パティシエ役で主演・畑芽育、濵田崇裕は「ムードメーカーで常に元気!」

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パティシエ役で主演・畑芽育、濵田崇裕は「ムードメーカーで常に元気!」
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ドラマNEXT『パティスリーMON』(テレ東系、毎週水曜24:30~)が1月10日より放送スタート。漫画雑誌「YOU」に連載され人気を博した同名漫画の実写化で、フランス洋菓子店「パティスリーMON」を舞台に、“甘キュン”ストーリーが展開していく。

運命的な恋愛を信じ続け21歳になってしまった山崎音女は、勤務していたスーパーが閉店になり無職になったところ、かつて憧れていた家庭教師の土屋幸平から連絡をもらい、彼が勤める洋菓子店「パティスリーMON」で働くことに。そこにいたのは、オーナー・パティシエの大門勇。土門は過去に働いていた女性従業員の印象から、音女にきつく当たるが、めげずに日々を過ごすなか、さまざまな感情が芽生えていく――。

そんな本作で、新人パティシエの山崎音女を演じる畑芽育さんと、オーナー・パティシエ大門を演じる濵田崇裕さん(WEST.)に、現場の雰囲気やパティシエという役柄を演じるうえで準備したことや、作品の見どころなどについて語っていただきました。

オーナー・パティシエを演じる濵田は撮影の2か月前から訓練!

――お二人ともパティシエという役柄ですが、作品に入る前にどんな準備をされたのですか?

濵田:みんなで練習したよね。

畑:そうですね。でも濵田さんが一番練習されていましたよね。

濵田:撮影に入る2か月ぐらい前から「やらせてください」と手を挙げて準備しました。とにかくしっかりマスターしなければ……と思って練習しました。でもスケジュールの関係で毎日はできないので、自宅で(ケーキにクリームを塗る作業である)ナッペは練習しました。先生からシーツの上でやるといいよと言われたので、手首の作業だけではなく、指先の感覚で滑らかになるように、かなり訓練しました。

畑:私は見習いパティシエという役柄だったので、逆に練習しすぎて手馴れてしまうよりは、ちょっと不慣れでたどたどしい感じを残して、そこから成長していく過程を描くため、プレッシャーはあまりありませんでした。

――これまでお菓子作りを経験したことはあったのですか?

畑:ホットケーキぐらいです(笑)。あとはバレンタインデーのチョコレートを作るとき、板チョコを溶かして型に入れて固め直すとか……そんな感じだったので、今回ほぼ初めての経験でした。カスタード作りってすごく力仕事で。3リットルぐらいの銅鍋に材料を入れてずっとかき回す作業なんです。ノンストップでやるので、右腕が筋肉痛になりました。ケーキ屋さんって可愛いイメージですが、作るのは体力勝負だなと思いました。

濵田:僕、カスタードは作らないんですよ、オーナーなので(笑)。作られたものをチェックする立場なので。でも最後の最後にシーンが回ってくるのでそれはプレッシャーでした。

――料理監修の先生からはどんな指導が?

濵田:姿勢です。どうしても仕上げをするときに、ケーキに近づいてしまうのですが、ベテランはそんなに近づかないらしいんです。元々猫背なので、衣装さんからも肩甲骨をしっかり伸ばすような感じで指導されました。

――それぞれ演じた音女、大門というキャラクターをどう捉えましたか?

畑:音女ちゃんは、普段は温厚なのに、大門さんに対するときだけ、ちょっとイライラ、ムカつく、気になる……みたいな他の人とは違う感情を抱くので、うまく(中川大輔さん演じる)土屋先生やスイーツと向き合うときのメリハリをつけられたらなと思って演じています。あとは、音女ちゃんは、すごくひたむきで一生懸命な子なので、私自身もまっすぐやらなきゃという気持ちで臨んでいます。

濵田:大門はあまり感情を人にみせないキャラクターなので、そこは意識してやっています。

――演じていて難しいなと感じることはありますか?

畑:ケーキを作りながらお芝居をするシーンが多くて、そこが難しいです。同時に何かしながら会話をするシーンは頭が疲れます(笑)。あとは厨房でずっと立っているので足腰に効いてきます。

濵田:それは俺も思った。結構体力勝負だよね。僕も手を動かしながら指示をするところは難しいなと思います。あとは、最後にケーキの仕上げをするとき、監督から「これしかないからね。1発で決めてね」というプレッシャーが入るんです。あれはとんでもなく緊張します。しかもできるパティシエなのでスピード感も大事ですからね。

畑芽育、人生2回目説!「自分でも自覚あります(笑)」

――現場のムードメーカーは?

