水谷豊“半兵衛”、息子の冤罪を晴らすべく奔走『無用庵隠居修行6』放送決定

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水谷豊が主演を務める痛快エンタメ時代劇『無用庵隠居修行6』(BS朝日)が、9月20日(火)20時から放送される。

直木賞受賞作家・海老沢泰久原作の短編時代小説「無用庵隠居修行」を、時代劇『だましゑ歌麿』シリーズの水谷✕吉川一義監督のコンビでドラマ化。2017年に初放送、以降年に1回第5弾まで回を重ね、痛快エンタメ時代劇シリーズとしておなじみとなった。そして2022年9月、待望の第6弾が満を持して放送決定。昨年に引き続き、今回も4Kで制作。BS朝日4Kチャンネルでは高精細かつ臨場感あふれる時代劇として楽しむこともできる。

水谷✕岸部一徳檀れい、という豪華キャスト3人の軽妙なやりとりもすっかり板についた『無用庵』。格式ばった時代劇とは一線を画した3人のコミカルで軽快な絡みはそのままに、第6弾ではなんと日向半兵衛(水谷)の息子で書院番士の新太郎(田中偉登)が、吉原で御家人を斬りつけた罪で切腹を命じられる。頑なに沈黙を守る新太郎の冤罪を晴らすべく、半兵衛はもちろん勝谷彦之助(岸部)、そして、前回ついに半兵衛の妻となった奈津(檀)も奔走するのだが……。

出演は、水谷、岸部、檀のほか、半兵衛の悪行退治に力を貸す元御庭番衆・藤兵衛に田山涼成、半兵衛の奈津以外に気になる女性・料亭女将のお咲に中山忍、半兵衛の息子で書院番士・日向新太郎に田中、その妻・おふみに松風理咲、奈津の父・松田清四郎に橋爪淳、その妻・郁に市毛良枝、半兵衛の理解者でもある火付盗賊改・長谷川平蔵に榎木孝明、半兵衛を高く評価している老中・松平定信に杉本哲太など、おなじみの豪華レギュラーキャストが今回も集結。

さらに今回のゲストとして温水洋一矢野聖人柳ゆり菜小川菜摘黒川智花山口良一冨家規政永井大らが出演。コミカルで善人なイメージの温水が悪役に挑戦、さらに吉原の遊女を演じる柳、小川、図らずも悪の片棒を担ぐ用人役の永井の演技にも注目だ。そして今回も、過去5作で安定した語りを披露し、『無用庵』ワールドを盛り上げた夏木マリがナレーションを担当する。

<水谷豊 コメント>

――1年ぶりの『無用庵』の撮影ですが、感想は?

昇進しか頭にない人たちばかりの社会がいやになった半兵衛が隠居修行を始めるドラマですが、欲を捨てたいと思いながら捨てきれない。そんな悩ましい気持ちを今回もまた存分に発揮しましたね(笑)。それは楽しかったです。おそらくそんな半兵衛と同じ気持ちを抱えてらっしゃる方は多いのではないでしょうか。今回も半兵衛がまた健在でした。

――改めて人気シリーズとなった『無用庵』の魅力はどこにあると思いますか?

武家社会と庶民の生活、この2つを必ず毎回描いていること。そして、権力を正しく使おうとする者と、権力を悪用する者が必ず出てくるんです。これらのバランスが絶妙だと思います。

――今回はこれまでにない3人の姿が見られるシーンもあります。そこで改めて3人の絆がクローズアップされるかと思いますが、いかがでしょうか?

シリーズが始まったときに(吉川)監督がいくら侍でも家の中ではそんなにきちっとしゃべっていないだろうし、だらしない座り方をしているときもあったんじゃないか、とおっしゃったんですが、それが演じる我々にはヒントになったんです。3人の会話劇がとても面白くなったのは、そういうところからだったんですね。それを続けているうちにだんだん3人の世界が出来上がりましたが、今回は半兵衛が土下座をしようとしたら勝谷が止めて、本当に半兵衛が困ったときに奈津は吉原に乗り込んで……と。普段は面白おかしくやっている3人ですが、心の底には愛があるんだなと、2人の愛情を感じましたね。ただ、岸部一徳さんに僕が上から目線でものを言うなどということは、プライベートでは絶対にないわけです(笑)。だからこのドラマでやりたい放題やろうと思ったんですけど、気がつくと勝谷にコントロールされているなと感じることがありますね(笑)。それがまた面白いところなんですね。

――様々な騒動を乗り越えて半兵衛と奈津の距離もグッと近づいたように思いますが?

今回2人でやっと念願の温泉旅行が出来るんですが、なぜか家族みーんな来ていたんですね(笑)。がっかりしましたね。それにしても本当によくまぁこうやって面白おかしく作ってくれるなと思って。役者として、やりたくてなかなかやれないのがちょっとしたコメディ、ちょっとしたユーモアを表現するということ。でも、今回それが出来たというのは役者冥利に尽きるなと思いました。そういうシーンが今回はたくさんありましたね。

――吉川監督の演出や京都のスタッフと仕事をされて時代劇の魅力など改めて感じることは?

