声優・細谷佳正が、8月6日に放送される『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系、毎週土曜16:30~)に初登場するキャラクター、野原ひろしの実兄・野原せましの声を担当することがわかった。
1992年の放送開始以来、国民的アニメとして老若男女を問わずに愛され続ける同アニメ。“土曜日夕方の顔”としてすっかり定着し、野原しんのすけの痛快ぶりは放送から30年目に突入した現在も、ますますパワーアップしている。長い歴史の中で、まだアニメ化されていない《重要キャラクター》が存在した。それは、原作コミックス第24巻で初めて登場し、その後もたびたび個性を発揮してきた、ひろしの実兄・せましだ。
放送30周年を迎えた今年、ついに8月6日放送「野原さんと物語~遅れてきたせましSP~」にて、せましが記念すべき初登場を飾ることとなった。せましは、なんと秋田県からヒッチハイクでしんのすけの家にやってくるという《超どケチキャラ》。しかも、やってきた理由も驚がくで!?
冒頭から、会うのが久しぶりですぎて、自分のことを覚えていないしんのすけに「お前の本当のお父さんなんだよ」と笑えない冗談を飛ばし、みさえを困惑させる。はたして、せましが秋田からわざわざ埼玉にやってきた理由とは? そして、野原家に一泊し巻き起こるドタバタの行方は――!? もちろん、ひろしとの兄弟ならではのやり取りも必見だ!!
オンエアを前に、声を担当する細谷からコメントが到着。以下に紹介する。
――今年アニメ放送30周年を迎える『クレヨンしんちゃん』、野原ひろしの兄・せまし役に決まっていかがですか?
本当に嬉しいです! 子供の頃見ていた作品に、自分が出演できるというこの事件には、プロでありながらも半分視聴者というか、ファン心理に近いものを感じました。『クレヨンしんちゃん』は今年で30周年。細谷佳正は今年で40周年。野原せましは40歳……。運命を……感じざるを得ません!(笑)。
そうか……自分は……本当に……国民的アニメに出演できるのか……と。……アフレコ前日は緊張して8時間しか眠れませんでした。とても幸せです!
――アフレコをした感想をお伺いさせてください。
とっても綺麗なスタジオで、一瞬「視力が上がったのかな?」と感じました。月並みな言葉ですけど、全てが輝いて4Kみたいに見えました(笑)。「ここで『クレヨンしんちゃん』は作られてるんや……!」と。アフレコはとても懐かしい感覚と、新鮮な落ち着きを感じました。若い頃の、野心に溢れて現場に挑んだ自分がそこにはいたし「その状態は必ずしも良い結果を産むわけではない」とわかっている今の自分もいました。それがとても感慨深く、幸せな時間でした。