『真夏のシンデレラ』やりきれない森七菜“夏海”と萩原利久“修”の涙…このまま乗る波を間違えることなく突き進んでくれ!

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『真夏のシンデレラ』やりきれない森七菜“夏海”と萩原利久“修”の涙…このまま乗る波を間違えることなく突き進んでくれ!

真夏のシンデレラ』(フジテレビ系、毎週月曜21時~)9月11日放送の第10話は、水島健人(間宮祥太朗)が蒼井夏海(森七菜)を両親に紹介する展開に。想像通り受け入れてもらえなさそうだが、二人はこれをどう乗り越えるのだろうか。それに滝川愛梨(吉川愛)と佐々木修(萩原利久)の恋愛もまさかの展開に……。

夏海、ついに健人の両親と対面

牧野匠(神尾楓珠)の告白で終わった前回。あのあと、間髪入れずに夏海が「ごめん」と断っていたことがわかってほっとした。今二人を天秤にかけたとしても、もう夏海の恋心は健人にしか向いていない。

それでも、今後も幼馴染として夏海のことをサポートしていくという匠の宣言はカッコいい。必ずしも恋愛でつながる必要なんてない。二人にはもう、別の絆がちゃんとあるんだから。

第1話で匠に振られた後、一人で水族館に行った夏海はそこで偶然健人と遭遇した。二人の距離はそこから近づき始めたわけだけど、今回は改めてデートとして二人で水族館にやってきた。

出会ってから世界が色鮮やかに見えるという二人。なんていいカップルなんだろう。もう悲しみに満ちた青いカラーフィルター越しに世界を見たくなっていいんだ。

これまでの出会いを振り返っていると、健人が「偶然も3つ重なると運命」だとつぶやく。恋愛は出会いの一つひとつをすべて運命にしてしまうからすごい。

「来年の花火大会は一緒に見よう」という約束もよかった。付き合っていても、先のことなんてわからない。でも、未来の予定があればそれまで一緒にいられるんだと思える。

そして健人からひまわりの花が手渡され、改めて告白された夏海。「きみだけを見つめる」という花言葉も素敵だけど、なによりひまわりは夏海によく似合う。

「まわりに何を言われたとしても全部乗り越えるから」「私も健人くんと乗り越えたい」。どんなことがあっても離れないという指切りをした二人。これが最終話のエンディングだったらどんなにいいだろう。

しかしまだ10話。この約束が怪しくなることは目に見えている。さっそく健人の父から将来について考えろとお達しが。しかもその相手には安藤皐月(山崎紘菜)がふさわしいという。

それを聞いた健人が「将来を考えている相手がいる」と口走ってしまったことで両家の顔合わせが急遽行われることに。

出会って3か月で将来って! 健人の両親=ラスボスのはずなのに、無策なままに顔合わせは行われてしまう。もちろん健人の両親は夏海を認めてはくれていない。

さらに夏海は、皐月から健人のために身を引いてほしいと暗に言われてしまう始末。言い分としては「健人はこれまで努力していろんなものを手にしてきたが、夏海の存在が脚を引っ張っている」ということだった。

健人はもともとなんでも持っている側の人間だし、かなり買いかぶった発言でびっくりした。むしろそれ故のプレッシャーや苦しみを健人は感じていたはずだが、そんなことも皐月は気づていない。

夏海の気持ちや事情は無視されたままなのもつらすぎる。これで夏海がまた悲しみの海の底に落ちなければいいが……。

最後の最後で新たな事件が勃発!

愛梨はなんとか修との仲を修復しようとがんばるが、修は自分の言動が愛梨を傷つけているのではないかと思い込みすぎていた。それに自分よりも山内守(白濱亜嵐)の方が愛梨とお似合いだと思ってしまったのだろう。

修は愛梨を呼び出し、恋に悩みすぎて仕事もうまくいかないと打ち明ける。それに対して「別れよう」と言ってあげた愛梨。愛梨にとっては振られる前に振る方がダメージが少ないし、修にとって自分で振る勇気がないから振ってもらったという形になる。

でも、本当にそれでよかったのだろうか。愛梨の「ありがとう」に対して「ごめん」しか返せない修。せめて「ありがとう」には「ありがとう」で返してくれ!

その事実を知った守は愛梨のもとへ。一通り励ました後、「好きだよ」と告白をした。別れた直後の人への告白の成功率って何%なんだろう。ここでOKをもらえるわけないと守もわかっているはず。

それでも告白したのは、愛梨に修への本当の気持ちを気づかせるため? だとしたら本当にいいヤツすぎる。絶対司法試験に受かってほしい。

そんなことは知らない修は、家で涙をこぼしていた。目をぬぐって涙をたしかめる修。まさか泣いたの、生まれた時以来? 思春期以降、初めて? 

本人は戸惑いや驚きを感じたけど、修にちゃんと優しい心があることはもう視聴者は知っている。今すぐにでも愛梨のもとに走っていってくれ。それにしても、あの透明感たっぷりの涙はすごい。修の“ヒロイン”力の高さは異常だ。

一方、小椋理沙(仁村紗和)は偶然(もうお決まり)、早川宗佑(水上恒司)と遭遇。しかし、ここで新事実が。これまでの偶然は宗佑はいつも理沙がいるのでは気にして歩いていたから生まれたものだと伝えていた。それは理沙も同じ。今まで偶然ありすぎか! と思っていたが、この偶然はつくられたものだったのだ。

健人がいう「偶然も3つ重なると運命」理論でいうと、宗佑は運命を自分の力で手に入れようとしていたのだ。これは見習いたい。理沙の息子・春樹(石塚陸翔)含め三人が家族になって幸せになる未来は見られるだろうか。

さぁ、次回はいよいよ最終話。しかし、最後の最後でまさかの事件が。そんなことある? な展開だが、青信号を渡っていた夏海のもとに車が突進! 一緒にいた匠が夏海をかばいに走るが……。あと1話で着地できるのだろうか。気になる要素が多すぎる!