愛妻を亡くし、男手一つ2人の娘を育てる”やもめ漁師”に密着!巨大200キロマグロがかかった!漁師の運命は!?:洋上の激闘 巨大マグロ戦争2022

公開: 更新: テレ東プラス

1月9日(日)夜6時30分からは、「洋上の激闘 巨大マグロ戦争2022」を放送!

マグロが帰ってきた! 去年津軽海峡から消えた巨大マグロが大間の海で跳ねた! コロナ禍で窮地に陥ったマグロ漁師たちが狙う大逆転! 釣れば天国、釣らねば地獄。 漁師たちは人生を賭け、巨大マグロを狙う! 夢とロマン、汗と涙、希望と絶望が交錯する漢たちの物語―――2022年、巨大マグロの大漁劇が始まる!

「テレ東プラス」では、特別に先取りで、放送内容の一部を紹介する。

人呼んで"大間のやもめ漁師"こと細間正樹。2013年に最愛の妻をくも膜下出血で失い、人生は激変。漁に出ながら男手一つで2人の愛娘を育てる日々に。掃除洗濯、食事の用意...不器用だが、「娘のために」となんでもやってきた。

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その甲斐あって、2019年に長女・愛華さんが看護専門学校に合格。その喜びも束の間、重くのしかかってきたのは、年間約100万円かかる学費や月々の下宿代だった。
船のエンジンも直さなければならず、窮地に立たされた細間。昨シーズンはマグロを仕留めることができたが、小ぶりだったため値が付かず。それでも娘たちは日々成長し、一人前になるまでにはまだまだ金が必要だ。長女の愛華さんが親元を離れて3年。看護専門学校も最終学年を迎えていた。母をくも膜下出血で亡くし、「もし自分が気づけていたら」という思いをずっと抱いていた愛華さん。

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脳の分野に興味があり、学校からは総合病院への就職を勧められたものの、脳神経外科病院を受けることを決意した。娘たちのために、なんとかマグロを釣り上げたい...その一心で漁に出る細間だが、船の装備は旧式。弱肉強食の世界で後れを取ってしまっていた。そこでこの日は、とっておきの仕掛けで挑むことに。

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人呼んで「伝説の小浜スペシャル」。大間で最年長のマグロ漁師、レジェンド・小浜文雄が編み出した必殺の仕掛けだ。死んだトビウオを生きているかのように泳がせ、その動きに魅了されて大きなマグロが喰いつく...。数々の大物を仕留めるその仕掛けを誰もが羨み、若き日の細間もその1人だった。
駆け出しの20代の頃、すでに幼い娘がいたが、成果は情けないものだった。「家族に合わせる顔がない」と悩んだ末、小浜に頭を下げることに。しかし、漁師にとって仕掛けは門外不出。決死の覚悟で、土下座してまで教えを乞うた。

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見かねた小浜は、「今から作るから、これを見て覚えろ。1回しか作らないからな」と、目の前で仕掛けを作ってくれた。後継がいない小浜にとって、細間は息子同然。漁の技術を1から教え、細間も「師匠」と慕った。
こうして始まった2人の師弟関係。小浜が巨大マグロとの格闘で苦戦を強いられていると、細間が船に飛び移り、釣り上げを手伝うことも。その関係は親子そのものだった。