経済学者・成田悠輔、ネットは“武士”&テレビは“貴族”と自論を展開

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経済学者・成田悠輔、ネットは“武士”&テレビは“貴族”と自論を展開

話題の経済学者・成田悠輔が、9月8日放送の『ぺこぱポジティブNEWS』(テレビ朝日系、毎週木曜25:56~)に出演。未来をポジティブに語る「ポジティベート特集」で、テレビをテーマに、ぺこぱシュウペイ松陰寺太勇)、福田麻貴3時のヒロイン)らの質問に答えた。

成田は、世界大学ランキング9位のアメリカ・イェール大学の助教授。ヤフー、ソニーとの共同研究も進めている注目の経済学者。松陰寺が最初に選んだ質問は、「テレビの時代は終わったのか」。福田も気になっていて、「地方に行くと『わぁー、3時のヒロインや!』って言われるけど、渋谷だと言われないから、上の世代は今でもテレビを見てるけど、10代はYouTubeに移行しているっていう感じですかね」と語る。

この質問に対する成田の回答は「終わっていない!」。ビジネスとしてはジリ貧の傾向にあるが、テレビのブランドや権威という意味では終わっていないと理由を説明。テレビは今も1000万人単位が見る番組を持っているが、ネットは超トップユーチューバーの動画でも数100万人。これは、テレビの深夜番組の視聴者数に毛が生えた程度だという。

しかもネットは、誰でも発信できるのでコンテンツが膨大。トップクリエイターも多いが、視聴者が分散して一人勝ちしにくいのではと分析。「テレビは、みんなが知っている、みんなが見ている何かを作り出せる、史上最大で最後のメディア」と成田は結論づけた。

また、「テレビとネットの共存」については、「ネットと競争しない」という、今のテレビ業界と逆行する方針を提案。ごく一部のユーチューバーしか収益を上げられない“武士たち”の争いの中に入っていかず、テレビという“貴族”の世界に籠もり、権威を維持する道を探るほうがよいと自論を展開。具体策の一つとして、番組のほとんどを再放送にして、一部の新しい番組に、個人の動画配信では絶対にできないほど予算をかけたらよいのではないかと語った。

次回は9月15日に放送される。

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