馬場ふみか&野村周平『夫を社会的に抹殺する5つの方法』は「ただの復讐劇ではない」

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馬場ふみかさんが主演を務める新ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』が、テレビ東京系「ドラマチューズ!」枠 (毎週火曜24:30~)にて1月10日よりスタートします。

本作は「DMMブックス」で独占配信中の、三田たたみ氏による同名作が原作の社会派サスペンスドラマ。夫の奥田大輔(野村周平さん)からDVやモラハラ等を受けてきた主人公・茜(馬場さん)が、謎の手紙の指示に従い大輔を社会的に制裁する中で、自他と対峙し人生を見つめ直す姿が描かれます。

ネットを介し、発信、受信、監視、管理が容易になった現代だからこそ、心と身体が求める時代に即した “コミュニケーションのあり方” を見つめ直すきっかけになればと制作された、ただの復讐劇ではなく、現代社会が抱える問題に切り込んだ意欲作。

この度、DV夫とその妻という難しい役どころを演じた野村さんと馬場さんにインタビュー。作品にかける意気込みや、2人が「ただの復讐劇ではない」と口を揃える作品の見どころを聞きました。

「ただの復讐劇ではない」考えさせられる人間ドラマに

――この作品に最初に触れた際の印象を聞かせてください。

馬場:まず、タイトルを見て驚きました。「これはとんでもない作品なんだろうな」とタイトルから感じ取れました(笑)。ですが、脚本を読んで“ただの復讐劇ではない”ということがわかり、人や自分自身との向き合い方、SNSやインターネットとの付き合い方などいろいろと考えさせられる内容だったので、どんなドラマになるんだろうと演じるのが楽しみになりました。

野村:馬場ちゃんの言った通り。本を開けてみると後半にかけて人間模様や大輔・茜の心情の変化が描かれており、ただの復讐劇ではない人間ドラマになっていて、「すごく面白い!」と思いながらどんどん読み進めてしまいました。

――野村さんはDV夫、馬場さんは夫を社会的に抹殺しようとする妻という、これまで演じたことのない役どころを演じます。演じる上で、何か参考にした人・作品などはありますか?

野村:いるけど言えない(笑)。

馬場:DV夫役の参考にした人を言ってしまったらダメですね(笑)。

野村:いろいろなところからすごく怒られてしまうと思うので言えないです(笑)。それ以外にも、様々な作品を見て参考にさせてもらいました。

馬場:私は、物語の中では描かれない、茜がこれまでどのように生きて来たかが描かれている資料を参考にしました。茜にはこんな友達がいて、どんなものが好きで……ということがすごく細かく書かれている資料を監督が作成してくださったんです。それを読んで、自分の中の「茜像」を作っていきました。

――チャレンジングな作品になりそうですね。

馬場:DVのシーンはもちろんなのですが、茜に対するモラハラも「うわ~」って感じですよね。

野村:これが放送される頃には、また俺は嫌われ者になるんだろうな……。たぶんこの役は、他の人がみんなやりたがらないから俺のところに来たんだろうなと思います(笑)。

――刺激的なシーンが多数登場する本作。撮影現場はどのような空気感ですか?

馬場:ドラマの雰囲気とは真逆の、和気あいあいとした空気が流れています。よく休憩時間に野村さんとくだらない話で盛り上がっているし、大輔とのシーンが終わってから「怖かった~」とか言って笑い合うこともあります。先ほどは宮崎美子さん(※大輔の母・奥田美千子役)とご一緒して、「こんな家庭、嫌ね~」と話していました(笑)。

野村:他の共演者さんとご一緒した時も、ずっとこんな感じです(笑)。

後半にかけて、茜と大輔の「心情の変化」に注目

――ご自身が演じる役柄の“ここを見て欲しい”というところを教えてください。

馬場:自分自身と向き合い、成長していく姿が見どころだと思います。復讐によって変化していく感情をしっかり表現できたらと思い演じているので、そこに注目していただけたら嬉しいです。

野村:大輔はあえて、過激なシーンに注目してほしいと思っています。そこをリアルに表現すればするほど、後半にかけて展開する人間ドラマが本当に良いものに見えると思うので。茜と同じく大輔も後半にかけてかなり心情に変化が見えてくる人なので、だんだん復讐劇じゃなくなっていく物語を楽しんでほしいです。

――最後に、放送を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

馬場:ただ復讐が完了して物語が終わるわけではなく、その先にある人間ドラマが描かれています。かなり深い内容になっていますので、是非1度だけでなく、何度も見て欲しいです。

野村:実際にこういった問題を抱える家庭も少なくはないと思うので、この作品を通じて少しでも救いになれば嬉しいです。登場人物の心の変化に注目して、是非楽しんでください。

(取材・文:米田果織)

<第1話あらすじ>
結婚一年目の主婦・奥田茜(馬場)は、家庭を顧みない夫・大輔(野村)の日ごとに増える暴言や暴力に怯えていた。

「子供ができれば変わるはず」そう信じていた矢先、新しい命を授かり喜ぶ茜。結婚記念日に伝えようとご馳走を用意して大輔の帰りを待つもなかなか帰ってこない。

深夜遅くに帰ってきた大輔からは香水の香りがして……。ただ幸せを願っていた女性が大切なものを奪われたとき、大きな愛が復讐へと変わっていく。

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