阿久津仁愛、初挑戦のフレアバーテンディングに苦戦「本番では手汗が止まらなかった」『FLAIR BARTENDER’Z』

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阿久津仁愛さん、立石俊樹さん、一ノ瀬竜さん、小西詠斗さんら舞台で活躍中の豪華俳優陣が出演するドラマ『FLAIR BARTENDER’Z』(MBS、毎週木曜24:59~ほか)が、7月21日よりスタートします。

本作は、ボトルやシェイカーを投げたり回したりと、華麗なパフォーマンスで客を楽しませながらカクテルを作る競技「フレアバーテンディング」の世界で、1杯のカクテルに情熱をかける男たちが技とテクニックを競うエンターテインメント作品。父の面影を追う黒沢瑛人(阿久津さん)、音楽の道に挫折した夏目遠矢(立石さん)、諦めた過去への未練くすぶる久野誠一郎(一ノ瀬さん)、絶対的なプライドを持ち、兄やライバルとの確執を抱く五十嵐新(小西さん)の4人がそれぞれの生き方を背負い込み、様々な夢を描きながら競技バーテンダーとして熱き戦いを繰り広げていく姿を描きます。

この度、阿久津さん、立石さん、一ノ瀬さんに加え、ソロ部門で優勝経験を持つ比嘉玲紀を演じる植田圭輔さん、タンデム部門の現役チャンピオン、峯田伸一を演じる染谷俊之さん、同じくタンデム部門の現役チャンピオン、梶原雄大を演じる和田雅成さんの6人にインタビュー。初挑戦となったフレアバーテンディングや撮影現場での様子などをうかがいました。

ストーリー同様、練習を重ねたフレアバーテンディング

――皆さん、フレアバーテンディングに初めて挑戦したとお聞きしました。どれだけ練習したのでしょうか?

染谷:現場にフレアバーテンダーの方が来て、3~4回ほど教えていただきました。あとは全部自主練だったよね?

立石:そうなんです。3~4回教わった後に、僕はいつも芝生がある広い公園で練習していました。「あの人プロなのかな?」と思われたくて、人がいない時に出来ない技を練習して、人が来たら出来る技をするという(笑)。

全員:あるある(笑)。

染谷:芝生良いよね! 落とした時に音が鳴らないんですよ。僕も公園で練習していたのですが、途中で隣に人が来て、どんどん僕の陣地を奪っていきました(笑)。

植田:仁愛は技が多かったから、大変だったよね?

阿久津:本当に大変でした……。どれだけ練習したとしても、本番では手汗が止まらなかったです(笑)。

和田:僕は20テイクくらい失敗して、笑い方を忘れてしまった時がありました。僕のために休憩に入ったので、すごく気まずかったです(笑)。

一ノ瀬:僕は一升瓶を使う技があって、「一升瓶なんて家にないし飲み切れない!」と思って現場からお借りして練習しました。重かったな~(笑)。

和田雅成、一ノ瀬竜、阿久津仁愛、植田圭輔、立石俊樹、染谷俊之
和田雅成、一ノ瀬竜、阿久津仁愛、植田圭輔、立石俊樹、染谷俊之

――ストーリー同様、皆さん練習を重ねて上手くなっていったのですね。

阿久津:最初に教わった時は「大丈夫かな?」と不安になりましたが、コツを掴んでからは練習もすごく楽しくなりました。ボトルが手に吸い付いてくる瞬間があって、「こういうことか!」と。

一ノ瀬:わかる!「これか~!」というタイミングがあったよね。

――「一番覚えが良い人」と「一番覚えが悪い人」を挙げるとしたら?

一ノ瀬:それぞれタンデムの相手としか練習していなかったので、他のチームの状況は知ることができなかったんです。

立石:相方のことしかわからないね。

阿久津:(田口)司はめっちゃ上手そうだよね。手先が器用でアクロバットも得意だから、そんなイメージがある。

一ノ瀬:たしかに。覚えるのも早いし、動きがすごくキレイだった。

立石:僕は「覚えが悪い人」はすぐに浮かんだ(笑)。

染谷:僕も!

阿久津&一ノ瀬:え? 誰ですか?

立石&染谷:(声を揃えて)9ちゃん(末吉9太郎)。

阿久津&一ノ瀬:あ~(笑)。

立石:9ちゃんと初回の稽古が一緒だったのですが「この人、大丈夫かな?」と思ってしまいました(笑)。でも、いざ撮影でフレアを披露することになった時「めちゃくちゃ上手くなってる!」と驚いて、相当練習したんだろうなと尊敬の気持ちを持ちましたね。

染谷:9ちゃんはドラマの撮影も初めてだったしね。初めてなことばかりでハードルが高い現場だったと思うのですが、すごく頑張っていました。

和田雅成「共演者は素敵な方ばかり」

――そんな末吉さんのように、撮影を経て印象が変わった人はいますか?

