10ヶ月で48kgの減量したクイズ王に聞く!心も体も生まれ変わるダイエット

公開: 更新: テレ東プラス

50kg減量した元ぽっちゃり女子と、イケメン御曹司との恋! ピュアなヒロインがダイエットと恋に懸命に突き進む極甘シンデレラ・ラブストーリー、Paraviオリジナルドラマ「-50kgのシンデレラ」を、動画配信サービスParaviで独占配信中。

何よりも食べることが大好きな佐伯陽芽(大原優乃)は、就職活動中、大手製菓会社の会社説明会で案内係の社員・富士崎宰(犬飼貴丈)に一目ぼれ。一念発起して50kgのダイエットに挑戦することに――。

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本作のダイエット・クイズ監修を務めるのは、自身も10ヶ月で48kgの減量を達成(112kgから64kg!)した経験を持つ人気クイズ作家の古川洋平さん。高校時代からその名をとどろかせてきた"クイズ王"が世の中に溢れるダイエットの情報を取捨選択・体系化し、実践した上で導き出した独自のメソッドとは?

欲望に打ち勝つ方法から停滞期の乗り越え方、痩せたからこそ見えた景色と心の変化まで、劇中の陽芽ならずとも知りたいダイエットにまつわるあれこれを、余すところなくお教えします!

ダイエットのきっかけは過去の自分への言葉

――昨年の春に48kgの減量達成をSNS等で報告されましたが、当時よりも健康的な印象ですね。

「ありがとうございます。当時は"痩せ切りました!"というタイミングで報告したんですけど、痩せるまでの10ヶ月間をストイックに過ごしたせいか"痩せ癖"のようなものが付いてしまって、64kgまで落とした後もさらに体重が落ちていったんです。これは"大幅に痩せた人あるある"なんですけど(笑)、そのうち周りからも"病気じゃないか?"と疑われるようになって。"これじゃヤバイ!"と、すぐに筋トレを始めました」

――現在の体重は?

「筋トレを始めてからは10kg増量を目指して、現在は身長175cmで体重75~76kgくらいですね。この数字をキープしようとがんばっています」

cendrillon_20220909_02.jpg-50kgのシンデレラ」より

――ダイエット・クイズ監修を務める「-50kgのシンデレラ」では、どんなことを担当されたのですか?

「原作は主人公の陽芽ちゃんが痩せたところから始まる恋を描いていますが、ドラマでは痩せるまでの道のりも描くことで、より視聴者の方に感情移入していただこうということになり、僕の著書である『-48kgでもリバウンドなし。別人に生まれ変わる クイズ王式ダイエット』の中の理論を使って頂けることになりました。また、劇中でダイエットに関する知識をクイズ形式で出題したいとのギミックもご提示いただいたので、そちらのクイズの監修もさせて頂いています」

cendrillon_20220909_03.jpg「-50kgのシンデレラ」より

――陽芽は恋をしたことでダイエットを始めます。古川さんが痩せようと思ったきっかけは何だったのですか?

「20代の頃から100kg超えで、健康診断のたびに要再検査と言われるので"痩せなきゃな..."とは思っていたのですが、きっかけがなかなかなくて。そんなある日、SNSに投稿した昔の僕の写真に、フォロワーの方から<痩せていてカッコいい>とリプライをいただいたんです。その"痩せていてカッコいい"僕も、100kg超級だったんですけど(笑)。

それで、ふと考えたんです。将来的にもっと太って、年を取って劣化が進むと過去の自分しか褒められなくなるんだろうな...って。40歳も間近になり、老いを少しずつ感じてきたタイミングだったのでドキッとしましたし、"昨年より今年、今日より明日と、更新していかなきゃダメだな。そういう人生を歩んでいきたいな"と思ったことでダイエットを決意しました。だから『当時より健康的』とおっしゃっていただいて嬉しいです」

ダイエット基本は誰もが知っている大原則を守ること

cendrillon_20220909_04.jpg「-50kgのシンデレラ」より

――最初は健診の際に主治医の先生に勧められた「リングフィット アドベンチャー」(冒険しながら運動できる、Nintendo Switchのゲーム)を毎日1時間プレイされたとか。

「コロナ禍になって少し時間に余裕ができたこともありやってみたら少し痩せて、2日目も痩せて、3日目に焼き肉を食べたら見事にリバウンドしました(笑)。たった1回の焼き肉で元に戻ったことが、めちゃくちゃ腹立たしくて。"じゃあ食事を改善すれば1日で2日分の運動と同じくらい効果があるんじゃないか?"と考えて、そこから栄養学を学ぶようになったんです」

――ダイエットに関する情報は多種多様ですが、まずどんなことを学ばれたんですか?

