『みなと商事コインランドリー2』勘違いで全員が嫉妬こじらせ!西垣匠“シン”の暴走理論が止まらない

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『みなと商事コインランドリー2』勘違いで全員が嫉妬こじらせ!西垣匠“シン”の暴走理論が止まらない

7月26日に放送された『みなと商事コインランドリー2』(テレビ東京系、毎週水曜24:30~)の第4話は、湊晃(草川拓弥超特急)のジャケット姿と、シンこと香月慎太郎(西垣匠)の白衣姿が見られる回! おっと紹介が乱暴すぎた、湊がシンの大学に潜入します。でもなぜかシンは湊が大学にいることを怒っているようで……。

かわいいお弁当はみんなを幸せにする

水泳部顧問・佐久間孝之(福士誠治)に頼まれて、今年も水泳部のコーチとして部員の指導をすることになった湊。佐久間先生は湊の初恋相手であるものの、シンはもう心配していない様子。弁当やタオルなど一式準備して送り出す心の余裕があった。

「ったく、どんだけ過保護なんだよ」とひとりごつ湊はとても嬉しそう。昼、楽しみに弁当箱を開くと、桜でんぶでピンクに染まったご飯の上に「LOVE」の海苔。ほかにもかわいい顔がついたハンバーグやタコさんウインナー、ハート型の卵焼きまで。かわいすぎる……!

もちろん愛情表現のひとつだろうけど、もしかしたら佐久間先生がいることを見越してのシンなりのアピールだったのかもしれない。世間の愛妻弁当には浮気防止の意味も込められているというし。

隣にいた佐久間先生は、単純にそのかわいさに感心。そうだ佐久間先生、自分でキャラ弁をつくるタイプの人だった。シン、その対抗心もあったか?

それでも恥ずかしがる湊。それに対してシンが言う「湊さんはただのアラサーじゃなくてかわいいアラサーです。かわいいお弁当を食べていても何にも恥ずかしくありません」は一周回ってド正論に聞こえる。

ここでシン、お返しのハグを求めるのもさすがだ。愛情は等価交換。それぐらい要求したって許されるはず。本当はもう少し進展したいはずだけど。

湊のかわいさは「一般人には危険なレベル」

ある日、湊はシンの忘れ物を届けに大学へ行くことに。自分が場違いで浮いているのではなのかという挙動を見せていたけど、安心してください、湊みたいな格好の大学生は五万といます。

見つけたシンはなぜか怒っている様子。大学に来るなというのは、自分のことを恥ずかしく思っているのでは? と不安になってしまう。

あんなにいつも湊のことを見せびらかしたいくらい大好きビームを出しているシンが、そんなわけないやろ! と思うけど年齢差の引け目もあるのだろう。突然の自分磨きに目覚めだした。

髪型、服装、筋トレ……変えなきゃいけないところはたくさんある。でも、やはりシンが湊のことを恥ずかしく思うわけがない。事情を知ったシンは丁寧に思いを伝える。

「湊さんがかわいすぎるから。一般人には危険なレベルなんです。俺は訓練されているから平気ですけど、かわいい湊さんが大学にいて、何が起こるかわからないじゃないですか。俺みたいな年下のガキに一目惚れされて、しつこくコインランドリーに通うかもしれないし」。

ぶっ飛んだシンの暴走理論、好きすぎる……。後半は完全に自分自身のことだし。端的に言うと、湊のことを誰にも見られたくないし、取られたくないということ。真剣に心配しているようだった。

どんな格好でもいいし、ありのままの湊でいい。だけどシンは自分のために変わろうとしてくれたことは嬉しかった。それをちゃんと言葉で湊に伝えるところは見習っていきたい。

湊は嫉妬が恋のエネルギーに変わるか

一方、英明日香(奥智哉)が女の子と一緒にいるのを目撃した佐久間柊(稲葉友)は、モヤモヤした気持ちから明日香からの電話に出られず、自分でも分からない感情に戸惑っていた。

それは喜怒哀楽に続く「第5の感情」といわれる「嫉妬」ではないだろうか。この回は実に嫉妬に満ちていた。

明日香と女の子が付き合っていると勘違いした柊。自分の電話には出ないのに柊とシンが一緒にいるところを目撃した明日香。湊を誰にも取られたくないと大学に寄せ付けないシン。そしてラスト、シンが別の男を一緒に歩いているところを目撃した湊。

それぞれがジェラシーを感じることで物語を動かしていた。嫉妬は本来、負のエネルギーを持っている。それによって歴史上、国が一つ滅びたことだってあるぐらい。恋愛においても、嫉妬心に火がつきすぎて、相手に危害を加えてしまうなんてことも。

しかし、嫉妬がプラスに働けば、自己成長のきっかけになったり、相手への愛が深まるということだってあり得る。

特に柊はいまいち恋愛に関する感情の動きが鈍い。新たな感情に気づいたことで、一気に感情が燃え上がるなんてこともあるのではないだろうか。

そして次週、湊の嫉妬心爆発展開も期待したい。好きになればなるほど、嫉妬深くなるもの。アラサー男子、まだまだ年下に振り回される? 

(文:綿貫大介)