【3行まとめ】
・ドラマ「寂しい丘で狩りをする」第6話をプレイバック!
・みどりは自分の身を案じる浅野や岡庭と対峙し、徐々に計画への駒を進めていく
・自宅に押本を呼び出し、いよいよ計画を実行しようとするみどり...そこには、衝撃の結末が待ち受けていた!
毎週金曜深夜1時53分からは、ドラマ「寂しい丘で狩りをする」を放送!
「テレ東プラス」では、第6話の内容をプレイバックする!
探偵の桑村みどり(倉科カナ)は、野添敦子(久保田紗友)の依頼で、7年前の強姦事件の加害者である押本忠夫(丸山智己)の出所後の動向を追っていた。みどりは、押本の復讐に怯える敦子にかつての自分を重ね、危険を顧みず調査に没頭する。
そんな中、みどりの前に元交際相手で執拗なストーキングを繰り返すカメラマン・久我健二郎(竹財輝之助)が現れた。久我はみどりにヌード撮影を強要し、もしも断ったら、自分との過去を恋人で刑事の浅野龍平(平山浩行)にバラすと脅す。みどりは久我を「狩る」ことを決意し、海に突き落とすが、逃げるところを押本に目撃されてしまう。
一方の敦子は、みどりを救うために押本と再会。みどりが久我を殺したことを警察に言わないで欲しいと懇願するが、押本が応じないため、敦子は押本にナイフを向ける。GPSで2人が接触していることを知ったみどりは、敦子のもとへと走り...。
◆
「どういうつもりだ!」
「私がみどりさんを守る」
しかしナイフは簡単になぎ払われ、逆上した押本は敦子に馬乗りになって首を絞める。敦子が意識を失ったその時、押本の頭が何者かに殴られた。駆けつけたみどりが、背後から大きな石で殴ったのだ。頭から流血し、転げ回る押本。みどりがとどめを刺そうともう一度石を振り上げると、押本は敦子を人質のように抱える。
「お前が久我を殺した、そう言ったらこいつものこのこ出てきたよ、アホな女だ。こいつも疑ってたんだよ、お前のことを」
「私はやってない」
「俺にとっちゃどうでもいい! これ以上邪魔するなら、お前も殺すぞ」
押本がナイフを拾い上げ、みどりに向ける。
「警察だ!」
そこへ浅野が駆けつけるが、ギリギリのところで押本に逃げられてしまう。みどりは意識のない敦子に必死で呼びかけるのだった。
(敦子さんを救う、そう決めたのに。結局は自分のせいで、敦子さんを危険に晒してしまった。悪人を狩るためには、それを上回る悪人...いや、悪魔にならなければ)
みどりの表情に強い決意がにじむ。
◆
敦子は病院に搬送された。ベッドで眠る姿を見守りながら、浅野に「どうして場所が分かったんですか?」と聞くみどり。
「押本に似た男を見たと通報がありまして。桑村さんこそ、なぜあの場所に」
「敦子さんから電話が来たんです」
「なぜ俺たちに言ってくれなかったんですか? きちんと連絡してください。そうじゃないと警察だって敦子さんを守れません!」
怒った口調でみどりに言う。
「...浅野さん、少しいいですか?」
屋上にやってきた2人。みどりは「もう会わない方がいいと思う、私たち」と言う。
「どうして?」
「私、やっぱり探偵辞めたくないんだよね。龍平の期待には応えられないと思う」
「本当にそれだけが理由か?」
「...ネクタイ」
みどりは浅野の曲がったネクタイを直す。
「靴もきちんと磨いて。刑事がくたくたな服装だと、街の人も不安になるから。じゃあね」
浅野はみどりを呼び止めるが、振り返らず去って行く。
◆
翌日、みどりは探偵事務所に退職願を出した。所長の岡庭正(高橋英樹)は「急ですね」と険しい顔をする。
「先ほど県警の方が来て、桑村くんの事をいろいろと聞いていかれました。ここを辞めるのは、久我とのことが理由ですか?」
「あの男は関係ありません。あくまで個人的な理由です。今までありがとうございました」
深々と頭を下げるみどりに、岡庭が「いつでも戻ってきてくださいね」と告げる。
「この事務所は探偵として働く女性たちの味方でもあります。だからいつでも戻ってきてください」
「...ありがとうございます。でも、探偵の仕事疲れちゃったんですよね。だから正直、そういうの迷惑です」
きっぱりと言い、みどりは事務所を出ていくのだった。その後ろ姿を見送りながら、岡庭は大きなため息をつく。