三浦知良、本田圭佑、遠藤保仁、知られざるスパイク契約の裏側

三浦知良、本田圭佑、遠藤保仁、知られざるスパイク契約の裏側

スポーツメーカーのアンブロ、ミズノ、プーマのサッカースパイク担当者が、3月21日に放送されるサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24時20分~)に出演。ライバルメーカーの3人が、新商品の開発秘話から、選手との契約裏話、マーケティング戦略を暴露していく。

スタジオに集結したのは、プーマのマーケティング担当・冨田太平、ミズノのシューズ企画担当・陳賢太、そして、アンブロのマーケティング部・杉本亮の3人。今回が初顔合わせだというライバルメーカーの3人が、ギリギリのトークを繰り広げた。

現在、世界のトップ選手が履いているスパイクはどのメーカーなのか? メッシはアディダス、ロナウドはナイキ。クラブ世界一に輝いたリバプールは同大会決勝のスタメンで、ナイキが7人、アディダスが2人、ニューバランスとアンダーアーマーが1人ずつ。そして、日本代表に目を移すと、昨年のパラグアイ戦のスタメンでナイキが4人、ミズノが3人、アディダスが2人、アンブロとプーマが1人ずつだった。

試合開始を待つ間、やはりメーカーの3人は選手たちの足元が気になるとのことで、まずチェックするのが選手のスパイク。「どのメーカーが何人」と社員同士で話しあうのは「業界あるある」なのだとか。また、代表選手がスパイクを履くと売り上げに影響があるかと聞かれると「大きい」と口を揃え、陳は「ジュニア世代は憧れるので特に影響する」と明かした。

そんな各メーカーが最も力を入れるのが4年に一度のワールドカップイヤー。陳は、2010年の南アフリカワールドカップのデンマーク戦で本田圭佑が無回転フリーキックを決めたことで、その時履いていたミズノのスパイクが売り切れになったと明かし、「無回転というコンセプトと実際に蹴られたキックが合致した最高の瞬間でした」と言って満面の笑みを見せた。実は、番組MCの勝村政信もこのゴールに影響されて同モデルのスパイクを買ったそうで、「無回転シュートのスパイクはコレだっていうインパクトは一生残る」と話した。

そんなミズノを代表するのが長年人気のモレリアシリーズ。1985年に誕生し、翌年のメキシコワールドカップでブラジルのエースだったカレッカがそのシューズで5ゴールを決める大活躍。神のシューズだと賞賛され、次のイタリアワールドカップでは、ブラジル代表22人中15人が愛用した。日本のミズノが世界のスタンダードの一つになった瞬間だ。さらに今年、全国高校サッカー選手権のスタメンから「人気スパイク」を調べると1位がミズノのモレリアNEO(84人)。しかも、優勝した静岡学園のスタメンの11人中9人がモレリアシリーズを愛用していた。

また、本田がFKを決めた南アフリカワールドカップのデンマーク戦で、同じくFKからゴールを決めたのが遠藤保仁。遠藤のスパイクと言えばアンブロだが、フリーキックを蹴る直前、杉本は「蹴ってくれないかな……」と祈っていたと言い、遠藤がゴールを決めた瞬間は「おおお!!!」と大興奮だったという。そんなアンブロのスパイクを日本代表の柴崎岳も愛用。遠藤と柴崎、新旧司令塔がアンブロに求める事を聞かれると出てきた言葉は「フィッティング」。柴崎はカンガルーレザーが好きで、2019年7月にスペイン1部のヘタフェから2部のデポルティボへ移籍したことで気候が変わったことで「湿気が多くなり足への馴染み方が変わった」と相談されそれに対応したという。足と靴とのフィット感を大切にするのが柴崎なら、遠藤は足とボールのコンタクトを重要視。雨などでも正確な技術を発揮するための感覚を突き詰めているという。

一方で、柴崎や遠藤のようにフィッティングにこだわる選手もいれば、まったくこだわらない選手もいる。それがプーマのスパイクを履き続けて35年のキング・カズこと三浦知良。カズが履くスパイクは店頭の商品と全く同じもので、冨田は「こだわりがないのがこだわりと言うくらい何も言われない」とコメント。カズが憧れたペレがプーマの選手で、当時のカズが憧れたベルトマイスターがプーマにあったため、プロになるタイミングで契約することに。しかし契約したもののベルトマイスターが足に合わず、以来、パラメヒコやスフィーダを履いてきたという。

そして、知られざるマーケティング戦略がテーマになると、ミズノがスポーツ用品店の従業員を集めて行っている試履き会の模様を紹介。消費者に履き心地を伝えるため、各店舗の従業員にスパイクの良さ・知識を広めているという。プーマの冨田も「新しいスパイクが出たらお店に行って足を入れて、お客さんがどういうのを選ぶのか見ている」と言い、杉本も「学校やクラブチームも回るが、お店の方々の意見も面白い」とコメント。さらに陳は、発売された他メーカーのスパイクはすぐに分解して研究すると明かし、「どういうものを売り出すかはわからないが、商品を見ればメーカーさんの狙っているところはわかる。使っている素材、足入れの感触などは把握している」と語り、ほかの2人もうなずいていた。

そのほか、番組SNSではゲストの3人がそれぞれの新商品をプレゼンテーションする動画を公開している。

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