ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
6月2日(水)の放送は、埼玉県川越市で昼めし旅。「小江戸」と呼ばれる、歴史情緒豊かな古い町並みが有名ですが、ホウレンソウやカブといった農作物が全国でもトップクラスを誇る、農業の盛んな街でもあります。そんな川越を、タレントのユージさんがご飯調査します。
チンゲンサイ農家の時短サラダ&あんかけ風野菜炒め
お世話になるのは「新井農園」さん。20年以上前から、チンゲンサイの栽培に力を入れています。この時期は1日2800本のチンゲンサイを出荷するんだとか! 収穫後の袋詰めなども見せていただいたところで、お約束していた例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
さっそくご飯作りを拝見! まずはチンゲンサイをサッと湯通しし、しっかり水気を切ります。次にカニ風味カマボコを裂いたら、湯通ししたチンゲンサイと合わせ、醤油とマヨネーズで味付け。
ポイントとなるのがワサビ! 爽やかな辛味で、さっぱりと食べられるのだそう。混ぜてなじませたら、カニ風味カマボコとチンゲンサイのサラダの出来上がり!
お次は炒め物。
ゴマ油で豚肉を炒め、ニンニクと生姜を加えます。火が通ったら、チンゲンサイの茎の部分を投入。タマネギを炒め、そこに醤油をサッと回し入れます。
さらにナルト、ウズラの卵、キクラゲを加えたら、チンゲンサイの葉を投入! オイスターソースで味付けし、仕上げに水溶き片栗粉を加えて手早く絡めれば、豚肉とチンゲンサイのあんかけ風炒めの完成です。
こちらが新井農園のお昼ご飯。チンゲンサイと油揚げのお味噌汁や、今年から栽培を始めたというパクチーをゴマ油と鶏ガラスープの粉末で和えた「無限パクチー」も並びます。緑鮮やかな料理が出揃いました。これからもおいしいチンゲンサイを作ってください! 収穫でお忙しいところありがとうございました。
老舗酒蔵ならでは! 酒粕入りのモツ煮込み
お次は埼玉県小川町で昼めし旅。日本酒や和紙が名産のこの町でご飯を見せていただくのは、この地で江戸時代から続く老舗の酒蔵「松岡醸造」さん。
元々は新潟でお酒を造っていたそうですが、170年前に小川町に移転。酒蔵を移転した理由は、地下130メートルから汲み上げる地下水。特有の旨味とキレ、丸みを生み出してくれるそう。イチ押しは「超特選大吟醸 帝松」。170年間磨き上げた、お酒造りの技と知恵が詰まった最高級品です。
では、お約束していた例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
酒蔵のすぐ隣にある、2年ほど前にオープンした「和食レストラン 松風庵」へ。
ダシに日本酒を使った鯛茶漬けや酒粕を混ぜたタレでいただく豚しゃぶなど、日本酒のエッセンスを取り入れた料理が評判になっています。
それでは調理を拝見!
1時間ほど麹に漬け込んでおいた鶏もも肉を、醤油と日本酒で作った割り下に投入。卵は一人前につき2個使用し、そのうち1個は黄身だけを分けておきます。卵は、白身だけを切るようにして、鍋に入れる直前に黄身をふたつに割ります。まず半分だけ入れるのがポイントで、黄身を崩しすぎないよう、優しく混ぜます。
卵がある程度固まってきたら、残った半分の卵を投入。2回に分けて入れるのは、トロトロとフワフワ、ふたつの食感が楽しめるようにするためだそう。仕上げに、取り分けておいた黄身を乗せれば、特製親子丼の完成!
もうひと品は、お店でも人気メニューだというモツ煮込み。八丁味噌と信州味噌をブレンドし、自慢の日本酒と酒粕を加えて、丸2日間じっくりと煮込んだもの。大吟醸の酒粕と米麹を混ぜた特製ソースをかけて完成です!
松岡醸造さんの晩ご飯。酒蔵ならではの日本酒のエッセンスを上手に生かした料理が並びました! これからもおいしい日本酒造り、頑張ってくださいね!