『真夏のシンデレラ』怒涛のトラブル展開で間宮祥太朗“健人”がついに告白!萩原利久“修”が花束に込めた本当の意味は…

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『真夏のシンデレラ』怒涛のトラブル展開で間宮祥太朗“健人”がついに告白!萩原利久“修”が花束に込めた本当の意味は…

東京で物語が加速するか?『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系、毎週月曜21時~)8月7日放送の第5話は、蒼井夏海(森七菜)がサップの展示会に参加するため、東京に行くことに。もちろん水島健人(間宮祥太朗)も合流予定。しかし、一筋縄にはいかないのがこの月9。今回もトラブルの連続が大いに楽しませてくれる。

夏海のドタバタ上京記

いつものように天気の話(LINE)をしている延長で、夏海が東京にいることを知る健人。予定が終わったらと誘い出すことに成功する。夏海はといえば、東京駅の前をウロウロ。わかりやすいTHE東京の描写は、夏海をおのぼりさんとして描くためだろう。

そして夏海が妊婦を助けるというイベントの発生により、スマホを無くす展開に。さっそく事件です!

正直、知らない土地でのスマホ紛失はかなりキツイ。しかも健人との約束もある。これはまさか、かつて恋愛ドラマの決まり手だった、物理的な「すれ違い」をやってくれるのか?

「会いたいけど会えない、大都会を夜通し探し回る健人」で1話分いけそうだ。なんて思っていたら、あっさり解決。2人は名前を叫んでお互いを見つけ出し、夏海は健人の胸の中に飛び込んだ。

そして健人は夏海を、とあるビルの屋上へ連れて行くことに。そこからは東京の夜景が一望でき、その中央にはもちろん東京タワーが鎮座している。

東京タワーの定番ライトアップは実は2種類ある。温かみのあるオレンジ色が一般的なイメージだけど、夏はシルバーライトを使用。白色を基調に涼しげな輝きを放っている。涼しげな東京タワーをみて、改めて今作は夏ならではの月9だよなと思った。

「初心に帰れる大切な場所」かつ「ロマンチックな夜景が見える場所」に、好きな人と2人きり。

健人「いつまでも待てるし、どこまでも探しに行くよ」
夏海「なんで?」

お互いドキドキしているはず。これはもう告白やむ無し! しかし健人ははぐらかしてしまう。嘘だろ、今じゃないのか?

蒼井家の大事件が健人の心を突き動かす

「お姉ちゃん、俺、子供できた」。夏海の弟・海斗(大西利空)の衝撃発言が蒼井家に新たなドタバタを引き起こす。海斗の彼女・佐藤秋香(平澤宏々路)と両親が、蒼井家に乗り込んできたのだ。

秋香の母に、海斗を甘やかしていただけだと糾弾される夏海。家庭環境に土足で踏み込まれる義理はないが、その節はたしかにあると思った。

夏海の一生懸命さは素敵だけど、海斗はそれを当たり前に享受しているだけだったから。ここで夏海と父・亮(山口智充)がした土下座を、海斗はどういう気持ちで立ったまま眺めていたんだろう。

ことの顛末は秋香の嘘に海斗が乗っかっていただけで、子供の父親は別にいるよう。海斗の一連の言動は秋香をかばうためだったようだが、秋香の人生を背負う覚悟があり、本当に結婚したいと思うのならなおさら海斗は自ら率先して土下座をするなりして相手の両親に誠意を見せるべきだったと思う。

高校生のタイミングでの妊娠判明は、同クールで放送中の『18/40~ふたりなら夢も恋も~』でも扱う主題。まさか月9でも出てくるとは。このまま結婚したら相当苦労しそうな未来が見えてしまうけど、健人は「いい方のぶっ飛びだ」となぜか海斗を肯定。世間の厳しさを伝えるキャラが秋香の両親しかいなくて心配だ。

しかしその事件は夏海と健人にとってはプラスに働いた。2人で「好きって気持ちってすごいんだな」と浜辺で言い合っている。

そしてこの流れで健人の口からやっと「好きだから」が飛び出した。タイミング合ってました? たしかに海バックのロケーションは最高なんですけど。待ちに待った展開なのに、今? という気持ちが強い。

「好きだよ。夏海のことが好き」。小椋理沙(仁村紗和)の言葉を借りれば、健人はまさに「瞳が真っ直ぐだね」状態。ちゃんと顔全体で告白してくれている。2人の位置は画面の端と端、ソーシャルディスタンスを丁寧に保っての告白。叫んでもいいぐらいの距離感だけど、夏海にちゃんと気持ちは届いただろうか。

ただ眺めるだけしかできない男たち

さぁ、ほかのみなさんの様子は? まずは滝川愛梨(吉川愛)は、佐々木修(萩原利久)からマーガレットの花束を受け取っていた。マーガレットは見頃が過ぎても花びらが散らず落ちないことから、合格祈願にふさわしいとされている。

スタイリストの試験に向けての修なりのエールと、今までの謝罪を込めて贈ったのだ。自分から動かない修が、こんな行動に出るなんて。人間味をどんどん増してきている。それにマーガレットといえば花占いに用いられることでも有名。「心に秘めた愛」という花言葉もあるが、そのことは伝えないのが修らしい。

いずれにせよ、花束は高ポイント。それに「試験に落ちても人は死なない」のアドバイスは本当にそう。そしてその2人の様子を、こっそり見ていたのが山内守(白濱亜嵐)。しかも、同じマーガレットの花束を持っていた。

これには、前回、夏海と牧野匠(神尾楓珠)が一緒にいる様子を目撃して呆然とする健人、という同じ構図があったことを思い出さずにはいられない。

一方、理沙の前には、またまた偶然、早川宗佑(水上恒司)が。恋に偶然はつきものだけど、もう何度目?「運命」がいつもの「日常」扱いされる前に宗佑は勝負に出た方がいい。とりあえずベストバッタリスト(友人などと思いがけず遭遇する能力)の称号を与えたい。

次回、夏海と健人の勢いに押され、ほかのメンバーの恋の連鎖もあるか?

(文:綿貫大介)