「iCON Z」のEmyli先生ってどんな人?厳しい指導の根底に流れる思い明かす:Dreamer Z

公開: 更新: テレ東プラス

――今まで、安室奈美恵さんやモーニング娘。など、たくさんのスターとお仕事をされてきたEmyliさん。候補生たちと触れ合う中で、スターの要素を感じる部分はありましたか?

「はい。すごいなと感心したのは、安室奈美恵さんの完璧を求めるストイックさと同じものを感じた候補生が一名いたことでした。もちろん他の子たちも一生懸命頑張っていましたが、彼女には他の子にはない危機感がありました。『このオーディションを逃したら、もうチャンスはないかもしれない』という気持ちで、100%どころか200%の力を出していた。高いスキルだけではなく、その心構えにスター性を感じました」

――Emyliさんから見た、候補生たちの魅力は?

「一人一人の声の違いがとても魅力的です。例えば、渋谷のセンター街を歩いている時に彼女たちの曲がかかったら、『この声はあの子だよね』と一発で分かるような声質をそれぞれが持っていると思います。ビジュアル的にも、かわいい系、きれい系の子がいて、性格もしっかりした子からおとぼけキャラまでさまざま。だけど共通しているのは、みんな一生懸命で努力家なところ。私にどんなにきついことを言われても、めげずに突き進む姿が素敵だなと思います。
スターになるためには、誰から何を言われても、負けずに努力できることが重要。スキルは大事ですが、それが全てではなく、ちゃんと頑張れるかどうか。そういうストイックさは、アーティストとして必要な要素だと思います」

――メンタルの強さが必要なのですね。それは鍛えられるものなのでしょうか?

「本人が元々持っているものもあるとは思いますが、鍛えられる部分もあると思います。私もいろんなレッスンを乗り越えてきたからこそ、今があると思うので。メンタルの強さが大事なのは、アーティストだけではなく、どの業界も同じだと思います。素敵な質問でしたね(笑)」

――ありがとうございます! 今回のオーディションで、Emyliさんが感じたZ世代ならではの魅力は?

「ライバル同士なのに、チームとして頑張るところ。切磋琢磨して頑張る姿が魅力的でもありますし、興味深いです。もしも私がこのオーディションの候補生だったら、あそこまでチームのことを思って頑張れるかなと…。絶対、『自分だけでいいじゃん』と思っちゃう(笑)」

――たしかに、ライバルなのに仲が良く、お互いにサポートし合っている姿が印象的でした。Emyliさんがレッスンを受けていた時代とは違いますか?

「そうですね。Z世代はお互いへのリスペクトが高いのだと思います。私の時代ももちろんリスペクトはありましたが、『あの娘には絶対負けねー!』みたいな思いで必死にのし上がってきましたから(笑)。オーディション期間中にけんかすることもなかったし、本当にみんな仲が良いのが不思議でした」

――謎に包まれたEmyliさんの日常についても、少しだけお伺いしたいのですが…(笑)。オフはどのように過ごしていますか?

「すっごいつまんない答えなんですけど、いいですか?(笑) 仕事をしていない時は、家でシューティングゲームをプレイするのが好きなんです。ストーリー性のあるものが好きで、悪い人やゾンビを撃って倒して…ゲームは1日中やっても飽きないですね。コロナ禍ということもあり、赤ワイン片手に、オフラインで一人黙々とやっています。完全にインドア派で、結構オタクなんですよ。家に帰ったら、朝までゲームをしてしまうこともよくあります」

――なんと、意外な一面ですね!(笑) ありがとうございます。
オーディションもいよいよ最終審査を迎えます。今後、合格者たちに何を期待しますか?

「JPOPでもなければKPOPでもない、新しいジャンルを作り上げてくれることを期待しています。世の中的にはどうしてもジャンルを分けたがると思いますが、その境目がない未知の世界に発信していくので、純粋に楽しみですよね。今までに無いようなガールズグループになると思うので、他のグループと比べようがなく、私たちとしても予想できないワクワク感があります」

Emyliさん、素敵なお話の数々…ありがとうございました。Emyliさんの厳しい指導は、自身も過酷なレッスンを経てアーティストとして活躍してきたからこそ。その裏には、候補生たちへの大きな愛がありました。

(取材・文/みやざわあさみ)

Emyli プロフィール
シンガーソングライター。ミュージシャンの父親と作詞家の母親のもとに生まれ、幼少期からアメリカンスクールに通い、3歳からバレエ、6歳からHIP HOPダンス、9歳から SOUL ダンス、そして11歳から本格的に歌を始める。
2003年に""EMYLI""として若干15歳という若さでアーティストデビュー。その後もソロアーティストとして活動する傍ら、ゲストアーティストとして数々の作品やライブに参加。特にm-floとの作品が多く、16歳から2010年のm-flo10周年、全国そして海外コンサートまで、m-floの全ツアーに参加している。
2019年までボーカルプロデューサー・シンガーソングライターとして活動するとともに、ヨーロッパと日本を行き来しながら、BLACKPINK、MIYAVI、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE等、他アーティストへの楽曲提供をしている。
expg東京校のボーカル講師を務めながら、安室奈美恵が引退するまでの6年間、ボーカル・ディレクターを担当。現在、「iCON Z」オーディション番組のボーカル・プロデューサー、ボーカル・トレーナー、ソングライターとして番組に出演中。

日曜夜9時からは、「~夢のオーディションバラエティー~ Dreamer Z」(MC:木梨憲武池谷実悠テレビ東京アナウンサー)を放送!

半年以上に渡って行われてきた、LDH史上最大規模のオーディション「iCON Z ~Dreams For Children~」ガールズグループ部門。いよいよ明日、最終審査の模様が放送される!
デビューを手にする5名は誰だ! 放送をどうぞお楽しみに!

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