『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』二宮和也“誠司”監禁の1時間!中川大志“ミズキ”は葵亭という名の魔空間へ?

公開:
『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』二宮和也“誠司”監禁の1時間!中川大志“ミズキ”は葵亭という名の魔空間へ?

3つの物語が徐々に交わり始めてきた! 11月13日放送の『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系、毎週月曜21:00~)第6話は、クリスマスイブの13時26分から14時19分までの物語。勝呂寺誠司(二宮和也)は監禁され、立葵時生(大沢たかお)はレストランの助っ人メンバーに翻弄され、倉内桔梗(中谷美紀)は誠司との待ち合わせ場所へと向かう。

誠司が拉致!アネモネ幹部と緊迫の心理戦へ<逃亡編>

アネモネの幹部たちに襲撃された誠司は、囚われの身に。今回、ほぼ拘束状態で物語が進む。一方で病院を抜け出した蜜谷満作(江口洋介)のもとには、桔梗から電話が。誠司の独占取材のため、野毛山墓地に呼び出されることとなった。匿名情報により、狩宮カレン(松本若菜)ら警察メンバーも野毛山墓地へ向かっていたが、この展開大丈夫か?

墓地に向かう前にカレンは蜜谷に接触。誠司が犯人とは思っていないことを告げると、国際犯罪組織アネモネの存在を蜜谷から聞かされる。「今夜の取引が終わるまで誠司を泳がせたら、真犯人を差し出してやる」と蜜谷は言っていたが、蜜谷はどこまで真相を知っているんだろう。

誠司は幹部たちから裏切り者の疑いをかけられ、拘束されていた。夜に控えた重要な取引の権限を譲渡するように迫られるが、そのために必要なアプリが入ったスマートフォンは入れ替わっていて、時生の手元にある。これはピンチだ。

幹部は5年前に急に現れた誠司のことがとにかく目障りでならなかった。2年前に笛花ミズキ(中川大志)がボスになったことも気に食わない。もう殺される! という寸前で間一髪、いつもの華麗なアクション攻防で逃げ出すことができた誠司だけど、これからどこに向かう?

「葵亭」の魔空間にミズキが迷い込む!<レストラン編>

物語の中で魔の空間として存在している(?)レストラン「葵亭」。時生のスマホが誠司のものと入れ替わったことで、事件との接点が再びできてしまった。誠司のスマホのGPSが起動されたことで、ミズキが「葵亭」にやってきてしまう。

店ではちょうどシェフ見習いの武智倫太郎(小日向星一)が助っ人にくることになっていたので、みんなは突然やってきたミズキを、武智だと勘違い。ミズキもそれに合わせ、武智のふりをしたまま店の手伝いを続けることに。勘違いで話が噛み合わないまま事態がエスカレートしていくさまは、アンジャッシュのコントさながらだ。

武智に料理の楽しさを教えてやると意気込む時生と、武智になりすました料理素人ミズキとの温度差はズレ漫才のようでもあった。テンションが噛み合わない人間が一人入ると、この空間はこんなにも異様に見えるのか。ミズキにとっては『世にも奇妙な物語』の世界に突然迷い込んでしまったようなものだろう。

玉ねぎもみじん切りも、ドレッシングづくりもうまくできないミズキに、時生は苛立ちを隠せない(ミズキ、立ち居姿は料理ができそうなのに不器用なんかい!)。ちなみに本物の武智は真礼(佐藤浩市)の愛犬・フランちゃん探しのお手伝いをしていた。いいヤツすぎる。

スマホが入れ替わっていることも、武智がニセモノであることもやっと気づき、現場は大混乱? と思いきや、案外気にしていないよう。この能天気さ、見ていてほっとする。そして最終的には時生がいつもの格言で締めた。「時間はないが料理を楽しもうじゃないか。お客様のために」。どんなに事件が起きてもお客様第一なところ、痛み入ります!

桔梗と蜜谷が墓石前で対峙する<地方テレビ局編>

桔梗と立葵査子(福本莉子)と黒種草二(大水洋介ラバーガール)は、新たにカメラマンの国枝茂雄(梶原善)を仲間に誘い入れる。前島洋平(加藤諒)はそれを察して桔梗らの監視を続けるが、お前も仲間になってくれることはわかっているぞ、はやくこちら側に来てくれ!

桔梗と国枝は誠司との待ち合わせ場所である野毛山墓地へ。「天樹家之墓」には何者かによって花が供えられていた。誠司が桔梗をここに呼んだのは、これを見せたかったからではないだろうか。どうやら誠司の父の墓を最近訪れた人間がいるようだ。

そこに蜜谷も合流。その様子を警察が張っているが、それは桔梗が警察に匿名でリークしたからだった。もちろんそれは誠司からの指示で。前回蜜谷がアネモネの誰かから殺されかけたことを考慮し、警察を配備して手出しをさせないようにしたのが目的のひとつ。そして、警察の情報がアネモネに内通している可能性をあぶり出すという目的も。記憶がないにしても頭の回転が良すぎる。誠司、マジで何者?

案の定、墓地にはアネモネのメンバーが。蜜谷を消すように指示したのはミズキだが、警察と繋がっているのはミズキなのか? そしてフリージャーナリストと名乗っていた八幡柚杏(中村アン)が警視庁の人間であったことも今回判明。こうなると「葵亭」に配備されている警察官の山田隆史(今井英二)さえも実は何かしら重要人物なのではないかと疑わしくなってくる。

一方、査子は事件の夜に検問を突破するあやしい車の男が気になっていた。改めて誠司と接触した時生の取材に向かった査子は、たまたま「葵亭」の中からミズキが出てくるところを目撃。これは、スクープ? 査子のジャーナリズムの火はもう燃えたぎっているが、危険な目には遭いませんように……。

真相が一つづつ解明されていくたびに、新たな謎も増えていく。次回は桔梗もついに魔空間へ? 展開が気になる。

(文:綿貫大介)