「履く人への思いを込める...」足袋を愛するアメリカ人女性が老舗で作り方を学び、職人の思いに感動の涙...さらに驚きの進化を遂げていた:世界!ニッポン行きたい人応援団

公開: 更新: テレ東プラス

「江戸つまみかんざし」を、ニッポンの職人から学びたい!

続いては、コロナが収まったらすぐにでもご招待したい! 「ニッポン行きたい人応援団」をお届け。紹介するのは、ハンガリーに住む、かんざしを愛してやまないアドリエンさん。

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ニッポンの伝統的な髪飾り「かんざし」。元々は髪を留める道具として使われていましたが、江戸時代、髪を結う女性が増えると、おしゃれを楽しむニッポン独自の装飾品として大きく発展しました。アドリエンさんが夢中になっている「江戸つまみかんざし」は、つまみ細工という技法で作られ、絹や水引を用いた鮮やかな色使いが特徴。軽くて大きな飾りが作れることから、江戸の女性たちの間で大流行し、参勤交代の江戸土産としても人気になりました。匠の技から生み出される美しさで、東京都の伝統工芸品に指定されています。

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5年前、ベリーダンスの先生をしているアドリエンさんが、ダンスで使う髪飾りを探していたところ、かんざしを紹介する動画を発見。あまりの美しさに見惚れてしまったそう。それ以来、かんざしの虜になり、本やインターネットで猛勉強するうちに、伝統的な技法を受け継ぐ職人が、ニッポンに10人ほどしかいないことを知ります。特に憧れているのが、この道50年以上の海野則明さん。「海野さんが花びらを作る繊細かつ素早い動きを見たときは、感動して鳥肌が立ちました」。

アドリエンさんは、ニッポンにはまだ一度も行ったことがありません。「江戸つまみかんざし」の技を絶やしてはいけないと、独学でかんざし作りに挑戦。5年間で2000本以上のかんざしを作りました。江戸つまみかんざしは、着物の裏地にも使われる羽二重と呼ばれるシルクの生地を使いますが、ハンガリーでは手に入りにくいそう。

「ニッポンで本物の素材に触れ、柔らかく美しいかんざしを作るのが夢なんです」。ニッポンでどうしても行ってみたい場所は、日本最大級の手芸用品店「ユザワヤ」とのこと。

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ここで、作り方を見せてもらうことに。まずは生地を3cmほどにカットし、基本となる「つまみ」を作ります。この「つまみ」を組み合わせ、花や生き物など様々な模様を作り出すのです。アドリエンさんは絹ではなくポリエステルを使い、ライターで接着していますが、本来接着に使うのは米糊。速乾性のある接着剤に対し、米糊は乾くスピードが緩やかで緻密な模様の微調整ができるため、つまみかんざしに最適だそう。この「つまみ」を繋ぎ合わせ、造花に使う芯をあしらえば、一輪の花が完成。6時間かけ、ニッポンの藤の花をモチーフにした江戸つまみかんざしが出来上がりました!

「家族や友人たちは褒めてくれますが、本物の江戸つまみかんざしにはとても及びません」。ニッポンで一から学び、ハンガリーで江戸つまみかんざしの魅力をもっと広めたいと話します。

「江戸つまみかんざしの技術を職人たちから学びたい! コロナが収まったらニッポンに行きたい!」

アドリエンさん、コロナが収束し、1日も早くニッポンにご招待できることを願っています!

9月27日(月)夜8時放送! 月曜プレミア8「世界!ニッポン行きたい人応援団」は、ゲストに髙橋みなみを迎えて、【ご招待で人生変わっちゃった!】をお届け!

【ニッポンにご招待したら人生変わっちゃった!感謝のビデオレターが届いちゃいました!】

「天然砥石と和包丁の磨きを学びたい!」イギリス在住ポーランド出身ジェゴシュさん
・世界的にも類を見ない、2億5千万年前の天然砥石が採掘される京都府亀岡市で140年以上続く「砥取家(ととりや)」の4代目・土橋さんに、念願だった天然砥石の採掘や加工を学んだ。

・600年の伝統、プロ用料理包丁全国シェア約90%を誇る大阪府堺で、200年以上続く鍛冶工房「榎並刃物製作所」5代目の榎並さんに火造りという昔ながらの方法で行う和包丁作りを学んだ。

・120年続く「田原製作所」の3代目・職人歴50年以上の田原さんに、和包丁の切れ味・耐久性・美しさをうむ“研ぎ”の技術を学んだ。

帰国後、進化したジェゴシュさんの姿をビデオレターでお届け! 驚きの報告が!

どうぞお楽しみに!

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