田辺誠一“無口な店主・剣”×影山優佳“好奇心旺盛なアルバイト・杏奈”の謎々コンビが始動!

公開:
田辺誠一“無口な店主・剣”×影山優佳“好奇心旺盛なアルバイト・杏奈”の謎々コンビが始動!
「ハコビヤ」を見る

田辺誠一が主演を務める新ドラマ25『ハコビヤ』(テレ東系、毎週金曜24:52~)が1月12日からスタート。タイトルやシックなキービジュアルからは想像できない「運び屋」をテーマにした、心温まるストーリーが描かれた。

アウトローじゃない?「運び」の仕事

「ハコビヤ」というタイトルから、どのようなドラマを想像するだろうか。

闇に紛れ、時には追手や警備の目をかいくぐりながら法外な依頼を遂行するアクションもの。外部勢力として未解決事件の解決に協力する警察もの。闇バイトのようなサスペンスものなど。何かとアウトローなイメージが付きまとうのが「運び屋」という仕事だ。

しかし、新ドラマ『ハコビヤ』はおそらく、そのどれでもない。荷物と一緒に“思い”を運ぶことで依頼人の抱える事情や問題を紐解いていく、新感覚ヒューマンドラマなのである。

第1話で、洋食屋「キッチン白鳥」の店主であり運び屋の白鳥剣(田辺)が依頼された荷物は、違法薬物や中身が分からない小包などではなく、プロミュージシャンの夢に敗れた青年のギターと楽譜だった。

合言葉を告げると専用の部屋に案内され、飲食店の建前上ドリンク代1万円で依頼を受けてもらえる……という独自のルールはあるものの、住所が分からない荷物でも同じ料金で運ぶというのだから、まあまあ良心的と言える。

運びの仕事で使うのも、ロマン漂う外車や目立ちにくい地味な車などではなく、「Kitchen SHIRATORI」と店名が入った軽の電気自動車だ。剣は住所不明の荷物を届けるべく、地道に受取人の情報収集を開始する。

運び屋の仕事をする理由については「話すと長くなる」と多くを語ろうとしない剣だが、ハンドルを両手持ちしていたり、営業車を使う理由に「電気自動車は坂道に強く、軽だから小回りも利きやすい」と実用的な理由を挙げていたりと、堅実で実直な性格がうかがえる。荷物も安全に届けてくれそうだ。

一方で、受取人の情報を探るために過去の家を訪ねた際は、「ちょうどよかった! 今部屋探しをしていたんですけど、大家さんですか?」と愛想のいい明るい人を演じて相手の懐に入ったり、「前職の癖」で巧みな話術と鋭い洞察力を発揮したりと、ただの洋食屋店主とは思えないミステリアスな一面も。

依頼人たちの物語に焦点を当てつつ、どこか謎めいた雰囲気も漂っているのが、“新感覚”ヒューマンドラマの所以だろう。

「ここで働かせてください!」現れたアルバイト“杏奈”の謎

本ドラマのヒロインで、剣が営む洋食屋・キッチン白鳥でアルバイトをする天野杏奈(影山優佳)にも秘密めいた部分がチラリ。

杏奈は、開店前にも関わらずキッチン白鳥に足を踏み入れ、戸惑う剣に向かって「ここでバイトしたいんですけど」とにこやかに宣言。「一流の接客は、一朝一夕にはいきませんが……」と語りだす剣にうんざりしつつ、開店すると混み合う店内を一人で切り盛りし、「私、採用ですかね。では、明日同じ時間に来ますねー、お疲れさまでした」と軽やかに去って行ってしまう。

どうしてこの店でアルバイトがしたかったのだろう。誰もがそんな疑問を抱いたタイミングで再登場した杏奈は、運び屋の仕事に出かけようとする剣の車にちゃっかり同乗。「どうしてお前が」と剣が心底嫌そうに尋ねると、「楽しそうなので連れてってもらおうと思って」と悪びれもなく言い放ち、ついて行こうとする。

「降りろ」と言われても聞かず、「運び屋の仕事は遊びじゃないんだ」と諭されれば「じゃあ、あっちのバイト辞めます」とキッチン白鳥での働きぶりを盾にしてでも一緒に行きたい様子の杏奈。緩い話し方と表情から駄々をこねているように聞こえるが、おそらく杏奈の目的は洋食屋のバイトではなく運び屋にあるのだろう。もしかすると、剣が運び屋の仕事をしていることも、店を閉めた後に依頼を受けていることも、最初から知っていたのかもしれない。

ただし、なぜ杏奈が剣と関わろうとするのかは不明だ。子供のような無邪気さと好奇心を振りまく杏奈や面識がなさそうな剣の態度を見るかぎり、今のところ敵対する存在ではなさそうだが、キッチン白鳥を出た途端に笑みを消す意味深なシーンを考えると、何かがあるように思えてならない。まだドラマは始まったばかりだが、謎は深まるばかりである。

さて、次回は不倫相手の元彼にスマホを届けたいという女性が依頼人。運び屋を通じた人間ドラマと平行して、2人の関係性にも注目していきたい。

(文:天野スズ)

PICK UP