7時間、聞き込みすることも?「タクシー運転手さん、一番うまい店に連れてって!」番組Pが語る舞台裏

公開: 更新: テレ東プラス

――ディレクターが7時間聞き込みをしても情報が無かったり、お店がお休みだったり…現場での苦労は他のグルメ番組より多いのでは?

「そうですね。長時間粘って撮れ高ゼロなんてことも多々ありますし、ロケはかなり大変だと思いますが、スタッフは本当に頑張ってくれています。自分もプロデューサーの中では若い方ですが、ディレクターやADさんの多くはさらに若い世代。だからカメラとかはそこまで上手じゃないかもしれないけど、とにかくガッツがあります。『他の番組ではまだディレクターをやらせてもらえないけど、この番組はやらせてくれる』という気持ちで頑張ってくれているので、ディレクター陣には本当に感謝しています」

――お蔵入りになったVTRなどもあるのでしょうか。

「実はかなりの確率でお蔵入りになります。グルメ番組なのに、ディレクターが運転手さんに断られ続けるVTRなんてOAできないじゃないですか(笑)。だけど、そういうVTRもどこかで流したいくらい面白いんですよ。
実際は、フレンドリーに話してくださる方は20〜30%くらい。塩対応な方も多いので、今はまだ大変だと思います。だけどこの番組がもっと有名になったら、協力してくれる運転手さんが増えたり、対応も変わってくるだろうなと信じています。できるだけ番組の知名度を上げて、少しでもディレクターがロケをしやすくなるように…。声をかけたら『番組見てるよ!』となる日が早く来ればいいなと思っています」

――番組を見ていると、地方に行くほどフレンドリーな方が多い印象です。偶然の出会いやジーンとくるシーンなど、運転手さんの波乱万丈な人生が浮き彫りになり、他のグルメ番組にはない魅力がありますよね。

「そうですね。昔は東京で働いていて、地元に戻ってきたという運転手さんも多いです。地元愛が強い方、生活のためにがむしゃらに働いている方や出稼ぎに来ている方、ここ数年で女性ドライバーも増えました。苦労された方も多くて、まず家族のために働く姿がカッコいいし、働いた後にご飯を食べる表情がめちゃくちゃいいんですよね。美味しいものはもちろん、タクシー運転手さんの人間ドラマもぜひ見ていただきたいです」

――そんな人間ドラマを引き出す、取材のテクニックがあれば教えてください。

「ディレクター陣には『気になる人は絶対に声をかけて』と言っています。最初はプライベートな話題はNGと言っていた方でも、車内で打ち解けていろいろ話してくれるということも多いですね。ディレクター陣が若いからこそ勢いがあるので、『失礼にならない程度にグイグイいこう!』と言っています。例えば外国人の方だったら、視聴者としては“なぜ日本に来たのか”気になりますよね。そういう視聴者が疑問に思うところは必ず聞くようにと伝えています。結構ズケズケいくなと思うVTRもありますが(笑)、見ている方の代弁者になってもらうイメージです」

――今後の展開として、何か考えていることがあれば教えてください。

「今までは、まん延防止で行ける場所が限られていたので、一刻も早く日本全国の都道府県を制覇したいです。吉村さんからも提案がありましたが、日本を制覇したら海外ロケもしたいですね。番組が続いたらやりたいことがいろいろあって、『あのお店は今』とか『あの運転手さんはどうしているのか』など、取材させていただいた方のその後に迫れたらいいなと思っています。そして最後に、コロナ禍が長く続き、大変なお店も多いと思うので、厚かましいかもしれませんが、少しでも集客のお手伝いができればうれしく思います」

――穂プロデューサー、ありがとうございました。

夜6時25分からは、新番組「タクシー運転手さん、一番うまい店に連れてって!衝撃グルメ60連発SP」(出演:平成ノブシコブシ吉村崇3時のヒロイン)がスタート! 初回のゲストは、三宅健が登場します!

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