杢代和人、初挑戦したシーンに“ゲンジブ”メンバーが意外な反応?「実は僕…」

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杢代和人、初挑戦したシーンに“ゲンジブ”メンバーが意外な反応?「実は僕…」

西田尚美さんと香音さんがダブル主演を務めるドラマ『くすぶり女とすん止め女』(テレビ東京ほか、毎週火曜深夜24:30~)が現在放送中です。

主人公は、モラハラ夫と離婚したいのに経済力や自己肯定感が低いため離婚ができない2児の母・山本郁子(西田さん)と、恋愛も仕事も万年2番手で満たされない思いを抱える令和世代の工藤ほのか(香音さん)。そんな2人の出会いによって、現代の女性が抱える悩みや違和感に切り込んでいきます。

ほのかにとって“1位の男”・烏森秀一役を演じるのは杢代和人さん(原因は自分にある。)。ふだんから自分自身を「レベチイケメン」と称しながらも、“イケメン代表”のような今回の役には「ありがたいけど、ほんの少しプレッシャーもある」と照れ笑いを浮かべる杢代さんに、初のベッドシーンの裏側や、ご自身が今“くすぶっていること”を聞きました。

――今回のドラマについて、原因は自分にある。のみなさんとは何かお話されましたか?

「ベッドシーンに挑戦します」と伝えたら、「お前の色気で頑張れ」と言ってもらえました(笑)。僕、7人全員がいる場で報告したんです。そうしたら、「やっぱりゲンジブのベッドシーン一番手はお前だったか」とみんなに言われたんですけど、最後に小泉光咲が手を挙げて、「実は僕もやったことある」って(笑)。なので、一応ゲンジブ2人目のベッドシーンみたいです。

――(笑)。ドラマ出演の決定はもちろん、やはりベッドシーンがあるというのは大きいですよね。

そうですね。メンバーはさほど驚いた様子もなく、「そっか」くらいの感じでしたけど(笑)、自分的には比較的早いなと思っていて。いつかはくるだろうとは思っていたものの、10代でできるのはレアだなと思いました。

――ベッドシーンの撮影秘話やハプニングなどはありますか?

尋常じゃなく汗が出ました(笑)。ふだんはあまり汗をかかないので、冷や汗なのか、暑くて出た汗なのかわからないんですが、めちゃくちゃ汗をかいてしまって。本番の合間にはずっと扇風機に当たっていました。

――秀一は28歳ということで、ご自身と比べてかなり年上のキャラクターです。

僕は声が特徴的で若く聞こえてしまうこともあるので、落ち着いたトーンで話すように意識しました。さらには初めてのベッドシーンということで、スマートな大人の男性の雰囲気が出るように意識してお芝居しました。

――今までにも、声から役を作った経験はあったんでしょうか?

いや、ないですね。今回は最初にインパクトがボンッと与えられる役ということもあって、(視聴者の)ファーストインパクトを大切にしたかったですし、台詞も長回しというよりは単発単発で撮るかたちだったので、その一つひとつを大切にするためにも、声は大事にしようかなと思いました。

――ほかに、今回の現場で今までと違ったことや学びになったことはありますか?

抜群に色気が大切な役で、台詞の合間の佇まいも含めて、常に色気をムンムンにしていくようなお芝居は初めてでした。たとえば髪をかき上げる仕草1つとっても、パッとすぐにかき上げるんじゃなくて、ちょっと溜めてからガサッといくとか。ほかにも首を触るなど、些細なところでも色気のある仕草について考える、というのは学びでした。

――ちなみに杢代さんが思う色気のある男性とは?

木村拓哉さんです。

――どんなところに色気を感じますか?

木村さんって、2000年のライブに髪をセットせずにさらさらストレートのまま出ているんですよ。長髪を振り回しながら、かき上げながら、歌いながら、盛り上げながら……もう最高ですね。やっぱりこれが色気だと思いますし、木村さんのような清々しい色気、キレイな色気に憧れます。

――なるほど、どこか爽やかさのある色気ですね。今回、撮影の合間にはどう過ごされていましたか?

