『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』主人公三人が横浜スタジアムに集結!二宮和也“誠司”の恋人が確定

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『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』主人公三人が横浜スタジアムに集結!二宮和也“誠司”の恋人が確定

ついに勝呂寺誠司(二宮和也)、立葵時生(大沢たかお)、倉内桔梗(中谷美紀)が同じ場所に合流! 11月20日放送の『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系、毎週月曜21:00~)第7話は、クリスマスイブの14時19分から15時36分までの物語。逃亡編、レストラン編、地方テレビ局編と、今までそれぞれのストーリーが展開していたが、各パートの人物が入り乱れることで物語が徐々に融合してきた。

メインキャストが続々と横浜スタジアムに集まる展開に!

立葵査子(福本莉子)は「葵亭」から、笛花ミズキ(中川大志)が出てくるところを発見。相手が国際犯罪組織のリーダーとわかっていない状態だから仕方がないけど、さすがに近距離でスマホを向けながらわかりやすい尾行を続けるのは危険すぎる。使命感に燃えているけど、無鉄砲。桔梗が心配するのも無理はないけど、桔梗も同じシチュエーションに遭遇したら後を追っていただろうな。そして査子は、案の定ミズキに捕まってしまう。

アネモネの幹部たちの襲撃から逃げ出した誠司は、コスモワールドでミズキと査子を発見していた。二人を追って誠司がたどり着いたのは、横浜スタジアム。さらにその誠司のその姿を、アネモネの幹部たちも発見。やばい、大量の不審者が浜スタに流れこんでしまった! 警備の方、いますか? 球場が悪の巣窟みたいになってますよ!

一方、「葵亭」には桔梗がミズキのことを聞きにやってきた。やはり時生とは知り合いのよう。テーブルを囲んだときのよそよそしさからは男女の「ワケアリ」感が漂ってる。竹本梅雨美(桜井ユキ)の見立てでは、二人はピュアラブ。時生、お決まりのジョークやうんちくは出てこないしあきらかにカッコつけている。今までクセ強キャラだったけど、この人は本来、大沢たかおだということをやっと思い出してきた。

査子のスマホのGPSから居場所が浜スタだと特定した横浜テレビの報道局メンバーは、急いで桔梗に連絡。桔梗と時生は救出に向かうことに。ということはつまり……主役三人がついに同じ場所へ集結するということ。3つの物語がついに交差するときが!

そして今まで組織の中で権力側についていた報道制作局長の折口康司(小手伸也)も、部下が危険を顧みずに取材を続けていたのに「やめろ」としか言えなかったことを自省。部下のために浜スタへと向かった。そして通報を受けた蜜谷満作(江口洋介)と狩宮カレン(松本若菜)も現場へと向かう。

当たり前だけど、浜スタは広い。収容人数35250人のスタジアムで、このシーンのために貸し切り撮影をしたのだろうか。すごすぎる……!

年齢差を超えた桔梗と査子の記者魂

誠司はミズキとアネモネ幹部らを屋上へと誘導させ、査子を助けていた。機転が利くし、正義感がある。記憶はなくしても、本来の「天樹勇太」が相当いいヤツだということはわかる。査子は時生、桔梗、折口と無事合流。勇敢にミズキを追った査子を「やりすぎ」だと咎める桔梗からは、どれだけ心配をしていたかがひしひしと伝わってきた。

「二度と勝手なことをしないで」と諭す桔梗だったが、相手を見失いたくない思いで体が勝手に動いたと査子は返した。そして桔梗はその思いを誰よりも理解している人間だった。査子の言葉を聞いて、抱きしめずにはいられない。同時に、涙がぼろぼろ溢れてしまう。

桔梗、クリスマスの一日で何度涙するんだ……これまではくやしさの涙もあったが、今回はまた違う。査子を抱きしめながら、きっと在りし日の、そしてこれからも報道記者として変わらず心に炎を燃やし続ける自分自身を抱きしめていたんだろう。

「本当に厄介よね、報道マンって」。桔梗は未だにジェンダー平等に基づいて違う言い方にすることなく「報道マン」という言葉を使っている。今も報道の世界は価値観がアップデートされることなく、ずっと男社会のままであることがよくわかる台詞だ。そんな世界で桔梗はずっと走り続けてきたんだろう。きっと苦しい思いをたくさんしてきている。だからこそ、新しい世代の女性が桔梗のような記者に憧れを抱いていることが嬉しいし、その世代が苦しむことのない環境を自分がつくっていかなくてはいけないという使命感もあるはず。記者魂を持った、世代の違う女性二人の連帯。これだけで最高のドラマだ。

そして、梅雨美の恋人が「天樹勇太」だという事実も判明。以前していた5年前のエピソードから予感はしていたけど、やはり。第1話冒頭で誠司がコスモワールドのツリーの前で話していた女性は梅雨美だったようだ。

それを聞いた査子は半休を取りやめて桔梗が待つ報道局へ。ここで報道局メンバーは全員集結。折口もついに桔梗と査子に取材許可を出した。「この事件、報道するぞ」の言葉で桔梗がまた涙目になっている姿を見ると、桔梗の報道に対する思いや情熱が改めて汲み取れる。これで完全に報道局は一枚岩となった。バラバラだったメンバーの結束、待ってました! 

いよいよ物語は後半戦。<レストラン編>は「葵亭」を必ずオープンしてくれ、<地方テレビ局編>は必ず報道番組を放送してくれ! そして<逃亡編>の誠司は……コスモワールドのツリー前で蜜谷と桔梗と集合することに。桔梗、誠司の独占インタビューは撮れるのか?

(文:綿貫大介)