カズレーザー 日本の海の守護神「あきづき」1日艦長に!最強装備や船上生活を紹介

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カズレーザー 日本の海の守護神「あきづき」1日艦長に!最強装備や船上生活を紹介
カズレーザー 日本の海の守護神「あきづき」1日艦長に!最強装備や船上生活を紹介

8月23日(金)放送の『沸騰ワード10』は、自衛隊に取り憑かれたカズレーザーに密着。今回は、カズレーザーが護衛艦・あきづきの民間人初となる1日艦長に!

あきづきは、日本を守るため重要な任務を担う全長151mの護衛艦。今回は国家機密の装備品から屈強隊員、厨房、さらには艦橋やテレビ初公開の艦長室まで、その全貌を探った。

やってきたのは、海上自衛隊の重要拠点・神奈川県にある横須賀基地。今回は特別に、海からあきづきに乗り込む。その道中にも、横須賀基地の光景が広がり、いずも型護衛艦や補給艦ときわもお目見え。

全長248mのいずも型護衛艦は、東京都庁を横に倒した場合と同じ大きさ。その内部には9機の哨戒ヘリを搭載できる巨大艦だ。

補給艦ときわは、遥か洋上で護衛艦に燃料や水、弾薬、食料を届ける。給油には特殊なホースを使用し、1分間に11,000ℓもの燃料を給油できるという。

さらに、最新鋭ステルス艦・もがみ型護衛艦も見学。電波を反射するあらゆる突起をなくしたボディーにより、レーダーで認識しづらくなっている。内部も徹底的に自動化されており、近年の人手不足に対応しているそう。


あきづきの装備をチェック!

あきづきでは、まず前甲板へ。5インチ砲は、62口径(7,874m)の長さを持つ。約20kgの火薬が入った弾丸は、1発で30kgもの重さ。

砲塔はスムーズに動き、15km〜20km先まで射程があるそう。毎分約20発の射撃が可能で、音速で飛んでくるミサイルも迎撃可能。

続いては、垂直打ち上げ方式のミサイルを32発撃てるVLS(ヴァーティカル・ランチング・システム)。

対空ミサイルと潜水艦用のものが装填されている。不審な潜水艦や航空機が日本の安全を脅かした場合、あきづきはVLSで垂直発射式魚雷投射ロケットVLAや対空ミサイルを発射し、遠距離から迎撃できるようになっている。

さらに、水上艦を砲撃する武器として、SSM-1B対艦ミサイル発射装置も搭載。あきづきにとって最大の武器とのこと。1発で大型艦に大ダメージを与える威力を誇るという。

他の艦にはない本艦だけのシステムが、国産レーダーのFCS-3A。

本艦の防御だけでなく、仲間の艦の防護も可能にする。例えば、万が一大陸間弾道弾が日本に飛来しイージス艦がそれを迎撃しようとした瞬間に複数のミサイルに狙い撃ちされたような状況でも、近くにあきづきがいれば艦隊ごと守ることができるそう。

そして、20mm機関砲とレーダーが合体したファランクス。毎分3,000〜4,500発程度の射撃が可能で、1発の大きさは20mmの模擬弾程度。時速5,000km以上の超高速で飛ぶミサイルや突然航空機が至近距離に現れたという極限状態でも、目標をレーダーで捕えて1分間に3,000発以上の連射により迎撃できる。

艦の後ろには、艦隊にとって一番の脅威である潜水艦を見つけるための飛行甲板が。SH60-J、SH60-Kという対潜水艦を主目的としたヘリコプターが離着陸できるようになっている。

国産哨戒ヘリSH-60は、海中深くに隠れた潜水艦を見つけ出す特殊装置ソーナーや、一撃で潜水艦を航行不能にする魚雷を装備している。

それでも近づいてきた近距離の潜水艦に対応する場合に備え、短魚雷が装填される発射管をハッチに設置。巨大空気砲で発射された短魚雷はスクリューを使って自走し、1発で不審な潜水艦を行動不能にするという。

また、MODと呼ばれる水中に発射するデコイ発射装置も搭載。デコイはおとりを意味し、艦と同じような音や電波を出し、魚雷を誘引するシステムだそう。


あきづきの船上生活とは?

