鈴木福が『現在地少年』に!タバコに世間が厳しすぎ?健康に悪いから当然?大激論、タバコの現在地とは

公開: 更新: 読みテレ
鈴木福が『現在地少年』に!タバコに世間が厳しすぎ?健康に悪いから当然?大激論、タバコの現在地とは

2月19日放送の「そこまで言って委員会NP」では、俳優・鈴木福さんが登場。タレントの多田萌香さんと共に高校生を演じ、現在地一(げんざいち はじめ)の役名で様々な社会課題の“現在地”を問う、その名も『現在地少年の事件簿』という、あの名作推理ドラマを思わせる劇が展開された。それぞれの問題が「現在地のままで良いのか」を論客たちが議論するのだが、中でもタバコについての議論が面白かった。喫煙者、非喫煙者それぞれが最初は落ち着いて論じていたが、徐々に議論がエスカレートしていく。緊張感が高まった後半から紹介しよう。

須田慎一郎氏(経済ジャーナリスト)は喫煙者の立場で問う。
「大阪も喫煙者に厳しい環境にこれからなっていく。大阪万博までに路上喫煙は全面禁止になる。一方で大阪市が進めているのは、市内に300か所 喫煙所を作ること。その際、大阪人は素直に路上喫煙をやめて、喫煙所に行くのだろうか?」
竹田恒泰氏(作家)も喫煙者寄りの意見だ。
「喫煙権というものが日本国憲法13条の基本的人権の一部に含まれている。他人の健康を害しては当然ダメだとしても、『肺がんになろうが、俺はタバコが好きなんだ』という主張は、人権として認められる。そうすると喫煙者専用の店があってもいいのではないかと裁判を起こした人がいるが、それは棄却された。この判決はどうもおかしい。規制が過剰だと思う。」

大野裕之氏(日本チャップリン協会 会長)は非喫煙者としてタバコを批判。
「日本は諸外国と比べれば、タバコが重税というわけではない。イギリスに行くとタバコは1箱1500円ぐらいする。それに、タバコはどうしても体に悪い。タバコの害により医療費が余計にかかり、それは(非喫煙者も含めた)国民みんなで負担している。」
丸田佳奈氏(産婦人科医・タレント)も医療費を問題視。
「タバコの害に対して税収の何倍もの医療費がかかっていると、いろんなデータで出ていて、そこは問題だと思う。」
竹田氏が反論。
「日本では3、40年前から喫煙者が激減しているが、肺がんの発生率はここ40年間増え続け、高止まりしている。世界では“喫煙=肺がん”という図式が常識になっているが、日本のデータを見る限り関連性が見えない。」
大野氏が「影響はだいぶ遅く出る。」と異論を述べ、丸田氏も「そう、そう。」と同調。
しかし竹田氏の話を聞いた須田氏はややエキサイト。
「肺がんになりやすい訳ではないの!?そしたら。」
大野氏がすぐさま言い返す。
「そんなことはない。因子が増える。」
須田氏が怒鳴り気味に言う。
「俺の勝手じゃねえかよ、因子が増えようが何しようが!」
丸田氏が「介護の問題もある。」と意見すると、長時間の収録で体内のニコチン濃度が低下したのかもしれない須田氏はさらに激しく反論。
「やめさせることも、丸田さんを中心とする医師の利権になっている。禁煙外来は保険適用。それはいいが、日本医師会が『20歳未満も保険適用にしよう』と言い出した。馬鹿野郎!20歳未満はタバコを吸っちゃいけねえんだよ!」なるほど、これは一理ある。

番組初出演の野村修也氏(中央大学法科大学院 教授)がなだめるように言う。
「人の健康に対して、国がどう関わるかの話。国が喫煙の問題に対して、やめる方向にプレッシャーをかける規制をしなきゃいけないのかどうか。その規制が過剰じゃないのか、もしくは効果的なのかを分析した上で、規制を変えていかなきゃいけない。」
門田隆将氏(作家・ジャーナリスト)も須田氏を落ち着かせようと述べる。
「喫煙者には適度に吸ってもらいましょうと。大蔵省の主税局長、そして国税庁長官が専売公社の総裁になる、JTに民営化されたら社長になる、そして取りやすいところから税金を取る、という図式をやりすぎた。」
須田氏がまたつっかかる。
「ここ20年ぐらい税収は減っている。防衛費を確保するためにどうするのか。」
大野氏が返す。
「医療費が減ったらその分余る。」
須田氏は言い返す。
「増税分を防衛予算に回そうとしているのに。」
大野氏もエキサイトしていく。
「だから、社会医療費がだんだん減って・・・」
竹田氏が煽る。「肺がんの発生率は、ほぼ変わってない。」
そこから先は、誰が何を言っているかわからないほど口々に意見を言い、収拾がつかない。

門田氏が助け舟のように宮嶋茂樹氏(カメラマン)に振る。
「宮嶋さんがさっきからタバコを吸うことのメリットを言いたくて仕方がない様子だ。」
ところがパスを受けた宮嶋茂樹氏が主張するタバコのメリットがわかりにくい。
「タバコがなくなったら、例えばホテルのバーで“火を貸してくれるかしら” “喜んで”とか、そういう粋な会話もできなくなる。」
門田氏は「それだけ!?」と叫んで呆れ返った。

タバコは嗜好品だけに、理屈じゃない面がある。なかなか冷静な議論は難しいようだ。現在地を考えても、現在地の特定は難しく、収拾がつかないだけなのかもしれない。

【文:境治】

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