つい2週間ほど前の記事で、大阪府民が東京や神奈川の人たちが語尾に「じゃん」をつけるのをものすごく嫌っていることを紹介した。
だがそれと同じくらい、いやひょっとするとそれ以上に嫌っているのが「ウケる〜」だ。

「じゃん」同様いまや全国的に使う言葉だと思うが、やはり「馬鹿にされてる気がする」らしいのだ。

「ウケる」は若い人、特に女性がよく使う言い方で、「面白い」の意味だ。あまりにもよく使われるので、なぜ嫌うのかわからない。東京女子に聞いてみると「使う！」と即反応。

「マジ爆笑みたいな意味で使う」と言う。
他の皆さんに、ウケると言われたらどう思うかも聞いてみると「嬉しい」など好印象のようだ。

だが大阪の街でお笑い大好きなご夫婦に聞くと「ウケる？どついたろか」と厳しいお答え。「めちゃめちゃ嫌いな言葉。褒めてるとは聞こえない。」と悪い印象を持つそうだ。

別のご夫婦に聞くと「軽く言うてるように聞こえる」と言う夫にすかさず妻が「イキってるみたいやな」と賛同する。

「ウケる」を使いそうな若いママさんたちに聞いても「馬鹿にされてる感じ」と否定的。「ウケるを言う余裕があるんやったら爆笑ではないんやな」と受け止めると言う。それは確かにそうかもしれない。

笑うのではなく「ウケる」と言うことが、本当に面白いと思ってないように感じるらしい。

中年のご夫婦に東京女子のインタビュー映像を見てもらった。パッとみると「かわいい」と言ってたのに「ウケる〜」と言ってる場面で顔に不快感があらわになった。

「小馬鹿にされてる気がする」と評価激変。

ではなんと言えばいいのか。先ほどのお笑い大好き夫婦のおっちゃんは「面白いやん」と言えばいいと主張。「ウケる」も「面白い」の意味ですよと説明するのだが、「東京のウケるは表面的。大阪の面白いと全然違う」とどこまでも否定的だ。

大阪女子が詳しく解説する。

「東京の面白いと大阪の面白いはレベルが違う。関西からしたら面白くないことでも、ウケるになってるんじゃないか。関東人で面白い人に会ったことがない」とまで言っていて、ちょっと言い過ぎじゃないすか？まあ、言いながら笑ってるからわざとだな。

さらに、先ほどのママさんたちが言うには「話の大オチに行くまでに小笑いを挟んでいく。その小笑いの時に、ウケると言われたら、ちょっと黙って、ってなる」なんですって。つまりタイミングが大事で、小笑いの時は「ほんでほんで？」と言ってほしいそうなのだ。むずかしいなあ。

次に、大阪の会社で関西出身者と一緒に働く神奈川県出身者。

彼らが「ウケる」を使うかどうか聞くと、大阪女子が「言うてんちゃう」といきなり詰めてきた。「なんて言えばいいんですか？」と聞く神奈川青年に大阪女子が「めちゃオモロいやん」と教える。

そう言わないと許さない感じだ。「でも一緒ですよ」と抵抗するのだが「関西でやっていくには気をつけたらいい」と兵庫男子にダメ押しされ、観念する神奈川青年。

そんなわけでみなさん、関西で「ウケる」と言いそうになったら「めちゃオモロいやん」と言い換えましょうね！

秘密のケンミンSHOW極 | TVer

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