影山優佳、日本代表の理想形を熱弁!技術委員長もサッカー協会に勧誘「ぜひとも入っていただいて」

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日本サッカー協会技術委員長の反町康治と、日向坂46影山優佳が、7月16日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:25~)にゲスト出演。カタールW杯に挑む日本代表のチーム作りについて、MCの勝村政信とトークを繰り広げた。

11月に開幕するカタールW杯に向けてアクセルを踏む日本代表。大会ではベスト8を目標に掲げているが、6月6日に行われたブラジルとの国際親善試合ではスコア以上に力の差を見せつけられた。日韓大会以来20年ぶりの来日となったブラジル代表だが、FIFAランク1位と、日本にとっては超格上。反町は、ブラジルとのマッチメイクについて、「あまり強くないチームと試合をしても課題は生まれてこないので、(ブラジルとの)試合を通して、たくさんの課題が出てきてほしかった」と、日本代表の課題を洗い出す狙いがあったことを明かす。

技術委員長として代表の強化やユースの育成などを担う反町だが、代表メンバーの選考にはノータッチ。森保一監督がコーチ陣と話し合い、最終的なリストが完成するという。しかし、国内のクラブに招集の電話をするのは反町の役割だそうで、影山から「電話をされたときに渋られたりとかはあるんですか?」と聞かれると、「A代表はあまりないですが、アンダーカテゴリーになってきますと、いろいろ言ってくることは正直あると思います。実際、どのカテゴリーでも招集に応じなければいけないルールはありますから、それをしっかり説明した上で、事前に話し合いをしてやっていく」と苦労を語った。

今大会ではレギュレーションの変更により、登録メンバーもこれまでの23名から26名に増加。3人増えたことで、これまでとは違う戦い方が期待できる日本だが、グループステージで対戦するのは、ドイツ、コスタリカ、スペインと、強豪がひしめくグループE。反町は技術委員長の立場から、この組み合わせについて、「優勝経験のあるヨーロッパの2か国が一緒になったのは、驚きというか、難しいなというのは正直思いました」と心境を吐露する。

一方で、「初戦がドイツだったのは逆に良かったかなと思っています」と切り出し、ドイツのクラブに所属している日本人選手の多さに着目。反町は「ドイツの選手の特徴などをよくわかっている。さらに、ドイツはバイエルン・ミュンヘン中心のチーム作りをしてくると思いますけども、どちらかというと優勝経験国はスロースタートだと思っていますので、そこで一発ぎゃふんと言わしたいというのはありますね」と意気込んだ。

第3戦のスペインも優勝経験国だが、反町はスペインのサッカー協会にあいさつへ行った際に、火花を散らしたエピソードを披露。決勝トーナメントを見据えて、スペインはメンバーを温存するのではと予想した。勝村は、ドイツもスペインも強豪は決勝トーナメントに合わせるが、日本はグループステージの初戦に合わせるとし、「そこは大きなアドバンテージがある。だからいけるんじゃないかと思っているんですけど」と期待をふくらませる。その言葉に、反町は「本当に胸を借りるつもりで、初戦から100%以上の力を出さなければ勝つことは難しいかなと思っています」と答えた。

そんな日本がグループステージを突破するカギとなるのは、かつては代表の武器でもあったセットプレー。日本では今年から専任のコーチをつけて、本格的な強化に乗り出している。現代サッカーで重要度が高まりつつあるセットプレーだが、近年の日本はセットプレーからの得点が少なく、2021年の東京オリンピックでも、8得点中セットプレーからの得点はPKのわずか1点のみ。反町は「昔で言うと中村俊輔遠藤保仁本田圭佑など、非常に良いセットプレーキッカーがいたんですよ。残念ながら今はそういうスペシャリストがいないことを考えると、工夫しなければゴールにはつながらない」と指摘した。

また、日本代表を率いる森保監督のパーソナルな面に話が及ぶと、反町は「非常に生真面目。スタッフの一人一人のこともよく考えながら、気を使っているところがある」と説明。サッカーに対する熱意や姿勢を高く評価した。

そして、カタールW杯の後の日本サッカー界にも言及。来年の2023年にはU-20ワールドカップ、2年後の2024年にはパリオリンピックと、下の世代の重要な大会が続くが、技術部門のトップとして改革を進めている反町は、コロナ禍で若手が海外に行くことができなかったことを危惧。そこで、若手に内田篤人中村憲剛阿部勇樹らロールモデルコーチをつけ、現役時代の経験を伝える活動を実施。若手の経験値を補強することに力を注いでいるという。

日本代表においては、現メンバーと若手の世代交代が何かと取り沙汰されるが、影山は「各世代の人たちが常に強い日本というような、世代交代というワードが使われないようなナチュラルな選手の起用や、そういう流れができるような形、仕組み作りが進んでいったらいいかなと思います」と提言。影山が思い描く未来の日本代表の姿には、反町も「おっしゃる通り」と賛同し、「ぜひとも日本サッカー協会に入っていただいて」と勧誘していた。

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