江藤萌生、片寄涼太は「頼りになるお兄さん!」『運命警察』

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GENERATIONS from EXILE TRIBE片寄涼太さんと、『~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z』(テレビ東京系、毎週日曜21:00~)でドラマ主演の座を勝ち取った“演技経験ゼロ”のシンデレラガール・江藤萌生さんがダブル主演を務めるドラマ『運命警察』(テレビ東京、毎週火曜24:30~)が7月12日からスタートします。

人の運命が決められた通りに進んでいるのかを監視する「運命警察」のメンバー・セブン(片寄)と、今まで女優になるという夢を押し殺してきたが、勤務中目にした新人女優オーディションの広告をきっかけに、再び女優になる夢を叶えるため奮闘する長野命(江藤)が織りなす人間物語。初共演となる片寄さんと江藤さんに、ご自身の役どころや、作品の魅力などについてお聞きしました。

――本作に出演することが決まったときの感想と、脚本を読んだときの印象をお聞かせください。

江藤:このドラマの主演をつかむために半年間オーディションを頑張ったこともあり、とても思い入れのある作品です。脚本を読んだときは、まず着眼点が面白いと思いました。さらに、運命が決まっていたとしても、そこからどういう行動をしますか……というすごく強いメッセージ性がある中で、笑えるところや胸キュンなど、いろいろな要素が詰まった作品だなと感じました。

片寄:僕は最終審査には参加させていただいたのですが、それまでのオーディションをずっと拝見していたので、そんな方とご一緒できるというのは、ある意味で他人事じゃないというか、新鮮な感覚で作品に入ることができました。脚本を読んだときに感じたのが、回をまたいで伏線がちりばめられている作品で、ずっと飽きることなく見られるドラマだなと思いました。江藤さんも仰っていましたが、生と死など強いメッセージ性が詰まった作品で、撮影しながらもいろいろなことを考えさせられています。

――お互いの第一印象と、撮影を重ねてなにか気づいたことはありますか?

江藤:最初に片寄さんとお会いしたのは、ファイナル審査で一緒にお芝居をするときでした。そのときから、とても気さくに声を掛けていただき、緊張を和らげてくださいました。撮影を重ねていますが今でもその印象は変わっていないです。人との距離の詰め方が自然で、雰囲気作りもお上手です。現場では、いつも助けていただいています。うまく芝居ができないときも「大丈夫だから」と励ましてくださるなど、私のなかでは頼れるお兄さん的な存在です。

片寄:番組で拝見しているときから、ヒロインぽさがあると言われていましたが、その通りだなと僕も思っていました。最終審査でお話させていただいたときも、しっかりと自分自身を持っている方だなと感じていました。撮影をご一緒して、気持ちの強さにプラスして、頭の良さも印象に残っています。撮影は結構タイトで、監督からもストレートに演出を受けることが多いのですが、そこにしっかりと食らいついていく姿勢はすごいなと思って見ています。

――江藤さんは初のドラマの撮影だと思いますが、苦労している部分はありますか?

江藤:見るもの聞くものすべてが初めてで戸惑う部分もありましたが、そこに不安を覚えるというよりは、しっかり学んで次に繋げていこうという気持ちが強いです。分からないことはすぐに聞いてしまうタイプなので、現時点では苦労というよりは、楽しめていると自覚しています。

――片寄さんには、そんな江藤さんがどのように映っていますか?

片寄:自分も初めてを経験しているので、なるべくサポートできる部分はしようと思って臨んでいます。いろいろと話をして「あ、こういうことを考えているんだな」と分かることで、お芝居にも活かせる部分は多いので、しっかりとコミュニケーションはとっています。

――撮影をしていて印象に残ったシーンは?

江藤:初めて泣くシーンの撮影をしたとき、気持ちが入り過ぎてしまって、テストから泣いてしまい、カットがかかっても止まらないことがありました。感情のコントロールができず大変でした。そのとき「演じる事って難しいな。大変だな」と思いました。しっかり本番に集中して、そこですべてを出し切るように気持ちをコントロールしないと、良いパフォーマンスができないんだなということを実感しました。

片寄:そのシーンは僕も一緒だったので、見ていて「頭が痛くなっちゃうんじゃないか」と思うぐらいずっと泣いていて心配でしたが、とても良いシーンになったと思います。彼女の集中力を切らさないという姿勢は刺激を受けました。

――劇中、幸せと不幸はプラスマイナスゼロという言葉が出てきます。辛いなと思ったとき、どうやってマイナスな感情を切り替えて、プラスに持っていこうとしますか?

片寄:なかなか難しいですよね。僕の場合、芸能の仕事をしていない友達もいるので、その友達と過ごす時間のなかで、嫌なことが自然に癒えていく感覚はあります。

江藤:いまこういうお仕事をさせていただくようになって感じるのが、辛いことや悲しいときに感じる気持ちも、すべてお仕事に活かせるのではと思っています。ただ辛いとかしんどいと思うのではなく、それをしっかり覚えていつかお芝居で発揮できるときがくるんだ……と思うことで、スッと気持ちが楽になるんです。

――本作では、人の運命は決まっているという設定です。もし自分の努力次第で未来を変えられるならば、その運命は見たいですか?

片寄:頑張れば変えることができるのならば、見たいかな。

江藤:そうですよね。でもやや一か八か感はありますが。

片寄:確かに……そう考えるとやっぱり見なくてもいいか。

江藤:知らない方が楽しめることも多いですよね。成功すると分かっていたら、嬉しいことがあっても素直に喜べないかもしれない。

片寄:そうだよね。やっぱり見ない方がいいかな。

江藤:では見ないという結論で(笑)。

(取材・文:磯部正和)

<運命警察 あらすじ>
「運命警察」……それは、一度死んだ者たちが所属するあの世の組織。運命組織のエージェントであるコードネーム・セブン(片寄)とその上司・ゼロ(水野美紀)。この世界では「すべての人の人生は運命によって決まっており、それを変えてはならない」というルール。二人の任務は現世の人々の運命が、事前に決められたとおりに進んでいるかを監視すること。しかしある日「女優になる」という夢を胸にしまい込みながら清掃会社で働く主人公・長野命(江藤)の運命がずれ始めていることに気がつき……!

それを阻止するため、福田七男として現世に降り立ったセブン。命の夢と人生、そして運命にどう関わっていくのか……?

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