古川雄大&馬場ふみか、愛し合うヤクザと恋人役に「非日常感を楽しんで」

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古川雄大さんと馬場ふみかさんがW主演を務めるドラマ特区『恋と弾丸』(MBS、毎週木曜24:50~ほか)が、10月27日よりスタートします。

本作は、2018年より「プレミアCheese!」(小学館)で連載をスタートし、1~11巻で累計発行部数470万部突破中の箕野希望の同名コミックを実写化した、ヤクザの若頭と女子大生による史上最高にキケンな“烈愛”ラブストーリー。相反する世界で生きる2人が超運命的な出会いを果たし、お互いに惹かれ合い、死と隣り合わせの状況で禁断の愛を育んでいく姿が描かれます。

この度、女子大生・ユリ役の馬場さんと、ヤクザ・桜夜組の若頭・桜夜才臣役の古川さんにインタビューを実施。これまでになかった役どころを演じて感じた難しさ、自身と役との共通点、さらに映像作品では初共演となったお互いの印象などを聞きました。

古川雄大「こんなに近い距離で芝居をする免疫がなく…」

――それぞれ演じる役柄に対する印象を教えてください。

古川:芯があって絶対にぶれない、とても強い心を持った人物です。“強い”という言葉には物理的な意味も含まれますが……(笑)。暴力的な部分もありながらすごく紳士的で、気遣いもできる人。そして、ユリと恋愛をしていく過程でいろいろな表情を見せてくれる人といった印象を持ちました。

馬場:ユリは素直で、桜夜さんと同じく芯の強さを持った女の子。普通だったらひよってしまう相手でも、自分の意思をしっかり伝え、ちゃんと目を見て話すことができる子です。

古川雄大、馬場ふみか
古川雄大、馬場ふみか

――自身との共通点はありますか?

古川:う~ん、僕も割とギャップがある方だとは思います。外では35歳らしくあろうとしているのですが、家に帰ると子供だと思います(笑)。

馬場:ユリとは別の意味で「強めだね」と言われることはよくあります(笑)。ユリのような真っ直ぐな強さは持っていないので、すごく憧れますね。心の中で思っても、表に出すのはそこまで得意ではないので、共通点はあまりないんじゃないかなぁ?(古川さんに)どう思いますか?

古川:僕は結構共通していると思ったけどね? ちゃんと「自分」を持っていて、人に左右されないところが共通していると思います。

――では、相手役の魅力的だと思う部分はありますか?

古川:ユリはとにかくかわいいですね。

馬場:何かの台詞を「かわいい」って間違えてましたよね?(笑)。

古川:「キレイだ」という台詞を「かわいい」と間違ってしまいました(笑)。それくらいかわいい部分がありながら、ヤクザと恋愛していくという、並大抵の精神では難しいことをやっている。そんな、困難に立ち向かう姿、強さに魅力を感じています。

馬場:私は桜夜さんの真っ直ぐに愛を伝えてくれるところが大好き。「惚れている」「惹かれているんだ」なんて、現実世界ではなかなか言われることはないじゃないですか。

古川:普通は恥ずかしくて言えないよね(笑)。

馬場:もともと原作が好きだったので、「古川さんがこの台詞言うんだ~!」と思って、本読みの段階で古川さんの声で脳内再生していました(笑)。

古川:なにそれ恥ずかしい!

――古川さんは、王子様のような好青年キャラを演じることが多いと思います。今回、ヤクザ役を演じてみて難しかった部分はありますか?

古川:実は、ずっとヤクザ役や悪役をやりたいと思っていました。しかし、実際に演じてみると大変な部分が多くて。ヤクザ役というよりは桜夜に限ってなのですが、ユリとの距離がすごく近い。こんなに近い距離で芝居をする免疫がなく、とても難しく感じました。

――刺青姿も見どころになりそうです。

古川:刺青を見せる撮影は、2日にまとめていただきました。7時間くらいかかったので、まとめていただいてありがたかったです。楽しみにしていただけたらと思います。

――馬場さんも、なかなか演じることのないヤクザの恋人役に苦労したのでは?

馬場:原作を読んで、ユリの目の強さが魅力的だと思っていました。桜夜さんに好きだと伝える時の目の輝きがとてもステキで、それを出せるように意識しながら演じました。

古川雄大、馬場ふみか
古川雄大、馬場ふみか

――少女マンガをドラマ化する上で意識していることはありますか?

古川:名言をバッチリ決めることでしょうか。クスッとなるくらいかっこつけたり、恥ずかしくなったりするくらいの世界観を意識したので、その異世界へ誘う空気感を感じてもらえたら嬉しいです。また本作に限ってはベッドシーンが多いので、どうすれば美しく映るかをモニターで確認して監督と細かいところまで確認しながら、徹底的にこだわって撮影しました。

馬場:あとは、原作との相違があまりないように。まったく同じ表情というのは難しいですが、原作と台本を照らし合わせて、「このシーンではこんな体勢で、こんな表情をしている」と都度確認しながら演じました。

馬場ふみか、舞台共演を経て古川雄大の印象が変化

――おふたりは舞台での共演経験はあるものの、映像作品では初共演。改めて感じた、お互いの印象を聞かせてください。

古川:舞台の時も相手役だったのですが、その時は結ばれない役でした。僕が振られ続ける話だったので、今回は結ばれて良かったです(笑)。舞台の時も感じたのですが、馬場さんはかっこつけない、飾らない役作りをされる方。今回のドラマでも同じことを思い、ステキだと感じました。

馬場:実は私たち、舞台の時は稽古中以外ほぼ話さなかったんです。古川さんの台詞量がとんでもなかったので……。古川さんといえば、稽古場のはじっこで炭酸水飲みながらずっと台本を読んでいる人のイメージ(笑)。このドラマでやっと普通に話をしたのですが、そのイメージがガラリと変わりました。キャスト・スタッフ分け隔てなく気さくにコミュニケーション取っていて、意外とオープンな方なんだと思いました(笑)。

――では最後に、本作の放送を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

古川:セクシーでかっこいい、そして異世界に連れて行ってくれる作品です。また、この作品を見てもらうと「恋しなきゃ人生もったいない!」と思うはず。恋に臆病になっている方の背中を押すだけでなく、桜夜とユリを通して何かにトライする気持ちを持たせてくれると思います。

馬場:撮影している私たちにも分からないほどの仕掛けが施されているのが、このドラマの魅力。確実に今までに見たことない面白い作品になっていると思いますので、非日常感を楽しんでください。

(取材・文:米田果織)

メイク:唐澤知子、阿部美咲、伊東真美 衣装:石橋万里、狩俣成美

■馬場ふみか ジャケット72000円、カットソー37000円、スカート37000円/すべてピンコ
問い合わせ先:サン・フレール
東京都千代田区二番町11-19
興和二番町ビル1階
03-3265-0251

<第壱話 桜と百合 あらすじ>
勝気な女子大生・ユリ(馬場)は、ありのままの自分を愛してくれる彼氏を探していた。ある日、友人のマイ(新井舞良)やエリナ(中尾有伽)と参加したパーティーで、怪しい集団に絡まれ、違法ドラッグ漬けにされそうになるが、間一髪のところで桜夜組の若頭・桜夜才臣(古川)に救われる――。そして、才臣から今後、必ず盾になると手渡されたのは、「桜夜組」と書かれたヤクザの名刺だった。

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