「追突して死のうかと…」。元妻の借金返済に追われ、娘を育てた元トラック運転手の壮絶人生:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

6月5日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、東京・亀有リリオパークで出会った、元トラック運転手という男性のお家について行きました。

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今回訪れたのは「亀有リリオパーク」で開催中だったフリーマーケット。さっそく買い物袋を提げた男性に声をかけました。戦利品はズボン2本という、こちらの男性は75歳で年金暮らし。月に1回~2回会うという娘さんと来たそうですが、娘さんとはここで解散。タクシー代をお支払いして、お家について行くことに。

かずおさん(75歳)は、元トラックの運転手さん。北は北海道から南は鹿児島までトラックで建築資材を運んでいました。いわゆる「デコトラ」に乗っていたのか聞いてみると、「俺は赤ランプとか行灯とか、その程度しか金をかけられなかったから」とのこと。お金がなかった理由は、想像を絶するものでした…。

「妻とはだいぶ前に離婚した」というかずおさん。1人暮らしのお部屋は1Rで家賃5万円。「昔トラックやっていたから、“ラーメンライス”っていうのが俺らの定番でしたね。ラーメンにライスで500円。(当時の食事の)3分の2はラーメンだったね」といい、今でもラーメンはよく食べるそうです。

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当時のお給料は1カ月50万円近く。「一般の会社員と比べると、当時は一番貰える職業だったんじゃないかな」。最近は動画配信サービスに加入してドラマにハマっているそうで、「娘が観られるようにしてくれた」のだとか。「まだオムツ取れる前から娘を乗せていましたから。トラックに」と、話が意外な方向に進んでいきます。今のように紙オムツじゃなく布オムツの時代、なんと川で洗濯してトラックに干して走っていたといいますが、その理由は…。

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壁には2067年まで載っているカレンダーが。「どこまで生きられるか。過去を引きずらないために」貼っているというかずおさん。ここで壮絶な過去が明らかになります。

夫のかずおさんが仕事で月に3回くらいしか帰らない生活に不満を持った妻は、浮気。娘さんの世話もせず、浮気相手と遊び歩く日々を送っていたというのです。しかも浮気相手との交際費を捻出するため、借金をしていたのだとか。「家に帰らないんだから愛想つかされても仕方がない」とかずおさん。「もうやめてくれ」と何度も頼んでも「ごめんなさい」で済まされ、返済額は3000万円にものぼったそうです。「払っても、払っても追いつかない状態」で、妻とは娘さんが小学生の時に離婚。

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「だから娘には頭があがらないんですよ」と、かずおさん。運動会などの学校行事も出たことがなく、ひたすら元妻が作った借金返済のため働き続ける日々を送りました。「このまま追突して死んじゃおうかって思ったことも、1回や2回じゃきかない」。

かずおさんが仕事で留守にする間、娘さんを親戚に預けてきたことを「これほどダメな親父っていないよね」と振り返ります。借金は離婚後15年かけてようやく完済したというから驚きです。

つらい生活の支えは娘さん。部屋には父娘で一緒に旅行した時の写真が飾られています。「いつも聞くの、ダメな親父でゴメンなって」と、話しているところへ、娘さんから電話がかかってきました。

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