台湾有事は数年以内に!?対中対策を田村淳・成田悠輔と徹底議論

公開: 更新: テレ東プラス

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ロンドンブーツ1号2号田村淳さんをMCに迎え、米イェール大学助教授の成田悠輔さんと、日本のあらゆる諸問題に対して、「真に解決するための新たな視点を発見する」ことを目的とした新番組『クリエイティブ政策談義』がスタート!

記念すべき第1回のテーマは、「日本の対中政策」。ゲストに自由民主党国防部会長代理を務める松川るい参議院議員と、自称・中国から日本に流れてきて日本人になった大阪のおっさんこと作家の石平さんをお迎えし、徹底討論を行う!

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中国をあと10年くらいやり過ごせ

初回から「対中対策」という香ばしめのテーマだが、隣国であり、覇権国家になりつつある中国と今後どのように向き合うべきかは重要な課題。主に国防・軍事的な視点から議論をする。

とはいえ、どこから話を進めてよいかわからない大きなテーマなので、松川さん、成田さん、石さんがそれぞれ思う対中対策の発表から深堀りしていくーー。

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自由民主党の国防部会長代理という立場で、日本の国防について日々考えている松川さんは「日本自身の力を増強+大局的外交」と提示。

「日本に足りていないのは防衛力」と言い切り、まずはそこを増強しないと話が始まらないとのこと。その上で、ある程度今も上手く行っている同盟国との外交を展開していくことが重要だそうだ。

そして、あと10年くらい中国と紛争を起こさずにやり過ごすことが必要だと主張した。10年後の中国は誰も予想できないが、少なくとも今と国家の状況は変わっており、今のような緊張関係から脱している可能性もあるとのこと。そのためにも、とにかく今からの10年が対中対策に取って重要な期間だそうだ。

やり過ごすためには、中国が手を出しづらい状況を作る必要があり、日本は国防を強化し、同盟国ともしっかり連携をするべきとのこと。

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日本が目指す姿は組長の庭

では、国防を増強と言っても具体的にどのようなことをするべきか。松川さんは「まずは防衛費が少なすぎる」と主張。ニュージーランドよりも防衛費の対GDP比率が小さいのは、隣国の状況を考えるとあり得ないという。

そしてもう一つは、抑止力を持つこと。抑止力は攻撃をそもそもさせない力だというが、松川さんは「反社の組長の庭に石投げないですよね? 投げたらボコボコにされるから投げないですよね? それが抑止力です」と過激ながらもわかりやすい例えで解説。日本を攻撃したらやばいぞ!と思わせる装備が、今の日本には足りないらしい。

核抑止は有名だが、核保有の議論はまた次元が異なるので、まずは核抑止未満の抑止力をきちんと整備するべきだという。北朝鮮の安いミサイルを撃ち落とすだけでも相当な費用や技術を要するそうで、それが中国の最新鋭ミサイルであれば言わずもがなであるという。
また、ミサイルだけでなく、ドローンを使った攻撃など新しい攻撃手法が開発されているが、それらを抑止する技術も日本は遅れているという。

テクノロジー分野が遅れている理由は、民間技術においては進んでいるが、軍事転用しようとすると強い抵抗勢力がいるからだそうだ。太平洋戦争の反省からの歴史だが、極端すぎるほど分断されていることは問題だと指摘。

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