嬉しい展開が止まらない！ 7月12日に放送された『みなと商事コインランドリー2』（テレビ東京系、毎週水曜24:30～）第2話は、ついに湊晃（草川拓弥／超特急）と、シンこと香月慎太郎（西垣匠）が同棲？ しかし、思っていたものとはちょっと違うスタートのようで……。
湊の隣の部屋にシンがやってきた！
第1話のラストで、シンから家のリフォームが終わるまで一緒に住まわせてほしいと頼まれた湊。ちゃっかり母親からの手紙を持参し、親も納得しているとアピールしているあたりは抜かりない。
びっしり書かれた手紙が数秒画面に映っていたが、よく見ると「このたびは慎太郎を湊さんのお家に住まわせてくださるとのこと、本当にありがとうございます」の文字も発見。
シン、もうちゃっかり了承を得たことにしている！ これはなかなかのやり手だ。退路を断たれた湊はもう受け入れるしかない。ってことはつまり、ひと夏の同棲スタート？
と思いきや、シンが通されたのは湊の隣の部屋。これでは阿佐ヶ谷姉妹システム（阿佐ヶ谷姉妹はアパートの隣同士の部屋を借りている）じゃねぇか！
それでもめげないシン。朝になれば湊の部屋に行き、朝食をつくる。一人分も二人分もつくるのは同じと言っていたけど、確実に湊のために用意している。
ごはん、味噌汁、焼き鮭、卵焼き、漬物。テレビドラマでしか見ない、理想的な和朝飯だ。好きな人と、どうしてもこれをやりたかったんだろうな。だって「ふつうの幸せ」の象徴なんだもの。
二人分の食器はお揃いではない。湊用によそられた味噌汁はお椀に入っているけど、シンの味噌汁はスープカップに入っていたし、皿もバラバラ。男の一人暮らし、そこはとてもリアルだった。それにしても湊に優先してお椀を使う、その優しさがいじらしい。
ただ、おねだりしても合鍵はもらえない。湊いわくそこは「桃栗3年、合鍵8年」らしい。それでもめげずに何度も要求するタフさは見習いたい。
七夕の短冊にも「湊さんが好きだと言ってくれますように」「湊さんの合鍵がもらえますように」と書いてしまう、そのストレートさがシンのいいところだ。
急展開、まさかの一軒家同棲
ある日、湊が今日は自分が夕飯をつくると提案。シンははにかみ、さらに自分の部屋に戻った後に再び噛みしめるかのようににんまり顔を決める。今までは尽くす側だったけど、そうだよね、好きな人の手作りごはんだって食べてみたいよね。
バイト後、足早に帰るシンは湊の祖父母と偶然に遭遇し、一緒に湊のアパートに行くことに。湊がシンのためにつくったハンバーグ（シンの好物。にんじんのグラッセまでついている！ お店じゃん！）を4人で食べることに。
祖父母は二人の関係を“仲のいい友達”だと思っている。シンがそう説明したのだろう。しょうがない、でもきっとその瞬間は心を殺したんだろうな。そんなことも想像できる。
ただここでハッピーサプライズが。湊が暮らすアパートの取り壊しが決まったため、湊は祖父母がかつて住んでいた家に引っ越すことに。祖父母はそこにシンも一緒に住まないかと提案してくれたのだった。
二人の愛の巣となるのは、庭付きの古風な一軒家。一緒に住むにあたり湊は「同居はリフォームが終わるまで」「家事は分担」「遅くなるときは連絡」「寝室は別」を掲げる。
寝室の件でふてくされるシンに湊は「ご褒美あるから」と一言。ご褒美の響きの甘美さよ……。シンの背後で大きなしっぽがブンブン揺れるのが見えた気がした。
引越し作業や掃除を終えて、縁側に腰掛ける二人。手に触れ、見つめ合い、大きく響くセミの鳴き声……ってこれ確実に情事展開！ シンの想像するご褒美はそれだったわけで押し倒してみるも、でてきたのは合鍵。
湊がご褒美と用意していたものだった。シンが短冊に書くほど欲しがっていた合鍵。シンの嬉しがり方はいつ見てもいい。素直さが体全体から溢れている。
ラスト、湊のモノローグにかぶるようにシンが「湊さん一回（家の）中入ってください、俺が鍵開けて、ただいまって言うんで」も聞き逃がせなかった。そういう一つひとつが、シンにとっては幸せなんだな。
付き合い方はひとそれぞれ
一方、英明日香（奥智哉）と佐久間柊（稲葉友）はというと……。シンは柊に明日香と付き合っているのかと再確認すると、「そういうことになってる」と返答。
言い方は気になるが「連絡は頻繁に取っている」「時間があるときはなるべく一緒に過ごしている」は妥当。それ以上はお互いが何を望むか。明日香にとてはモヤモヤするだろうけど、二人には二人のペースや進め方がある。
模試でA判定を取れれば、明日香は柊とデートの約束が決まっているのだけど、その結果は？ 二人の関係の変化もシーズン2の見どころ。見守っていきたい。
（文：綿貫大介）
