太陽高度が高い5月、昼前後に条件が合うと"水平虹"が見られることがあります。
正式には環水平アークといいます。
![2023年5月3日撮影](https://yomiuri-pro.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/item_images/images/000/014/710/large/445e753e-9a34-497b-a40a-52449b97d001.jpg?1683719926)
普通のアーチ状の虹は、雨あがりに太陽と反対の空に出ますが、水平虹は太陽と同じ方角、太陽のちょっと下にでます。
普通の虹は、上空に浮かんでいる丸い水滴に光が反射・屈折して色が分かれて見えます。
水平虹は、上空の高い所に浮かんでいる氷の粒、しかもその氷の粒が六角形の板状をしていて、さらにそれらが水平にきれいに並んで浮かんでいる時に太陽の光が反射・屈折することで見られます。
![提供:蓬莱大介 (14713)](https://yomiuri-pro.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/item_images/images/000/014/713/large/e2ce26b3-7af7-4d97-a313-faa69ff408c8.jpg?1683720085)
普通の虹よりも季節、風、氷の粒の状態などの条件がいくつか揃わないと見られません。
5月の昼前後、ちょっと薄雲がある日は見られるかもしれません。
ちなみに、太陽の周りに光の輪っかが出るのは、ハロといいます。
新緑の季節、マスクを外して散歩するのもいいですね。ふと空を眺めてみてください。
![提供:蓬莱大介 (14714)](https://yomiuri-pro.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/item_images/images/000/014/714/large/a094c138-5803-4c16-a0f0-1d3dc9e32c54.jpg?1683720123)
プロフィール
蓬莱大介(ほうらい・だいすけ)
気象予報士・防災士。健康気象アドバイザーと熱中症対策アドバイザーの資格を持つ。
1982年兵庫県明石市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2011年読売テレビ気象キャスター就任。 現在、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネットten.」「ウェークアップ」にレギュラー出演中。読売新聞(全国版)で連載記事「空を見上げて」を執筆。
著書 「クレヨン天気ずかん」(2016年主婦と生活社)
「空がおしえてくれること」(2019年 幻冬舎)