武田真治「忌野清志郎さんを思って演じました」自身の人生を変えた“出会い”を語る『自由な女神』インタビュー

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井桁弘恵さんが主演を務める土ドラ『自由な女神―バックステージ・イン・ニューヨーク―』(東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜23:40~)の第2話が、3月11日に放送されます。

本作は、オーツカヒロキによるコミック「バックステージ・イン・ニューヨーク」(forcs刊)を、ニューヨークから東京に舞台を移してドラマ化。地味な田舎女子のヒロイン・サチ(井桁さん)が、武田さん演じる伝説のドラァグクイーン・クールミントと出会ったことをきっかけに、自分を解放してファッションデザイナーとして評価されるまでの成長を描く上京物語です。

今回、TVerプラスは武田さんにインタビュー。ドラァグクイーン役を演じるために準備したことなどを聞いたほか、人生を変えた人物についても明かしてくれました。

「夢を諦めた僕を再びステージに連れ戻してくれた」武田真治の人生を変えた人物

――クールミントは、多くの悩める人の人生を変えてきた伝説のドラァグクイーン。そんな役を演じてみていかがでしたか?

クールミントは人の弱い部分に寄り添う、現代のロックスターだと思います。夢を追う者として、同じ道を歩み、同じ苦しみを味わったことから、決して上から目線にならず、勢いのある言葉の中にも優しさを滲み出せるように演じたつもりです。

演じるクールミントに重なった人物とは?
演じるクールミントに重なった人物とは?

――クールミントのどういったところが「ロックスター」に繋がったのでしょうか?

実は、このクールミントというキャラクターと重なった方がいるんです。その方というのが、まさに“伝説のロックスター”忌野清志郎さん。彼は、僕が体調を崩して心身が折れた時に出会った不思議な人で、夢を諦めた僕を再びステージに連れ戻してくれたんです。そんな清志郎さんを思って、このクールミントという役を演じました。

――忌野さんとの出会いが、武田さんの人生に変化をもたらしたのですね。

はい。それ以外にも、清志郎さんからの“言葉”で考えが変わったことがあります。清志郎さんのツアーにサックス奏者として参加している時、よりによって清志郎さんがすごく大切にしている楽曲でミスをしてしまったんです。「ブチ切れられるだろうな……」と思って恐る恐る謝ったら、「そっか、じゃあ今日はリハーサル本番だったということで」と言われて。完璧に準備したつもりでもミスすることはあるし、ミスが起きた時は早めに立ち上がることでしか被害を最小限に抑えられないんですよね。ミスを引きずって反省の顔を見せ続けることが正しいと思っていた自分にとって、その言葉は目から鱗でした。それによって、思い詰めやすい自分自身のミスに寛大になれたんです。

――現場でNGが出た際に、武田さんが「テイク2大好き!」と言って率先して共演者たちをフォローしていたと聞きました。

清志郎さんから学んだ通り、ミスは通過点ですから。ミスをしないことももちろん大事ですが、テイク2を渋る俳優にはなりたくないですね。時間が許すなら何度でもやればいいんです。みんなが納得しながら前に進みたいですね。

ドラマの見どころは?
ドラマの見どころは?

――武田さんのような方がいてくれたから、共演者の皆さんは心強かったでしょうね。

座長の井桁さんこそ、現場を明るくしてくれましたよ。色々なことに前向きにチャレンジする彼女の姿を見て、「この人はみんなに愛される国民的女優さんになるんだろうな」と思わされました。初顔合わせの本読みの段階から細かいディレクションが入っていたのですが、監督からの指示を受けて、演技を見事に調整していって、素直に「すごい」と感じました。

――ライバル役として、宇垣美里さん(マカロン役)も出演されます。クールミントとバトルを繰り広げる回もあると聞きました。

宇垣さんの切れ味ったらなかったですよ! 誰よりもターボを効かせている。アナウンサーというバックボーンがあるせいから、早口で捲し立てても全ての台詞がクリアに聞こえる点もすごかったです。

TGCのステージでダンス「大盛り上がりでした!」

――ドラァグクイーンのド派手なファッションとメイクを実際に施してみての感想も聞かせてください。

筋肉質な体型と露出の激しい衣装のコラボレーションに、最初に見たときは「なんじゃこりゃあ!」と思ってしまいました(笑)。しかし、意外と現場では「女性でも男性でもない、新しいカリスマの形」だと好評だったので自信を持って演じられました。のせられやすいんでしょうね(笑)。

――正月返上でダンスを練習されたそうですが、一番苦労した部分は?

僕の日常の中で一番遠い部分にあるのが、しなやかな動き。しかし、ドラァグクイーンのダンスに一番必要となってくるのが“しなやかさ”だったので、本当に大変でした。さらに、本番では10cm以上あるハイヒールを履かなければならず、足首がしんどかったですね。

――衣装やメイク、ダンスなど、見どころがたくさん。武田さんが特に注目してほしい部分は?

2月11日に和歌山で開催された『oomiya presents TGC WAKAYAMA 2023 by TOKYO GIRLS COLLECTION』のランウェイを6分間だけお借りして撮影した、ダンスシーンです。突然ステージに武田真治かどうかもわからないドラァグクイーンが出てきて、お客さんは混乱するかと思ったのですが、意外にも大盛り上がりでした! そのせいでテンションが上がってしまい、お芝居は時間通りに終わったのに、トークで時間が少し押してしまって(笑)。そんな第3話に注目してください!

(取材・撮影・文:米田果織)

スタイリスト 伊藤伸哉  ヘアメイク 堀江万智子

<第2話あらすじ>
伝説のドラァグクイーン・クールミント(武田)のショーを見て、人生が動き始めたサチ(井桁)。ファッションデザイナーになるべく上京し、真梨子(朝加真由美)に弟子入りする事に。そんな中、ミントが経営するクラブが、謎の嫌がらせやネットでの中傷を受け炎上! サチをめぐって、訳あり元サーファー・ケン(古川雄輝)とサチの幼馴染・篤史(三浦獠太)の三角関係もヒートアップ! ミントの宿敵のドラァグクイーン・マカロン(宇垣)の嫉妬心がスパークしたり……。2話にして早くも物語は予測不可能な展開を見せる……謎の嫌がらせの思いがけない真犯人とは?

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