阿久津:僕はペアを組んだ小南(光司)くん。今回が初共演で、初対面の時はマスクをしていたこともあって静かなイメージだったのですが、実際話してみたらすごく気さくな方で。僕の精神年齢に合わせてくれたのかもしれないのですが、笑いのツボが一緒で、撮影も練習もすごく楽しい時間になりました。

立石:僕はやっぱり9ちゃんかなぁ。最初は帰り道が一緒なのにタイミングをずらすなどして気を使いあっていたのですが、同い年だとわかってからは素を出してくれて、すごく面白い。ゆるキャラみたいでかわいいです(笑)。

一ノ瀬:僕は立石さんです。立石さんが出演していたミュージカルの役の印象が強くて、キレイでカッコイイ人だと思っていたのですが……すごく気さくな方でした。

染谷:僕も俊樹。今回の役柄がワイルド……というか常にイライラしていて、グラスを派手に割ってしまうシーンがあったのですが、カットがかかった瞬間「すみません~!」と言って片付けを手伝っていて、優しい人なんだなと思いました。

植田:詠斗くんはすごくクールだと思っていたら、すごく明るくて心優しい人でした。撮影中に話す機会があったのですが、「お母さんがもともと2.5次元とかが好きで、そこからこの世界に入った」と言っていて、すごくビックリしました。また一緒にお仕事してみたいです。

和田:印象通り、みんな素敵な方ばかり!

全員:(笑)。

和田:特に仁愛とは今回が初共演だったのですが、明るくて、人懐っこくて、笑顔がすごくかわいくて、好きになってしまいました。

阿久津:ありがとうございます!(笑)。

和田雅成、一ノ瀬竜、阿久津仁愛、植田圭輔、立石俊樹、染谷俊之
和田雅成、一ノ瀬竜、阿久津仁愛、植田圭輔、立石俊樹、染谷俊之

――最後に、作品と役柄の見どころを教えてください。

阿久津:フレアやたくさんの人との出会いによって変化していく瑛人の姿が、すごく魅力的に描かれています。また、ペアを組む小南くんとは身長差があり、なかなか技をキレイに魅せることができなかったのですが、スピードやタイミングを揃えることでなんとか工夫できたので、そこに注目していただきたいです。

立石:遠矢は僕と真逆の存在。夢破れて自暴自棄になり、常にいら立っている。そんな中でフレアと出会い、また後の相方である早乙女純(末吉)と出会うことで再び夢が生まれます。この作品を通して「仲間がいるのは良いな」と思ったので、皆さんにもそれが伝わったら良いですね。

一ノ瀬:ペアを組む田口くんとは、動きもそうなのですが“心”を揃えることにも注力しました。酒蔵に関わる2人なので、使っている道具が他のチームと違っていて映像としてもキレイに映っていると思うので、ぜひ見てほしいですね。

染谷:僕が演じる峯田伸一は、遠矢の師匠的な存在。彼のやんちゃな部分を包み込む優しいお兄ちゃん的な部分を見てほしいです。後半にかけて彼について色々とわかってくるので、それも楽しみにしていてください。

植田:いつも年下ばかりを演じているのですが、今回は珍しく年齢相応な役をいただきました。現役チャンピオンという設定もあり、あまり演じたことのないタイプのキャラクターなので「大人の植田圭輔」を楽しんでください(笑)。

和田:各チームのフレアのシーンを見せてもらったのですが、本当にカッコ良かったです。その裏には先ほど言ったような過酷な練習があり、それが本番にも滲み出ていたので、そんなところも気付いてほしいと思います。

(取材・文:米田果織)

<第1話あらすじ>
BAR「NIGHT&DREAMS」――。感嘆の声があがる店内には、ボトルとシェイカーを巧みに使い、美しいカクテルを提供する黒沢瑛人(阿久津)の姿。同僚の五十嵐涼(小南光司)は、瑛人のフレアバーテンディングを目の当たりにし、一緒にフレアのペア競技「タンデム」に出場しようと提案する。そして向かった先には、比嘉玲紀(植田)がいた。

一方、思い出したくない何かを抱えて、自暴自棄の夏目遠矢(立石)は、誰かに噛み付いては自分を誤魔化す日々を送っていた。峯田伸一(染谷)の店を飛び出した遠矢。ある日、夜の街を彷徨っていると公園でジャグリングの練習をする男に出会う。

久野酒造の代表、久野誠一郎(一ノ瀬)は、営業の日々の中でフレアへの未練を感じては葛藤を繰り返していた。仕事中にふとタブレットでフレアの映像を見ていると、蔵人の瀬名大介(田口司)に声を掛けられる。

それぞれの生き方を背負う男たちの物語が動き始める中、BAR「NIGHT&DREAMS」のマスター小日向譲二(早乙女じょうじ)の問いかけに、瑛人はある決断をする。

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