香音さんもお話が好きだと最初におっしゃっていたので、お話させて頂いていました。僕は香音さんのお父さんである野々村真さんと舞台で共演したこともあり、その舞台を香音さんが観に来ていたり、共通の友人もいたりしたので、最初からフランクにお話できたかなと思います。

――杢代さんはすごく自然体でお仕事されているように感じますが、お芝居する際には緊張することもあるのでしょうか?

クランクインのときには緊張します。これはあるあるだと思うんですけど、「緊張したシーンは?」と聞かれたときに、クランクインして1発目の台詞や、1発目のカットを答えるという(笑)。単純に見ているスタッフの方も多いですし、やっぱり緊張します。でも、カチカチになる緊張感じゃなくて、いい緊張感です。

――それは、ライブのステージとはまた違う緊張感ですか?

また違いますね。僕は個人的に、ライブ前が一番緊張しているんです。でも映像作品の場合は、その役をこれから作っていくにあたって、一度「OK」が出たら引き返せないというか。たとえば最初に個性を出してしまったら後半まで個性を出さないといけないし、 自分が演じられないような技量で演じてしまったら、すべて高い位置で演技していかないといけない。なので、クランクイン1発目は自分の中でキャラクターを探りますし、そこに緊張感があります。本当は自分が選んだものをバスッと出せたら1番いいんですけど、現場の空気感とかもあるので難しくて。そういう頭を使った緊張感でした。

――ドラマのタイトルにちなんで、杢代さんが今、くすぶっていることを教えてください。

結構大胆に生きてきた男なんですけど(笑)、ひとり暮らしをするかどうかでくすぶっています。やっぱり自宅に帰ってきて、ご飯があって、洗濯もしてもらって、というのは、すごくありがたい環境だなと。もし1人になって、自分が“衣食住”のすべてをやるとなると、頭を抱えちゃいますね。ひとり暮らしをしたい気持ちもありつつ、できない自分も居つつ、した方が自分の成長のためにもなるなと思いつつ……いやー、くすぶっていますね。

――だいぶくすぶっていますね(笑)。この1年は『仮面ライダーギーツ』出演にあたってグループ活動をセーブされるなど、かなりチャレンジングな年だったのではないかと思います。ご自身の中で成長を感じることはありますか?

責任感が強くなりました。歴史ある作品に出させていただいて、そこからありがたいことにお芝居のお仕事が続いたり、今回もまたこうしてドラマに出演できたりと、1つずつステップを踏んでいる中で、自分の「もっともっと」という感情だけじゃなくて、見てくださる方が増えたからこそ、一つひとつの作品で伝えたいものをしっかり届けないといけないと思うようになったんです。そのためには実力も必要ですし、自分に何ができるのかと、自分を見つめ直す時間も増えました。たとえば今回はインパクトのある役ですし、アクセントになるシーンも多かったので、「作品にとって、よりアクセントを出すためには」「作品を面白くするには」と考えられるようになったのは、やっぱり責任感が増したからなのかなと思います。

――俳優活動が増えている中で、グループに対する思いに変化はありますか?

僕はグループ業、俳優業、モデル業もさせていただいていますが、「どれかを頑張ります!」というスタンスではなくて、どれも頑張るし、どれも挑戦したいと思っています。その意志は、昔から変わっていないです。すべてのお仕事を100%で活動できる杢代和人でいたい、という願いがあります。

――ありがとうございます。最後に、第2話の見どころをお願いします。

第2話には“いいシーン”があります(笑)。秀一の見どころとなるシーンが冒頭にありますし、第2話では少しずつ登場人物の内面が見えてきて、物語が動き出します。もちろん秀一にも注目していただきたいですし、郁子とほのかという2つの物語が一緒に進んでいくので、どちらの物語も楽しんでもらえたらと思います。

(取材・文:nakamura omame、撮影:藤田ヒデ)

<第2話あらすじ>
万年“2位”の人生を送ってきた工藤ほのか(香音)はハイスペイケメン鳥森秀一(杢代)とも曖昧な関係。「いつか誰かの1番になりたい」という切実な願いを秘め、営業成績でトップになろうと意気込む。

一方、謎の男・八田誠(渋谷謙人)にスカウトされてPR会社で働くことになった山本郁子(西田)だが、たどり着いたのはモラハラ夫の武(勝村政信)と同じ職場で……!?

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