鈴木おさむ、尾田栄一郎からの一言に感銘「今のルフィでは勝てません。どうします?」​​『最強の時間割』

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「TVerで学ぶ!最強の時間割 クドカンに嫉妬・小池徹平の度胸・尾田栄一郎との共作... 脚本業で共演者・クリエイターから学んだ人生哲学」を見る(2024.04.30 23:59 終了予定)

TVer完全オリジナル番組『TVerで学ぶ!最強の時間割』シーズン2(毎週金曜配信)Lesson17の配信がスタート。講師として、放送作家・脚本家の鈴木おさむが登場した。

2012年に公開された映画『ONE PIECE FILM Z​』​​の脚本を担当した鈴木。打ち合わせで、『ONE PIECE(ワンピース)』の作者・尾田栄一郎先生の自宅に行って話をしたという。

「本当に(主人公の)ルフィみたいな人で、少年みたいな人なんですけど、そのときに『(話に)関わってくるんで、この先の話しますね』と言われて……。今はもう連載しているけど、まだ(当時は)連載されていない話を(しれくれた)。しないと話が書けないから」と振り返った。

放送作家の場合、バラエティの会議では「自信がない」と目線を下げてから面白い企画を出すことが多いが、尾田先生は目の前で楽しそうに話していて「面白くないですか?」と言われた、と鈴木。「これじゃなきゃダメだなと。自分が面白いと思ったものは堂々と『面白い』と言える人でありたい」と思ったと明かした。

その後、尾田先生から「敵を強くしてほしい」と要望があり、何度も脚本を作り直した。最終的にとても強くなったが、尾田先生からは「ただ1個問題があるんですよ。今のルフィでは勝てません。どうします?」と言われたという。

鈴木は「ここがポイントで。多分尾田さんは、勝てる相手を作っていないんですね。(原作に出てくる敵キャラクター)ビッグ・マム​​もカイドウもそうですけど、その時点でルフィは勝てない相手なんです。(そこで)どうやったら勝てるかを考えて、そこから弱点を作ったりとか」と話した。

最初からゴールを決めたキャラクターは世の中がワクワクしない……その後の自分が作る作品でも、尾田先生から学んだことが反映されている、と明かしていた。

なお現在「TVer」では、『TVerで学ぶ!最強の時間割』過去回も配信中。

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