「自分なりに調べて、比較して研究するところから始めました。"この道!"と決めて突き進むのは好きだし得意ですが、無駄な努力をすることが嫌いなので、走り出す前の整備(=座学)に1ヶ月間ほど掛けました。

"○○するだけダイエット"とか"○○だけ食べるダイエット"などダイエットの情報は世に溢れていて、"糖質を摂るな"という意見がある一方で"糖質を摂らないとリバウンドする"という意見もあり、どれが正しいのか悩んでうまくいかないことが多いんですよね。まずはいろいろ調べていく中で、基本的にどれも正しい、ただ"それぞれの立場"で正しいのだとわかったんです。

そこから座学により学んだ中で、自分の"ベスト・オブ・ベスト"を決めました。全てに共通したのが"1日の摂取カロリーが消費カロリーを下回ること"。聞けば当たり前のことですが、これが重要で。この大原則さえ守れば8割がた痩せたも同然なんです。"○○だけ食べる"や"糖質を摂る・摂らない"に気を取られて、肝心なことを忘れている人が意外と多いんですよ。

そこから目標を達成するためには、いい栄養バランス、いい食材、いい調理法があるので、次はこれを覚えて。タンパク質が足らず脂質が多くなりがちなので、高タンパク低脂質の食材を探すと、鶏の胸肉がいい。油も極力使わずに調理したい。となるとサラダチキンってかなり合理的だってことに気づくわけです。でも、ダイエットにいいからと何となくサラダチキンを食べるのと、知識を持って喜んで食べるのでは違いが出てくると思います。もともと僕は料理好きだったので...って、だから太っていたというのもあるんですけど(笑)、何だかんだと楽しみながら取り組めました」

cendrillon_20220909_05.jpg「-50kgのシンデレラ」より

――サラダチキン以外にも、オススメのいい栄養バランス、いい食材、いい調理法とは?

「タンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)からなる、いわゆるPFCバランスの整った食事を摂ることを心掛けました。糖質か脂質を摂り過ぎないことを考えて、ご飯は糖質が控えめの『マンナンごはん』にしたり、タンパク質が豊富で脂質の少ないファストフード『サブウェイ』のメニューなどを取り入れたり。バランスが整った食事により太るのが難しい状態にもっていった上で、引き続きリングフィットアドベンチャーを1日1時間程度やっていました。基礎代謝の重要性にも注目した結果、お酒もやめました」

――基礎代謝と言えば...1日の消費カロリーの半分以上が基礎代謝だと言われます。

「代謝をよくするためには筋肉量を増やせとよく言われますが、筋肉は基礎代謝の内訳としては第3位で18%、第2位が脳で19%、第1位は肝臓で27%なんですよ。お酒を飲むことによって、肝臓がアルコールの代謝を優先することで30%近い基礎代謝を失うなんてもったいない。代謝が落ちると、どんどん痩せづらくなりますから。こうした無知が僕を太らせていたのかと気づかされましたね」

ダイエットの成功とリバウンドしないためには?

cendrillon_20220909_06.jpg「-50kgのシンデレラ」より

――ダイエットで立ちはだかる"停滞期"(体重が落ちなくなる時期)はありましたか?

「ありましたね。同じことやっても成果がでない、頑張っても結果がでない...痩せた実績があるからこそ立ち行かなくなると精神的にも参ってしまうんです」

――どう乗り越えたのですか?

「人それぞれだと思うのですが、僕の場合はもう一度、座学に立ち返りました。ここで先ほどお話した代謝について学び、代謝の良い身体を作ることに取り組みました。肝臓の働きを助ける=基礎代謝が上がると考え、肝臓を元気にするヘパリーゼを飲んだり、生姜を大量に摂取することで代謝が上がるという研究もあるので生姜の錠剤を飲んだり、リフィードデイを設けたり。リフィードデイとはダイエットにより落ちた代謝を戻すために"炭水化物を多く摂る日"のことで、チートデイ(ダイエット停滞期に設ける、何でも好きなものを食べていい日)とは違ってあまり体重は増えないんです。あとは、1日のうち8時間以内で食事を済ませて、残り16時間は何も食べないファスティング。もちろん"1日の摂取カロリーが消費カロリーを下回る"という大原則は忘れてはいけません」