【3行まとめ】
・ドラマ「寂しい丘で狩りをする」第1話の内容をプレイバック!
・探偵のみどり(倉科カナ)は、敦子(久保田紗友)の依頼で暴行犯・押本(丸山智己)を探る
・そんな中、元恋人の久我(竹財輝之助)が現れ、みどりを執拗に付け狙い...
「久我はかなりヤバそうな役だけど、竹財さんがカッコよすぎて、その異常性までも受け入れてしまいそう」「狂気に満ちたシーンが多くゾクゾクする」など、早くもSNSで話題!
毎週金曜深夜1時53分からは、ドラマ「寂しい丘で狩りをする」を放送!
原作は、芥川賞作家・辻原登による同名小説。男性に傷つけられた女性2人が絶望の淵から立ち上がり、希望をつかもうと現実と向き合う姿を描いたクライムラブサスペンスだ。
「テレ東プラス」では、第1話の内容をプレイバックする!
ある朝、探偵の桑村みどり(倉科カナ)がベッドで寝ていると、足元に男の気配を感じ、ハッと怯えて目を覚ます。
しかし、そこには誰もおらず、ほっと胸を撫で下ろすみどり。今度はキッチンから料理をする音が聞こえてきた。恋人で刑事の浅野龍平(平山浩行)が朝食を作っているのだ。
「ごめん、寝過ぎた」
「寝顔が見られてラッキーだった。はい、エッグベネディクト」
お店のような朝食が目の前に置かれ、一口食べると、「うまっ!...じゃなくて、おいしい」と目を見開くみどり。
「龍平って本当に何でもできるよね。掃除も洗濯も料理も完璧。最初会った時、刑事だって思わなかったもん。刑事ってほら、しわくちゃな服装のイメージだったから」
「俺だって、みどりが探偵なんて思わなかったよ。探偵ってハットにサングラス、たばこ吸ってるイメージだったから」
「いつの時代のイメージよ」
笑いながらスープを口に運ぶ。
「みどりさ...」
「俺と結婚してくれないかな?」
「え...?」
「本当はみどりの誕生日に言うつもりだったんだけど、それまで待てそうにない。俺と結婚してほしい」
ガタッと立ち上がり、龍平に勢いよく抱きつくみどり。これから幸せな日々が待っている...そう確信し、笑顔があふれた。
◆
みどりが探偵事務所に出社すると、昨日電話で予約したという野添敦子(久保田紗友)がやって来た。敦子の依頼は素行調査。所長の岡庭正(高橋英樹)が具体的な内容を聞き出そうとするが、「えっと、その...」と敦子は顔を曇らせる。
「私が担当します。所長はチラシでも配ってきてください。所長ほどチラシを配るのが上手い人はいませんから」
「この道30年だからね!」
気を良くした岡庭は、チラシを持って事務所を出て行く。そんなみどりの機転に、ほっとした表情の敦子。
応接スペースに移動し、名刺交換をする2人。敦子の名刺には"司書"と書かれており、「私、昔から本の虫で。図書館の空気が大好きなんです」と微笑むみどり。
「今日はどんなご依頼で?」
「...この男のことを調べてほしいんです」
週刊誌の切り抜きを差し出す敦子。そこには押本忠夫(丸山智己)という男の写真が載っていた。
「先週刑務所から出てきて...出所後の行動を知りたいんです」
「野添さんとはどういう関係なんですか?」
「関係は...」
話そうとするが、過去がフラッシュバックして呼吸が荒くなる敦子。みどりは心配して駆け寄り、「無理に話さなくても大丈夫ですから」と言う。
「私、7年前にこの男にレイプされて...。だからこの男が今何をしようとしているのか、知りたいんです」
「...なぜ、わざわざこの男の行動を調べるんですか?」
裁判で敦子が証言台に立った時のこと。裁判中にもかかわらず、敦子に「通報するなって言ったのに。約束破りやがって」と恨み言を言う押本。裁判長から注意を受けると、「許さない...絶対に復讐してやるからな!」と叫び、退廷を命じられた。
「本当に何かされるんじゃないかって、外に行くのも怖くなって...。ごめんなさい、冷静に話すって決めたのに」
当時を思い出し、敦子の目から涙があふれる。その怯えた表情を見つめながら敦子の手をぎゅっと握り、「私に任せて下さい」と告げるみどり。敦子は泣きながら「ありがとうございます」と頭を下げるのだった。