『真夏のシンデレラ』女子三人の恋愛が一気に加速!ずぶ濡れの森七菜“夏海”と神尾楓珠“匠”、間宮祥太朗“健人”は波乱の予感

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『真夏のシンデレラ』女子三人の恋愛が一気に加速!ずぶ濡れの森七菜“夏海”と神尾楓珠“匠”、間宮祥太朗“健人”は波乱の予感

それぞれの恋模様が急発進!『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系、毎週月曜21:00~)7月24日放送の第3話は、蒼井夏海(森七菜)と滝川愛梨(吉川愛)と小椋理沙(仁村紗和)の恋愛にさらなる進展が! 夏海に至っては牧野匠(神尾楓珠)と再び急接近! そこにタイミングよく水島健人(間宮祥太朗)も現れて……。

愛梨の三角関係も本格始動

名前を呼んでもらうのってなんで嬉しいんだろう。その行為にはなぜか、相手への好意と親密さが立ち上がる。夏海と愛梨と理沙が三人で名前を呼び合っていると、早川宗佑(水上恒司)が通りかかった。さらっと理沙の名前を呼べるところが、宗佑の男前たるゆえんだ。

「いい名前だな、理沙」
「は? ただの名前じゃん!」

ラブコメヒロインがする、照れ混じりの素敵なリアクションだった。

一方、愛梨はスタイリストになるためのテストが間近。山内守(白濱亜嵐)は佐々木修(萩原利久)には内緒で愛梨をデートに誘い、愛梨のために東京の有名サロンを予約。

いきなりのサプライズに、愛梨は満足げ。ただ遊びすぎて終電を逃してしまった。守の「うちくる?」の誘いはありがたいけど、まだ付き合っていない二人。その後の展開を思うと、やはり素直に甘えられない。

結局ナンパ男をかわすために、守は愛梨を部屋へ呼ぶ。といっても、連れて行ったのは修の部屋。自分のボロアポートには呼べないという守に、修は協力してくれていたのだ。

愛梨はそのこともうすうすわかっていた。修が性格は悪いが、いい人であるということも。その二人がいい感じになりそうなことも気づかず、守は「愛梨ちゃんてさ、俺のこと好きなの? キス、してもいい?」なんて言っている。

自分から告白せずにズルい攻め方している……と思う一方で、ただキスに合意をとっているという意味ではほかのどの男性キャラよりもちゃんとしている。

愛梨、守、修。三人それぞれが眠れぬ夜を過ごす描写に、改めて三角関係フラグが立った。

一番のシンデレラは理沙か?

理沙はといえば、夜の海を眺めているとまた偶然、宗佑と遭遇。そのまま宗佑の家でお酒を呑むことに。「やっぱり運命だな俺たち」といちいちキザなところも宗佑はブレない。

二人は『秒速5センチメートル』が好きなことでも意気投合。森七菜が声優をした『天気の子』の新海誠監督つながりだろう。

二人はついに体を重ねるも、翌朝には宗佑を突き放す理沙。「もう名前呼ばないで。ただの名前じゃなくなったから」。二人の関係性が一つ進展してしまったからこそ、これから先は慎重にしなければ。

なんせ元夫の村田翔平(森崎ウィン)が、息子の春樹(石塚陸翔)を引き取りたいと言ってきているタイミング。母親として息子のことを最優先させたいのだろう。

そんななか、さらに運命的な展開が。ある晩、春樹が熱を出して病院へ行くと、先生として座っていたのはなんと宗佑だったのだ。

ライフセイバーのコスチュームからの白衣! ギャップがありすぎる! これが恋愛シミュレーションゲームだったら、一番狙うべき人物は宗佑なのではないだろうか。

報われない夏海の元に駆けつける二人の王子様

そして、本作のヒロイン・夏海は、沖縄で開催されるサップ大会の出場選手に選ばれていた。優勝者には賞金も出るため、店のリフォーム資金を稼ぎたいと張り切って練習する日々だった。

しかし、父の亮(山口智充)が遠征費に手を付けてしまうというまさかの展開が待っていた。

友人が事故に遭い、入院費の足しとして夏海の遠征費を渡してしまったとのこと。このときの夏海の目が泳ぐショックな表情、それからすぐ「それがお父さんじゃん」と表情を切り替えるあたりがなんともせつない。

夏海は家族のためにがんばっていたのに、家族から夏海へのケアがあまりにもなさすぎる。これは不憫でしかない。父も弟も、夏海に甘えすぎている。

そうとは知らず、健人はサップの大会は諦めたという夏海に「家族とか、お金とか、行けない理由を探してるんじゃないかな」と強烈な言葉を言ってしまった。

その家族とお金の問題で苦しんでいる夏海は、健人の言葉があまりに世間知らずなボンボンの言葉に聞こえてしまい、「住んでる世界が違う」と突き放してしまう。

「やりたいことを諦めないで」という健人のメッセージは、もしかしたら自分自身にも向けて言った言葉だったかもしれない。健人だって悩みがないわけではない。それでも仲違いしたまま、健人は大事なプレゼンのために東京に戻ってしまった。

そんななか、夏海たちの暮らす沿岸部が大雨に見舞われる。東京にいる健人も気がそぞろで落ち着かない。夏海の家族は出払ってしまい、家には夏海ひとり。夏海が「住んでいる世界」は、家を守るのは女の仕事、という価値観が残った世界ではないか……。

そこにやってきてくれたのは匠だった。リフォームの相談を受けながら夏海をまなざす匠の目は、すでに恋する男のそれになっていたけど、キスで意識してしまったか?

夏海のことが心配だと言うけど、これが恋でなかったらこれ以上夏海を振り回すようなマネはやめてくれ……! すると突然、“東京での大事な仕事”をしていたはずの健人がずぶ濡れでやってくる。そして夏海と匠の急接近ぶりを目撃してしまうというドラマチックな描写を見せてくれた。

恋の波乱な展開を思わせる、大雨の真昼。雨に濡れながら、三人の時はしばし止まっていた。

(文:綿貫大介)