『コタツがない家』吉岡秀隆と安田顕の友人コンビは「ニートブラザーズ」の再来か?悠作が持ち帰った悲痛な結論

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『コタツがない家』吉岡秀隆と安田顕の友人コンビは「ニートブラザーズ」の再来か?悠作が持ち帰った悲痛な結論

深堀万里江(小池栄子)の夫・悠作(吉岡秀隆)が家出! 12月6日放送の『コタツがない家』(日本テレビ系、毎週水曜22:00~)第8話は、初めてニート悠作が不在の深堀家が描かれることに。さらに山神達男(小林薫)は嫉妬し、順基(作間龍斗)は色ボケ? この家の男たち、毎度のことながら本当に自由すぎる!

達男、順基の恋愛観が浮き彫りに

悠作が書いた「しばらくひとりになって考えます。探さないで下さい。」の置き手紙が見つかった。前回、達男に「娘と離婚してくれ」と言われてしまったからだろう。達男はお灸をすえる程度の気持ちだったらしいが、シリアスモードの小林薫から頭を下げられてお願いされたら、誰だって真剣に受け止めるに決まっている!

なじみのキッチンカーの店主・霞田和恵(野々村友紀子)からは「家出のときはそっとしてくれたほうがありがたい」と助言をもらい、万里江も信頼しているからこそ連絡しないと決めたようだが、大丈夫か? そのパターンもあるかもしれないけど、女の家出と男の家出では覚悟が違う気がする。「探さないで下さい」ってわざわざ書き置きに残すのって、それはもう「探して下さい」って意味なんじゃないかとも思う。達男のときがそうだったように、迎えに来てもらわないと戻れないのでは? 

そんな中、順基が、貝田清美(高橋惠子)の家に知らないオジさんがいたという驚きの情報を持ってきた。「あれどう見ても彼氏だったな」という順基は、清美からジンさんと呼ばれている倉谷仁(小堺一機)の写真を見せる。相手の男に対して「背は俺より低いのか?」と確認したがる達男の、小さい器と変なプライドは相変わらず。そこに勝ち負けなんてないのに。さらに清美に対して「アイツは世間知らず」と度々言っているが、それも女を家に閉じ込めようとするモラハラ男がよく相手を言いくるめるために使う典型的なワード。清美は達男と離婚して本当に正解だったと思う。

すっかり不機嫌になった達男は、倉谷をロクでもない奴だと決めつけ、遺産泥棒とまで言い出す始末。そこで万里江が清美に問いただすと、絵画教室の先生でただの友達とのこと。それでも達男は納得いかない様子。自分はスナックのママと生活していたくせに、嫉妬心がすごい。達男の恋について清美があっけらかんとした態度を取っていたことを思うと、恋愛における「女は上書き保存、男はフォルダ保存」がよく表れている描写だった。本当は、清美は倉谷と現在進行形でいい感じっぽい。

さらに清美から順基と原木田れいら(平澤宏々路)が交際していることを告げられると、話題はそちらに飛び火。恋愛で何かがおろそかになるとは考えたくないけど、高3の冬のタイミングでの恋愛はたしかに大学受験を控えるれいらのことを思うと、心配なのはたしか。でも案外二人の恋愛は支え合いというプラスの方向に働きそう。順基は態度がスマートだから、うまくやりそうな気がする。

ずっと見ていたい、吉岡秀隆と安田顕の好相性

その頃悠作は、人生の節目節目でいつも相談をしてきたという同級生・飾磨哲央(安田顕)の家に身を寄せていた。ここで安田顕!『セクシー田中さん』からよくぞお越し下さいました! そっちも絶賛撮影中だと思うと忙しい中でのありがたい出演。本作と同じく金子茂樹脚本の『俺の話は長い』では小池栄子と夫婦役だったので、これは頼もしすぎる特別出演だ。それにグレーのスウェット姿は、同作で生田斗真と一緒にニート生活を謳歌していたことに由来する「ニートブラザーズ」を思い出さずにはいられない。現ニート役の吉岡秀隆との相性も、もちろん抜群だ。

悠作はやはり離婚を選ぶことが一番家族のためになるのではないかと思っている。でも、「ひとりじゃなんにもできねぇくせに」で始まる主題歌の通り、悠作が一人でやっていけるとは思えない。今さらその選択肢は本当にありえるのだろうか。

万里江も達男も哲央も、そして編集者の土門幸平(北村一輝)も、悠作には漫画を続けてほしいと思っている。しかし11年半も描けなかった悠作は漫画家としての自信をずっと前から失っていた。ただひとつだけ描けそうな題材があるらしい。

翌日、家に戻ると悠作はさっそく作業部屋にこもって漫画を描き始めていた。題材は、土門が最初に提案した「離婚」。「俺が離婚して、この家を出ていくまでのお話」と言葉にされると、さすがにずしっとくる。自身の作風を「自分の不幸を切り売りするしかない」と話すけど、それはちょっと安っぽいヒロイズムでは? 悲劇のヒロインに浸っていない? と思ってしまった。「俺がこれ描いたら、みんなを幸せにできんだよ」と泣きそうな声で言うところもそう。離婚は夫婦の問題であるはずなのに、家出して一人で結論を持って帰ってきたこともズルい。

HY仲宗根泉が泣ける失恋ソングとして有名な「366日」を作詞作曲した際に、曲を書くために好きだった彼氏と実際に別れたというエピソードがあるけど、プロはそこまでしないとやはりいい作品を生み出せないのだろうか。だとしたら本当に大変な仕事だ。

そんな悠作の申し出に万里江は「嫌です」と即答。漫画を辞めてほしくないとは言ったけど、それと離婚は天秤にかける話ではない。深堀家の男って本当に勝手すぎる。万里江の心中、お察しします……。

(文:綿貫大介)

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