に乗っているなと感じています。僕の演じる晴は映像監督志望なのですが、そういう部分でもユリのアーティスティックな部分に魅力を感じているのかなと思います。

――小川さんは自分でも「ハマり役だな」と思っていますか?

小川:ハマっているかは分かりませんが……演じていてワクワクします(笑)。相手が駆け出しの頃から切磋琢磨してきた望月さんというのも、自分のなかで開放的になれる要因ですね。

――同い年で以前から知り合いというお二人ですが、共演していかがですか?

望月:久々の再会でしたが、以前にも増してブレずに芯が強くなっている印象がありました。久我ユリとして現場に入っているからなのか、私生活から強くなったのか……と気になっていました(笑)。

小川:私も現場でご一緒するのは初めてだったのですが、以前よりも周囲の方とコミュニケーションを積極的にとっているなという印象を受けました。本人も「現場は楽しい方がいい」と話していましたし。お互いに成長したんだなあと感じました。

――周囲と積極的にコミュニケーションをとろうとしたのは、主演として臨んでいるからですか?

望月:最初はそういう意識はありました。でも現場に入ると、監督をはじめカメラマンさんや助監督さんも、結構くせが強い方が多くて、途中からは単純に楽しくて話しかけるようになっていました(笑)。

――小川さんは、望月さんから“以前より芯が強くなった”と言われていましたが、こちらについてはいかがでしょう?

小川:望月さんとよくお会いしていたのは10代だったので、いろいろ悩みながら生活している時期でしたね。でもこの数年で自分も音楽を始めたり、自分で考えて生きていくという自覚も芽生えたりしてきたので、そこが強さになってきているのかもしれません。

恋の期間って独特の美しさがある

――俳優としてはお互いどんな印象を持ちましたか?

望月:役としての気持ちを第一に動いてくださっているなという印象です。台本があって、アングルや動きも決まっているのですが、その制限のなかで、最大限表現の幅を広げようとしているのが、一緒に演じていて気持ちが良かったです。

小川:相手のことをとてもよく見つめてお芝居をされる方だと思います。演出や相手のお芝居によって、ちょっとした変化もすぐに対応されていて。現場でどんどん変化し更新されていく姿がとても魅了的な役者さんです。

望月:面と向かって褒められると恥ずかしいね。

小川:私もこんなに褒めてくれると思っていなかったからびっくりです(笑)。

望月:今日は美味しいお酒が飲めそうです(笑)。

――タイトルに「痛ぶる恋」とありますが、恋に対するイメージは?

望月:恋をすると、いろいろな色がついて見えるのかなと思います。イベントも恋をしていると、感じるものも増えるのかなと。

小川:恋ってだんだん愛に変わっていくものなのかなと思うのですが、恋の期間って独特の美しさがあるような気がします。

――全4話の物語ですが、どんなところに注目して欲しいですか?

望月:This is LASTさんの曲から生まれた監督の描きたいものが4話のなかにグワっと詰まっています。登場人物もとても個性的で魅力的なのでぜひ楽しんで見て欲しいです。

小川:一見、普通とは違う恋模様が描かれているように感じられますが、ユーモアの中にみなさんの古傷をチクっと刺す瞬間が散りばめられています。それぞれ登場人物の人生を自分に照らし合わせながら楽しんでいただきたいです。

<望月歩さん担当:スタッフクレジット>
ヘアメイク︓服部さおり、スタイリスト︓有本祐輔
(シャツ¥13,750 FORTUNA HOMME / フォルトゥナオム、ジャケット¥48,000 White Mountaineering/ホワイトマウンテニアリング、ベスト¥40,000 White Mountaineering / ホワイトマウンテニアリング)

<⼩川未祐さん担当:スタッフクレジット>
ヘアメイク︓日髙栞奈

<第1話あらすじ>
芸術大学に通う映像学科の3年生・根津晴(望月歩)は初めて監督として作品制作を⾏うことにしたが、何を撮ったら良いのか分からず悩んでいた。そんな根津晴の様子を見に来た同期のカメラマン・吉川(櫻井健人)のスマホに、フィルターなしのリアルな投稿をするアプリ・モータスの通知が届く。

モータスに興味のない根津晴だったが、後輩・⾅井都(河村花)の投稿に根津晴の彼女・久我ユリ(小川未祐)の浮気現場が写っている事を偶然知ってしまう。意を決して誰とキスしていたか問いただす晴にユリは……。

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