影山優佳、Jリーグの指導者ライセンスと外国人枠に持論!Jクラブ担当者も思わず感心

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影山優佳、Jリーグの指導者ライセンスと外国人枠に持論!Jクラブ担当者も思わず感心

ミュージシャンのGAKU-MC、クイズプレーヤーの伊沢拓司日向坂46影山優佳が、5月6日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:25~)にゲスト出演。日本サッカーを強化させるための案をプレゼンした。

“Jリーグ勝手に向上委員会”の3人が、Jリーグの進化プランを提言する3週連続特別企画。第2夜のテーマは「日本サッカーの強化」について。前回に引き続き、Jリーグチェアマンの野々村芳和が3人のプランの実現性をジャッジすると共に、リモートで参加したJリーグ21クラブの関係者の声も吸い上げていった。

トップバッターの伊沢が掲げたのは、「リーグとしてのMCO(マルチクラブ・オーナーシップ)誘致」というプラン。MCOとは、1つのオーナーや資本が複数のクラブを保有し、経営に携わること。Jリーグでは、過去に横浜F・マリノスがシティ・フットボール・グループとパートナーシップ契約を結んだことが話題となった。

シティ・フットボール・グループといえば、マンチェスター・シティFCをはじめ、世界中のクラブとの関わりを持つ世界的なサッカー事業グループ。伊沢は横浜F・マリノスの成功事例と、Jクラブの株式上場が3月1日付で解禁されたことを受け、「こうした中で、MCO参入のチャンスが来ているんじゃないか。これを使ってJリーグを強くしていくことができるんじゃないか、と思っています」と、自身の考えを明かした。

伊沢によれば、MCOによるメリットは主に3つ。1つ目は、様々なチームのメソッドを共有できるということ。2つ目は、MCO参入によって広告的な価値が生まれるということ。そして3つ目は、アジア戦略との相性がいいということ。伊沢はJリーグがアジアとの連携を強めていることに触れ、「MCOは最近アジア各国を保有しに行ったりしているわけですね。そうなると、アジア圏の選手と日本の選手の交換とかも行われますし、アジアのファンがJリーグを見てくれるみたいなこともあったりする」と説明した。

伊沢のプランに、野々村は「Jリーグのクラブが海外のオーナーから見て、まだ魅力がそんなにないかもしれないという問題はある」としながらも、「近い将来そういうことが起こってもなんら不思議がない」と実現性の高さを認めていた。

続いて、音楽とサッカーをこよなく愛するGAKU-MCが提案したのは、「OBも観客もそしてミュージシャンもみんなハッピー」というプラン。これは、GAKU-MC自身がミュージシャン仲間たちと取り組んでいるエキシビションマッチのことで、チームのOBやミュージシャンが前座として試合を行い、ファンを喜ばせるというもの。野々村から「日本サッカー強くなる?」と聞かれたGAKU-MCは、「これで強くなります、絶対!」と力強く答えていた。

そして、アイドル界唯一無二のサッカー通として知られる影山が発表したプランは、「ライセンスを身近に!外国人枠に特例を!」というもの。番組でも度々議題に上がるテーマだけに、MCの勝村政信も「切り込んできましたね」とニヤリ。野々村は「本当に強くしてくれそう」と期待を寄せていた。

ライセンスとは、Jリーグで監督として指揮を執るために必要なS級ライセンスのことで、取得には数年かかるのが一般的。影山は「仮にライセンスを収録することが簡単になって、いろんな人がS級ライセンスを取りにいけるようになれば、自由な競争につながる」と指摘し、サポーターの目が肥えることで、監督自身のレベルアップにもつながるのではと続けた。

また、外国人枠の特例については、ジーコゲーリー・リネカーなど、Jリーグを盛り上げた外国人選手たちの名前を挙げ、海外のスターが日本に来ることによって、観客の動員増や日本人選手のモチベーションアップなど、様々なメリットがあると解説。影山は、J1おける外国人枠が5人までと定められていることを踏まえ、「例えばですけど、移籍金5億円以上の選手は5人にカウントしない」と提案した。

特例を作ることで、公平性を保ちながら、話題性やイメージ向上などのメリットを得られるという影山のアイデアに、スタジオの出演者や各クラブの担当者も「おお~」と感心。野々村は「採用するというよりは、しっかりと検討しないといけないよね」と現実的な課題として向き合うことを約束していた。

さらに、各クラブの悩みや相談事に対して、ゲストの3人が解決策を提案するコーナーでも、影山が斬新なアイデアを思いつく。ジュビロ磐田やFC琉球など、いくつかのクラブが挙げたのは「雨の日に集客を増やす方法は?」という悩み。屋根のないスタジアムをホームにするクラブにとって、雨の日の試合は死活問題。ジュビロ磐田のマーケティング担当者は「逆に雨の日だから楽しめるみたいなアイデアを皆さんからいただけたらなと思って」と訴えた。

伊沢は「ディズニーランドとかは雨の日限定グッズ出したりしているんですよね。雨の日しか手に入らないグッズがあるなど、コアファンはそういったところでつなぎとめられる気はしますけど」と分析する。一方、影山は水に濡れると髪の色が変わる人形を例に出し、「透明なポンチョが雨に濡れれば濡れるほど、クラブカラーに染まるみたいな。濡れるとチームの一員になれるよ、みたいなものが生まれたらいいなと思いました」と提案。このアイデアには、各クラブの担当者たちが拍手を送っていた。

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