京都にお邪魔するのは『だましゑ歌麿』から数えて10本になるんですが、吉川監督の吉川ワールドを実感しています。監督がどこへ行こうとしているんだろうと、まず我々は知ろうとするんですが、必ず面白い世界へ行こうとしているんです。そこへ向かって撮影、照明、録音、美術、衣装にいたるまでスタッフの皆さんがみごとな仕事をしている。本当にいい世界で仕事させてもらっていると毎回感じています。

<岸部一徳 コメント>

――1年ぶりの撮影について感想は?

欲が捨てきれない半兵衛に私は「欲を早く捨ててください」と言っているんですけど、なかなか捨ててくれない(笑)。そんなドラマを毎年やってきましたが、単に積み重ねてきたのではなく、毎年毎年何かが進化していっているような気がするんです。人間関係も含めて。それがすごく俳優として幸せな時間だなというのが感想です。

――6作も続く人気シリーズとなりましたが、ドラマの魅力はどこにあると思われますか?

時代劇のホームドラマという感じもするんですが、映画、テレビを含めて日常をこんなふうに、本当の日常として描く時代劇というのは他にないように思うんです。それがやっていくうちになかなか面白いもんだな、と感じるようになってきた。平和な時代と今の時代にはない、人間関係の豊かさみたいなものも少し感じたりしています。

――今回は勝谷が珍しく怒りを露わにするシーンもありますが……。

勝谷が本気で怒るシーンですが、「ま、やるときはやるぞ」ということですね(笑)。ただ、私は半兵衛の用人役なんですが、上下関係を超えた会話が時々出てくるんですね。どっちが偉いんだ? みたいな(笑)。そこがすごく楽しいなと思ったりもします。

――吉川監督の演出、京都での時代劇の撮影について改めて感じることは?

吉川監督にはいろいろと教えていただいています。それも大事なことを何気ないところで教えていただける、そういう現場なんですね。だからそれがすごく楽しいです。ただ単にみんな仲良くというだけではない現場なので、それが本当に充実した感じになっています。毎年そういうことを感じながらやっていて、もうわかった、これで良しということもないんです。今回のシリーズでもまた新しい何かを見せてもらえるというか。そこが本当に尊敬できる監督ですね。

<檀れい コメント>

――1年ぶりの撮影になりますが、ご感想を。

1作目では、半兵衛様は無用庵で1人だったんですけど、回を重ねるごとに欲もチラチラ見えてきまして、毎回毎回追いかけていた奈津は、前作の最後で半兵衛様と夫婦になり、この6作目ではその続きから始まります。半兵衛様の周りにも家族が増えている感じですね。今回の『無用庵』もとても楽しい仕上がりだなと思っています。

――『無用庵』というドラマの魅力はどこにあると思われますか?

時代劇というと演じる側としても少し堅苦しいかな、所作とかちゃんとうまく出来るかなという、ある種、現代劇よりも難しさを感じるんです。でも、この『無用庵』に関してはもちろん見せるところはきちんと所作も見せますけれど、肩の力がふっと抜けたような日々の生活を表現している。その中にも半兵衛様と勝谷さんのやりとりがクスッと笑えたり、人間のおかしさみたいなものが随所に散りばめられているんです。そういうところが魅力の一つとして多くの方から愛されているのかなと感じます。

――今回は奈津が少々大胆な行動に出ますが……。

今まで半兵衛様のために動くことがあったんですけど、今回は息子の新太郎のために動きます。でもその先には“半兵衛様のために”という思いがあるので…。今回の6作目はお転婆が少し過ぎますね(笑)。

――いろいろな騒動を乗り越えてきて半兵衛と奈津の距離は縮まったと思いますが?

ぐっと縮まりましたし、最初から温泉旅行のシーンから始まるので台本をいただいた時に夜中に1人で大笑いしながら読んでしまいました(笑)。でも、台本で想像していた以上に現場は面白くて、スタッフの皆さんもニヤニヤしながら、笑いながら撮影していらっしゃった感じで(笑)。私も笑いをこらえるのが大変なぐらい楽しいシーンになりました。

――吉川監督の演出や京都で時代劇を撮影されての感想をお聞かせください。

初めて吉川監督とお仕事をさせていただいたのが、この『無用庵』の1作目だったんですが、本当に現場に入ってみないとどういう演出になるか読めませんでした。こういうことをやるんだ、こういうお芝居をしていくんだと、吉川監督が頭の中で描いている絵に驚かされながら、毎回撮影していたという感じでした。今年で6本目ですが、今回も「今日はどんな撮影になるんだろう?」とワクワクしながらの撮影でした。やはり京都で撮影というと、時代劇の専門のスタッフさんが皆さん素晴らしくて、着物の着方から所作、セットの作り、光、いろいろな部分で私たちを助けてくださって本当に有り難いです。一緒に作品を作っているということを日々感じながらやっていましたので、また皆さんと一緒にやりたいと思いながら、毎年この『無用庵』の撮影に臨んできました。

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