妻夫木聡&藤原竜也、20年ぶりの共演で褒め合い合戦!?「まだまだ勉強することがいっぱい」

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1月8日に25分拡大SPでスタートする日曜劇場『Get Ready!』(TBS系、毎週日曜21:00~)の制作発表会見が6日、ドラマの特設メタバース空間で生配信され、主演の妻夫木聡をはじめ、藤原竜也松下奈緒日向亘が登壇した。

本作は多額の報酬と引き換えに手段を選ばず患者の命を救う正体不明の闇医者チームの物語。主人公で孤高の天才執刀医・波佐間永介(通称:エース)を妻夫木、その相棒である交渉人・下山田譲(通称:ジョーカー)を藤原、凄腕オペナース・依田沙姫(通称:クイーン)を松下、若き万能ハッカー・白瀬剛人(通称:スペード)を日向が演じる。

今回、表の顔はパティシエ、裏の顔は天才外科医役に扮する妻夫木は、役作りのために実際の心臓オペを間近で見る機会があったそう。妻夫木は「それが僕にとっては支えになった。とても神秘的な体験でしたね」と語り、「当然、人の命を預かっている緊張感には包まれているんですけど、どこか作品を作り上げるような技術性を感じまして。オペ自体がドラマ作りに似ているな、と勝手にリンクする部分があった」と貴重な経験を振り返った。

そんなエースを支える凄腕オペナースを演じる松下は、「うまく器械出しができないとエースが困りますので、エースがいかに手術しやすいかってことしか考えてません」ときっぱり。「夏くらいから一緒に練習しましたよね?」と妻夫木と目を合わせ、「それくらい早くから準備して、呼吸を合わせながら」と物語の見どころとなる手術シーンの裏側を明かした。

大先輩たちに囲まれ、日々撮影に臨んでいる日向は「最初の頃は本当に緊張してました」と本音を吐露しつつ、「僕のお芝居ひとつで、闇医者チームが全然変わってきちゃったりもするので、しっかり馴染めるように意識して。たくさん勉強させてもらってますし、吸収しようと貪欲にチャレンジしている」と充実の表情を浮かべた。

今作で、20年ぶりに妻夫木との再共演を果たした藤原は「また新たなスタートラインに立って、共にものづくりさせてもらっている」としみじみ。堤幸彦監督とも約20年ぶりのタッグとなることから、「20年前はいろいろありましたね」と笑い、「なかなか理解しがたい要求でも、監督の思い通りにやれば、僕らが慣れ親しんできた“堤ワールド”に入れるのかなと思うと、自分の引き出しにはないものを新たに与えてもらえている感じがして楽しい」と話した。

一方、妻夫木は「事務所に入って初めてできた先輩が竜也くんだったので、感慨深いですよね。ずっと背中を見てきた人と一緒にやれる安心感もあるし、まだまだ竜也を見て勉強することもいっぱいある」とコメント。藤原も「こういうところで褒め合っても仕方ないけど、一緒です。妻夫木くんの背中に学ばせてもらってることもたくさんある」と素直な思いを口にした。

ここで、役どころにちなんで「自身の二面性」について聞かれた妻夫木は、「パティシエの役なんですけど、作るより食べるほうが好き」といい、「職業柄、毎日バクバクは食べられないので、休みの日の前にいっぱい食べちゃいますね」とにっこり。松下は「初めての現場では、よく喋るんだって言われます」、日向は「ふだんはだらしない感じなんですけど、お仕事のときには切り替えるようにしています」、藤原も「(仕事とプライベートの)スイッチの切り替えをしてしまうところはある」と明かした。

また、堤監督からの“無茶ぶり”について話が及ぶと、藤原は「前日の夜とか、当日の朝に台詞を足されるのはストレスでしかない」と切り出し、「覚えていくもんかって一度は決心するんですけど、二面性ですよね……また違う自分が、覚えていかないと現場が回らないなと思って、泣く泣く入れちゃう」と苦笑い。MCから「それができるのがすごい」と讃えられると、「そういうときは演出部に頼んで、カメラの後ろにカンペを書いてもらってる」と話して笑わせた。

なお、会見中には『Get Ready!』特設メタバース空間を日向が散策。妻夫木は「セットそのまんま。よくできてるなぁ」と感動した様子で、「違うのは、エースのアバターの背が高いこと。少し見栄を張らせていただきました(笑)」とも。実際のセットにもこだわりが詰まっており、手術室のセットに“超有名な高級外車が買えるくらいかかっている”と明かした妻夫木は、制作費の都合で「1話くらい放送が減っちゃうんじゃないか」とおどけてみせた。

最後に妻夫木は、「エースは『生きる価値はあるのか』と毎回、患者に問いただすんですけど、その言葉は僕自身にとってもいつも鏡となり、問いただしながら演じさせてもらっています」と挨拶。「このドラマがみなさんの生きる力になるように、最後まで撮影を頑張りたいと思います」と締めくくった。

<1月8日放送 第1話あらすじ>
エースこと波佐間永介(妻夫木)は、表の顔はパティスリー「カーサブランシェ」のパティシエ、裏の顔は法外な報酬と引き換えに違法なオペをする闇医者チームの執刀医である。

ある日、副総理の羽場一郎(伊武雅刀)が脳神経を断裂し大学病院に運ばれた。一命は取り留めたものの、院長の剣持理三(鹿賀丈史)から「二度と歩くことはできない」と告げられる。

憤慨する羽場の前に、ジョーカーこと下山田譲(藤原)が現れた。彼は患者にエースのオペの条件を提示する交渉人だ。交渉が成立するかと思った矢先、エースが現れ「お前に生き延びる価値はあるのか?」と問う。その様子を、闇医者チームのメンバーである凄腕オペナースのクイーンこと依田沙姫(松下)と若き万能ハッカーのスペードこと白瀬剛人(日向)がモニターで見守っていた。

闇医者チームの次なるターゲットとなったのは投資家の渋谷隆治(池松壮亮)。渋谷は、突然の余命宣告を受け人生に絶望していた。失意の渋谷に、エースら4人の闇医者チームは……!?

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