MEGUMI「自分なりの処方箋を出せるようになった…」令和バラエティー事情も語る

公開: 更新: テレ東プラス

バラエティー、俳優、プロデューサーと確実に活躍の場を広げ、実業家としての顔も持ち合わせるMEGUMI。バラエティー番組で見せる鋭いトークはもちろんのこと、最近では、ドラマや映画のプロデュースでも才能を発揮、著書「キレイはこれでつくれます」(ダイヤモンド社)も話題になった。

そんな彼女がプロデューサーとして目指すテーマの一つが、“誰かの背中をそっと押せるような作品づくり”だ。
テレビ東京では、「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの」(2022年)に続き、女性応援ドラマ第二弾「くすぶり女とすん止め女」(毎週火曜深夜24時30分放送)をプロデュース。
モラハラ夫から自立できない2児の母・郁子(西田尚美)と、恋愛も仕事も万年2番手で満たされない思いを抱える令和女子・ほのか(香音)の姿を通し、現代女性が抱える悩みや違和感をコミカルに描く。

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「テレ東プラス」は、スナックのチーママ役としても出演しているMEGUMIを直撃。ドラマの見どころや近況、昨今のバラエティー事情まで、話を聞いた。

MEGUMI▲チーママ役のMEGUMI。原案は、ふちいく子の人気エッセイ「くすぶり女のシンデレラストーリー」で、ふちはママ役で出演

昔から今まで、根底に“自信がない”というのはずっとある


――第1話の冒頭、モラハラ夫・武(勝村政信)と郁子のベッドシーンは強烈なインパクトがありました。

「そうですね。第1話の冒頭をどのようなシーンにするか…ここは特に重点的に考えました」

――バブル時代を生きた郁子と令和女子のほのか、どちらにも共感できるというか、そこがドラマとしては新しいなと。女性が向き合う現実やつらさが描かれていて、泣きそうになる場面もありますよね。

「そう言っていただけるとものすごくうれしいです。今回の作品は、“共感”というところを意識して作っているので。40代の郁子と20代のほのかの“埋まってない感”というのかな。“毎日頑張ってるけど、どうせ私なんか…”と思ってしまうところは、私自身も共感できますし、そういう壁を打破していくためにはどうしたらいいのか、というところを大切に描きたいと思いました。
映像にもこだわっていて、素敵な世界観になっています。その中で強烈なシーンやストーリー展開の小気味の良さみたいなものもあり、新しさはあるかなと思います」

――MEGUMIさんも、“どうせ私なんか…”と思ってしまう瞬間があるんですね。

「全然ありますよ(笑)。昔から今まで、根底に“自信がない”というのはずっとあるんですよ。すぐに“私、これでいいのかな? なんでこんなことしかできなかったの?”とか考えてしまうし、他者と比較していた時期も。毎日楽しく過ごせればいいんですけど、自分を責めるような感覚に陥ってしまうことは、今もあります」

――それが40代に入ってちょっと楽になったみたいなところも?

「そうですね。昔はもっともっとあったと思うし、自分を責めることも多かったんですけど、最近は、“考えてもしかたがない”とか、“女友達に聞いてもらってスッキリしよう”とか、“ちょっとこれはヘビーだから旅行に行こう”とか…自分なりの処方箋を出せるようになりました。悩みがなくなることはありませんが、どう対処すればいいのかがわかるようになった気はします」

MEGUMI
――多方面で活躍されていますが、プロデューサーとして、表現者として大切にしていることは?

「たまたま自分が出演したニュース番組で、“日本人女性の自己肯定感が世界最下位”というトピックを見たんですよね。それがずっと自分の中に残っていて、であれば、自分が関わる作品では、女性を主役にして、“私なんか”と思っていた人が“私でもできるかも”と思えるようなものをつくりたいなと。美容本でもそうですが、本の中にあることをちょっと実践したら気持ちが上がったという感想もいただいたので、今後も、何か作品を通して誰かに寄り添う、応援する、同調するというのは、大切にしていきたいなと思っています」

――MEGUMIさんご自身が歳を重ねていく上で、大切にしていることは?

「“自分を責めすぎない”ことかな。それって意外と外的なことで変えられるなと思っていて、例えば、お風呂にしっかりつかる、お茶を飲むなど、体を温めることで、“今日は頑張ったかも…”という気持ちに切り替えられるので、積極的に体を温めるようにしています」

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