あきづきの精鋭・立入検査隊は、国籍不明の不審船などに突入して違法行為がないか取り調べる。

約20〜30kgの重さの防弾アーマーを身につけ、9mm拳銃を携帯。不審者が現れた際には、強い口頭指示で相手の姿勢をコントロールし、安全に武器を除去するという訓練を行っている。

また、手旗信号は実は現代でも大切な通信連絡法とのこと。というのも、通信装置を使わずに味方と交信できるため、傍受されないというメリットからだそう。

艦内の生活スペースは、2人1部屋の個室。

ベッドは完璧にベッドメイキングされ、下着入れも整理整頓されている。出航中は日が没むと灯火管制で赤色灯になるため、暗闇でも正確に物が取り出せるよう全てのものが整理整頓されているそう。

大きな浴槽とシャワーも完備。

真水の節約のため航海中は海水を使用し、蒸気で沸かして入浴。蒸気で沸かす為、火事の心配がない。上がる際はシャワーの真水で洗い流すそう。海水はミネラル豊富で肌荒れや疲労回復にも効果があり、意外と入り心地が良いのだとか。

さらに、洗濯機と乾燥機が完備されており、長期航海中も衛生的な生活が送れるようになっている。

真水は、艦のほぼ中央に位置する造水装置によって生成。海水を汲み取って真空にし、蒸気圧で沸騰させて水と海水を分ける仕組みになっている。

150人分を3食、毎日450食を作る大規模な厨房は、設備も巨大。電気で温度を上げるフライヤー、キャベツの千切りなどに使用する巨大スライサー、巨大な洗米機など、効率的に調理ができる設備が整っている。

ちなみに、護衛艦のシェフは入隊後に京都府舞鶴市にある第4術科学校で調理師免許の取得を目指し、和洋中のフルコースを学ぶそう。長い航海時でも飽きないようにメニューを考案したり、他国の高官などへのおもてなしをしたりと、幅広い料理スキルが求められるそう。

この日のメニューは、トルコライスとちゃんぽん。

あきづきの母港が長崎県佐世保基地のため、長崎にちなんだ料理が提供された。試食したカズレーザーは、「麺もたっぷり入ってますね」「めちゃめちゃうまいです」「海の上にいる感覚がなくなります」と絶賛!


テレビ初公開の艦長室と、民間人初のトップへ潜入!

いよいよ、護衛艦あきづきの艦長室をテレビ初公開!

応接間のような広々とした空間に、奥にはベッドルームと浴室も備わっており、艦長室だけで生活ができる設備が整っているという。

150名を超える乗員の命と国家防衛の重責を担う艦長。乗組員全員の誕生日はもちろん、家族の誕生日までも把握しているそう。「艦は生活と仕事の場が一緒なところがある。家族みたいなところがあるので」という。

さらに、艦橋にも潜入。

操艦から作戦指揮まで、艦の速力変更や進路変更などを行う。最高速度は32ノット(時速約60km)。重さ5,050トンの護衛艦を動かすモンスターエンジンは、16,000馬力のものを4つ搭載している。

艦橋にある舵輪を回すことで電気信号を送り、艦後方の舵板も動かし、進行方向をコントロールしているそう。

ちなみに艦長席は、任務中に命令や報告を素早く伝達するため、艦長の位置がすぐわかるよう赤と青に色分けされている。

万が一電気システムが損傷した場合は、艦後方の舵機室で人力操舵を行う。

最後は、艦橋のさらに上にあるトップへ。なんと、民間人は絶対に入れない場所とのこと。

日本の海の守護神の内部を徹底的に見学できたカズレーザー。隊員へ感謝と労りの言葉を贈り、1日艦長の任務を終えた。