「タラタタッタタ」→「戸建てだったら」が絶妙すぎる!長谷工グループ「細田工務店」 気になるCM掘り下げ隊

公開: 更新: 読みテレ
「タラタタッタタ」→「戸建てだったら」が絶妙すぎる!長谷工グループ「細田工務店」 気になるCM掘り下げ隊

長谷工TVCM「戸建ては細田」篇30秒

長谷工グループとそっくりな細田工務店のテレビCMはもうご覧になっただろうか。「♪タラタタッタタ」のあの曲も、腕の振りも、出ている人の顔も全部同じ(に見える)。

明らかに違うのは歌詞ぐらい。だが、パッと見ただけでは多くの人が「長谷工の新しいCMだ」と思うだろう。グループ会社のCMとは言え、こんなに似ているなんて珍しい。

なぜ、こんなそっくりCMが誕生したのか。その秘密を長谷工コーポレーション・広報部担当部長の庄司明子さん、細田工務店・広報課の北村義博さんに聞いた。

--そっくりすぎて驚きました。

北村「SNSにも『長谷工のCMだと思ったら、違うんだ』みたいな書き込みがけっこうありましたね。でも、おかげさまで公式YouTubeの再生回数が30秒バージョンで13万回、15秒バージョンで43万回を超えまして(2021/3/21現在)、社名認知に向けてのインパクトという面では、まずまず成功したのかなと。また、お客様や周囲の方から『CM見たわよ』とか『あなた、出てなかったわね』と声をかけられることも多く、社員の士気も上がりまして、そういう面でもとても良いCMになったと思います」

--ということは、ご出演は皆さん社員の方なんですね。

北村「はい。ご夫婦のお客様は役者さんですが、それ以外はすべて本物の社員です」

庄司「あと、内藤大助さんにもこっそりご出演いただいてます」

--もう長谷工グループの新CMを見たら、『ウォーリーをさがせ!』みたいに内藤さんを探すのがクセになってます。

庄司「主役はあくまでも社員なので、内藤さんには“長谷工の元社員”ということで、いつもこっそりご出演いただいてます。『内藤さんもいるよ』ぐらいの感じで、お遊びの部分と言うと何ですが、ぜいたくな使い方だと思います」

©ytv (7920)

--グループ会社と言っても細田工務店は別の会社ですよね。なぜ、こんなにそっくりになったんですか。

庄司「昨年3月に細田工務店が長谷工グループ入りしました。まず細田工務店の企業名・戸建てという事業内容と、その細田工務店が長谷工グループ入りした、という2点を訴求するためにCMを制作しました。ご存知のように長谷工グループのCMと言えば『タラタタッタタ』が大きな資産ですので、何とかそこを引っ掛けてつくれないかと検討した結果、このような内容になりました。これまでCMの歌詞には必ず『長谷工』と入れていましたが、それもあえて抜くなどして、『長谷工かと思ったら細田工務店だった』という意外性は、狙って演出しています」

--「タラタタッタタ」が「コダテダッタラ(戸建てだったら)」って絶妙ですよね。

庄司「制作会社さんと何度も打ち合わせを重ね、いろいろ検討して作り上げていった歌詞ですが、私も最初に聴いた時は『そう来たか!』と思いました(笑)。今までずっと『タラタタッタタ』は変わらず使い続けてきましたから、今回もそこだけは変わらないんじゃないかと思っていたんですが。手前味噌ですが、私も絶妙だと思います」

--細田工務店さんは、この歌詞をどう思われてますか。

北村「うちとしては、もちろん、とてもありがたいお話だったんですが、やはり“長谷工の中の細田工務店”という打ち出しになるんだと思ってましたから、いきなりうちの社名だけで、こんなに戸建てを前面に押し出していいんだろうかと。恐れ多いというか、ドキドキがありましたね」

--グループ入りする前から長谷工さんのCMはご覧になっていたと思いますが、あれと同じCMになると知った社員の皆さんの反応はいかがでしたか。

北村「とは言っても、やはり社員はどういう出来上がりになるのかわからなくて、最初はあまりピンと来てなかったみたいです。私は長谷工と打ち合わせをしていく中で、少しずつどんなCMになるのかイメージできましたが、社員はなかなか難しかったみたいで。打ち合わせするたびに、チラ見せのような感じで『こんなCMになりそうだよ』ということは伝えて、少しずつ慣らすようにはしてたんですけれども」

--出演者はどう決めたんですか。

北村「生産系部署の工事や設計、営業系部署のリフォーム注文や分譲、管理系部署の総務など、各部署の部長クラスに『なるべく均等に割り振ってほしい』と話して、できるだけ性別や年齢に偏りが出ないように決定しました。中には自分から『出たい』と申し出てくれた人もいて、そういう意欲的な人には出てもらっています。ただ、予想していたよりもその人数が多く、バランスの問題で出られなかった人もいます」

--それだけ意欲的な社員の方が多かったんですね。出演が決まった方の中には張り切ってスーツを新調したとか、前日に美容院に行ったとか、そういう社員の方もいらしたんですか。

北村「いえ(笑)。みんな普段からスーツで仕事をしてますので、そういう人はいなかったと思います。ただ、生産系の部署は常に作業着(ユニフォーム)ですから、使い古してヨレヨレになっている人もいましたので、そういう人に対しては、やはりずっと残るものですから『絶対、新調してくださいね』という話はしました」

--慣れない撮影で緊張する方もいたかと思いますが、撮影はスムーズでしたか。

庄司「そうですね。当然、監督さんから演技指導的なものがありますが、その社員の個性を生かしてくださる監督さんで、ダメ出しではなく、『もう少しこうやってみましょうか』という感じに盛り上げる方向で指導してくださったので、比較的スムーズだったと思います。監督さんはずっと同じ方にお願いしています」

北村「すごく乗せるのが上手な監督さんですよね」

庄司「あと、内藤さんも現場を盛り上げてくださいました。やはり社員は一般人なので、みんな緊張してるんですけども、いろいろと話を振ってくださったり、みんなの緊張を和らげてくださいました」

北村「おかげで、みんな楽しんでやっていたと思います。じつはあの腕の振り、7拍子で合わせるのが難しいんです。しかも行進しながらとなると、本当に難しい。でも、やっているうちにみんな楽しくなって、自然と笑顔になっていました。その雰囲気がCMにもよく出てますよね」

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--見ているほうも何だか楽しくなりますよね。

庄司「そう思っていただけたら嬉しいです。この曲とスタイルを続けて、もう8年になります。決してオシャレなCMではありませんが、本物の社員が出演し、実直・愚直な弊社の雰囲気はお伝えできているのかなと。今後も皆さんの心に残るような、楽しくてインパクトのあるCMをお届けしたいと思います」

【取材・文:井出 尚志】

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