4月14日スタートのドラマ『未来への10カウント』（テレビ朝日系、毎週木曜21:00～）の制作発表会見が4月12日に行われ、主演の木村拓哉をはじめ、満島ひかり、安田顕、高橋海人（King & Prince）、山田杏奈が登壇した。
本作は、これまでに『HERO』『CHANGE』（ともにフジテレビ系）で木村とタッグを組んだ福田靖のオリジナル脚本。生きる希望を完全喪失している男・桐沢祥吾（木村）が、図らずも高校ボクシング部のコーチになったことで徐々に熱を取り戻し、再生していくさまを描く。
会見はボクシング部のセットで行われ、はじめに登場した木村のフォローで共演者たちが入場。木村は「スタッフ、キャストが同じ方向をしっかり向いて、時に真剣に、時に和やかに撮影を進めさせてもらってます」と挨拶した。
木村と本格共演は初めてという満島は、木村について「意外と癒し系」といい、「ほわ～んほわ～んとしていて」とにっこり。木村にもその印象を報告済だそうで、「自覚はないけど光栄です。良い現場でしょ？」と木村。一方木村は満島の“まっすぐさ”を絶賛し、「こうあってほしいなと思う折原葵さん（満島）が現場に居てくれる」と信頼を寄せた。
先日、現場で誕生日を祝ってもらったという高橋。自身の誕生日は春休みと重なることが多いため「同世代に祝ってもらった経験がなかったので、いい学校に入学できた」とほほえみ、プレゼントにもらった赤いボクシンググローブを「家宝にしようと思いました」と嬉しそう。
続けて「戦隊モノでもレッドって真ん中。僕はそこまでじゃない」と控えめな理由で自分から“赤”は選ばないと話すと、木村は「King & Princeではひまわりイエロー担当なんです」と高橋を紹介。さらに木村は、高橋に前に出てファイティングポーズを取るよう指示し、「いいですよ、いいですよ」と声をかける。まるで高橋主演ドラマのスチール撮影かのような状況に、高橋は「ありがとうございます」と頭を下げた。
その後、リングで高橋と木村による“ミット打ち”と、木村のお腹に直接パンチを入れる“腹打ち”も披露。木村は「さっき食べたお弁当が上がってきてるかも」と笑い、高橋は「木村さんとやらせていただくと、いつもいい音がする。相性といいますか、ソウルメイトといいますか。先輩後輩の繋がりを感じる」と話した。
また木村との共演は夢のようだという高橋は、リング上で木村と筋トレなどをする際、「毎回、頭の中で日記を書いてます」と報告。「『拝啓母上 今日は木村さんと夢のミット打ちをしたよ』とか」と、独自の方法で喜びを噛み締めている様子だった。
ここで「みらてんキャストがまるわかり」と題した質問コーナーへ。「一番強そうな人は？」という質問に、木村を挙げた満島は「剣豪みたいな。アニメとかの最強キャラみたいな感じ」といい、「波動を感じる」と明かすと、木村は「ちょいちょい出します」とにやり。
また「癒し系の人は？」に高橋を選んだ山田は、「言葉の選び方がおもしろい。ハーフの話とか……」と切り出し、高橋が「八嶋（智人）さんに『ハーフ？』って聞かれて、『群馬と神奈川のハーフではあります』って言ったら、周りに笑われた」と振り返る。
同じく高橋をあげた安田も「思わずこっちがほほえんでしまうような独特の雰囲気を持っていますね」と語り、「狙っているわけではないので、生物的な本能が出てるのかと思うと嬉しいですね」という高橋に、木村は「もし狙いでやってるのであれば許されないよ！」とツッコみを入れた。
一方、「ドラマの注目ポイントは？」という問いに、高橋は「コーチと生徒」と回答。「木村さんは、僕たちからすると幻獣みたいな。ドラゴンとかツチノコみたいに、本当にいるのかな？ みたいな存在」と力説。「でも、現場での立ち振る舞いとか役に臨まれる姿勢を見て、“憧れ”から“なりたい存在”に変わった」とし、「そういう生徒と桐沢コーチとの関係性が、お芝居にもリアルに出ているんじゃないか」とアピール。
木村は「いかに現場でツチノコになれるかを、一生懸命自分の中で噛み締めていた」とジョークを飛ばし、安田も「なかなか見つけられませんよ」と便乗。穏やかな笑いに包まれる中、高橋は「こんな素敵な現場に出させていただいているのが本当に嬉しいので、がんばります」と改めて気合を入れた。
実は、撮影前のボクシング練習は3回のみという木村。記者からの質疑応答では、「自分の体を開示するようなキャラクターでは一切ない」と集中的にボディメイクしているわけではないと説明するも、「（SNSなどで肉体美が）漏れちゃってます」と話す記者に、「漏れちゃってる!? 危険ですね、考え直します」と苦笑い。
また高橋は、木村から新品のスニーカーと洋服のお下がりをもらったことも告白。「ほのかに木村さんの香りがするんですよ。だからオーラを纏って表参道あたりを歩きたい。めちゃくちゃいい香りです」と笑顔を見せていた。
