平安時代、清少納言が「秋は夕暮れがいいよね〜」と枕草子に書いてから千年、時を経ても今なお日本人の心に「わかる・・」と共感させられる「秋は夕暮れ」
![撮影:蓬莱大介 (6485)](https://yomiuri-pro.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/item_images/images/000/006/485/large/173313c8-d27e-4312-b065-e7334eaf8d6d.jpg?1601618831)
秋は大陸から涼しく乾いた空気が入ってきて、空が澄み渡ります。
夏の蒸し暑い夕どきとは違って、とても心地よく、郷愁にかられる風が吹いて、どこからともなく「遠き山に日は落ちて」のメロディーが聴こえてきます。
![撮影:蓬莱大介 (6487)](https://yomiuri-pro.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/item_images/images/000/006/487/large/4a762c9f-2932-49b0-a68c-42ff6a7470c7.jpg?1601618889)
10月にもなると、日の入りも急に早くなってきたように感じますね。
太陽が沈んでから夜になるまでのほんの数十分を薄明時間(トワイライト)といいます。
濃紺のカーテンが空の上から地平線におりてきて夜になる様を「夜の帳(とばり)がおりる」と表現しますが、・・・最近はあまり言わないかもですね。
夜の帳に盗んだバイクで走り出したのは、尾崎豊。
青い帳が道の果てに続くころ、車の助手席から埠頭を渡る風を見て、恋の終わりを感じていたのは、松任谷由実。
![撮影:蓬莱大介 (6489)](https://yomiuri-pro.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/item_images/images/000/006/489/large/897888bc-1840-4d32-9dae-5fcad106ccda.jpg?1601618935)
夕焼けが燃えるように赤くなる時は、台風が近づいたりして空気中の水蒸気が増えてきている時。
![撮影:蓬莱大介 (6491)](https://yomiuri-pro.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/item_images/images/000/006/491/large/6c5e5109-4c2c-47f9-86c8-f04f06727fef.jpg?1601618978)
秋は夕暮れ・・・
一言でいっても様々な空の景色が見られます。
それぞれの素敵な歌を口ずさみながら、ほんの少し、足を止めて深呼吸してみてはいかがでしょうか。