畑:濵田さんは本当にムードメーカーです。常に元気で盛り上げてくれます。

濵田:そうかな、なるべく抑えているつもりだけれど。

畑:嘘です!(笑)。

濵田:ゴメンね、一応気にしているつもりだけれど、うるさかったら言ってね。

畑:全然うるさいなんて思っていません!! でも「ヨーイスタート!」って始まると瞬間に大門になるのですが、カットがかかると、一瞬で濵田さんに戻るんです。その切り替えが、本当にすごいです。

濵田:そうかな、芽育ちゃんは大人だよね。もう人生2回目ぐらいじゃない?

畑:私も人生1回目じゃないと思います。自分でも自覚あります(笑)。

濵田:だいぶ大人です。年下と思ったことない。まあ、年上とも思ってないけど、あまりうるさくしないように気をつけています。

畑:全然うるさくないです。

濵田:それならよかった。でもメリハリはつけているつもりですよ。さすがにここはしゃべってもいいだろう……というときはしゃべることが多いですね。

畑:でも、濵田さんっていきなり本番直前で笑われたりしますよね。思い出し笑いみたいなこともあるので、つられてしまうんです(笑)。

濵田:なんか「ここでこんな事をしたら、絶対面白いやろうな」って思っちゃうんです。特にラブが入ってくるシーンとかむちゃくちゃしたいなと思って(笑)。

畑:本当にやめてくださいね!(笑)。

最近“あまキュン”したこととは?

――畑さんは、濵田さんに大門が被ることはありますか?

畑:スタートがかかると、大門に見えます。お芝居中は大門にしか見えないです。物語の世界観に引き込んでくださっています。濵田さんはもちろんなのですが、皆さん再現度が非常に高く、本当に漫画から出てきたような感じなんです。中川くんもつっちー(土屋)みたいに本当に穏やかだし、梅田レオン役のパース(・ナクン)くんも、御手洗タロウ・ジロウ役の福地さんご兄弟(福地涼さん、福地清さん)も、本当にそのものなんです。

――音女の役作りで意識していることはありますか?

畑:監督からはヒロインなので、役の衣装とかヘアメイクとかも、とにかく可愛くしてあげてくださいっておっしゃってくださるのですが、それを活かしつつ、お芝居であまりあざとくなり過ぎないように意識しています。見ていただく方に共感して欲しいなと思っているので、親近感のあるキャラクターを心掛けています。

――“あまキュン”ラブストーリーというキャッチコピーがありますが、最近“甘キュン”したことはありますか?

濵田:芽育ちゃんって可愛いじゃないですか。でも大門を演じているときって、音女に対してそういう感情を出してはいけないキャラ。でもやっぱり可愛いから笑顔になってしまいそうになるんです。必死に真顔でやっているのですが、中の濵田崇裕は密かに“甘キュン”しちゃっているんです。それをだんだんと大門のキュンにしていくのが楽しみです。あとは、中川くんが現場でいつも寝ているのですが、その寝顔が可愛くて、そこにも“甘キュン”しています。

畑:確かに中川くんは人をキュンとさせる雰囲気がありますよね。それが自分では意識していないから面白いんです。この間も夜のシーンのセットで、急に「ローズマリーの匂いがする」って中川くんが言い出して。私はあまり気がつかなかったのですが、「ほら、あっちにローズマリーがあるよ」って言って探し出してくださったんです。「芽育ちゃん、これがローズマリーの匂いだよ」って。自分の世界を持っている方で、柔らくのほほんとしている。それにキュンとする人はたくさんいると思います(笑)。

(取材・文:磯部正和)

<第1話あらすじ>
恋愛経験ゼロ、運命的な恋愛を夢見る山崎音女(畑)は、勤めていたスーパーの閉店で無職となり再就職に悩んでいた。ある日、かつて憧れていた家庭教師の土屋幸平(中川)から突然DMが届く。再会した土屋はフランス洋菓子店「パティスリーMON」でパティシエになっており、お菓子作りが趣味の音女に一緒に働かないかと提案する。心ときめく音女だったが、店のオーナーシェフの大門勇(濱田)は、かつて働いていた女性従業員の印象から「女はダメだ」の一点張り。音女の就職と初恋の行方ははたしてどうなる?

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