【新元号トリビア】「令和」の「令」という字、なぜ2種類あるの?

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新元号「令和」の「令」は、下の部分が「刀」のような形と、「マ」のような形の2種類がありますね。
どちらの字を使っても問題はないのですが、下の部分が「刀」のような形の「令」が生まれた背景には、意外な事情が隠されていました。

先に生まれたのは「マ」の方

もともとの「令」という字は、下の部分が「マ」の方でした。

建物の下で人が「いいつけ」を聞いている様子を表している象形文字が、7世紀頃に今の形になったといわれています。

もともとの「令」という字は「マ」のほうもともとの「令」という字は「マ」のほう

ちなみに、この字には「いいつける」という意味の他に「美しい」という意味もあります。

「刀」の方が生まれたのは“印刷”の都合!?

木版印刷が盛んになった16世紀頃、「令」という字の「マ」という部分は、「刀」のような形へとアレンジされます。

これは木版印刷を作る際、木目に対して斜めに彫る「マ」のような字体は非常に彫りづらく、「刀」のように直線的な字体の方が彫りやすかったためです。

木目にまっすぐ彫るほうが彫りやすい「令」の字木目にまっすぐ彫るほうが彫りやすい「令」の字

実は「令」以外にも、木版印刷の都合で形が変わった字があります。
たとえば、「心」や「近」。大きくカーブする箇所や、複雑な“しんにょう”を木版印刷の際に彫りやすくするために、文字がアレンジされました。

木版印刷の都合で形が変わった「心」や「近」木版印刷の都合で形が変わった「心」や「近」

こういった文字はやがて、中国の“「明王朝」時代に作られた書体”として「明朝体」と呼ばれるようになったそうです。

2種類の「令和」を並べてみた

新元号の発表では「令」は「明朝体」でしたが、一般的に筆で書く文字は「楷書体」。こうして2種類の「令和」を並べてみると、受ける印象も異なりますね。

なお、右側は“和”にある「和む」という意味を意識してあえて柔らかいイメージで書かれています。会見での発表をイメージすると、左の方がしっくりくるかもしれません(笑)。

明朝体と楷書体の「令」明朝体と楷書体の「令」

「令和」の「令」という字にまつわる“差”についてご紹介しました。PCを扱う筆者としては、フォントでよく使う「明朝体」の語源もちょっと驚きでした!
元号が変わるこの時期ならではということで、ぜひ会話のネタにしてみてくださいね♪

ちょっと気になる“差”を徹底調査
この差って何ですか?
(TBS系列火曜よる7時~)

 

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