5月1日(土)夜11時25分からは、サタドラ「私の夫は冷凍庫に眠っている」第4話を放送。「夏奈が殺したのは誰だったんだ! そして亮と孔雀の関係も気になる。ただ怖いだけじゃなく、ミステリーで謎を解き明かしたくなるのが面白い!」とSNSでも話題。
「テレ東プラス」では、毎週ドラマの内容をプレイバック! 今回は、4月24日に放送された第3話「聖餐」の内容をお届けします。
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如月夏奈(本仮屋ユイカ)は、婚約者である佐藤亮(白洲迅)の暴力に耐えかね、突発的に殺害。死体は倉庫にある巨大な冷凍庫に隠したが、殺したはずの亮がなぜか生きている。別人のように優しい亮に怯えながらも、奇妙な生活が続いていた。
ある夜、外から物音が聞こえて目を覚ました夏奈。カーテンを開けてみると、倉庫の引き戸をこじ開けようと、ガタガタ揺する亮の姿が!
「亮!」
狂気じみた亮の行動に声を上げる夏奈。しかし亮は何事もなかったように「ごめん、起こしちゃった?」と優しく尋ねる。
「何してるの?」
「なんか変な音がするから」
「冷凍庫の音」
「ふぅん。じゃあ寝るわ。明日朝早いから、弁当いらない。...鍵、かかってるんだね」
亮はそう呟くと、寝室へと戻って行った。
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翌朝、ソファで目覚めた夏奈。亮のベッドはもぬけの殻で、すでに出かけているようだった。
(まるで亮を殺したあの夜だけが、すっぽり抜け落ちたように感じるけど...)
(私が殺した亮は、間違いなく冷凍庫の中で眠っている)
シャワーを浴び、冷凍庫の中に死体があるのを確認した夏奈はレインカバーで冷凍庫を覆い、その上にうさぎのディスプレイ人形を後ろ向きに置く。
そして夏奈のスマホに仕事の電話が。慌てて倉庫を飛び出した夏奈は、鍵を閉めずに外出してしまうのだった。仕事の用事を済ませた夏奈は、母・如月木芽(浅田美代子)が開業するメンタルクリニックへ向かう。
「あなたの方も何か心配事があるんじゃないかな? 私を訪ねて来たりして」
「あなたが誰かと一緒に暮らすなんて信じられなかった。最初は素直な好奇心で、どんな人なんだろうって。でも、今は心配してる。彼のことで知ってること、教えて?」
「...誕生日が、同じ」
半年前、近所の洋菓子店で出会った亮と夏奈。偶然にも2人のお誕生日が同じだということがきっかけで、婚約に至るまで仲を深めた。
「他人がそばにいるのに、自分が自然でいられるのが不思議で」
「あなた、人嫌いだもんね」
「違うよ。人がそばにいなくても寂しくないだけ。お母さんと一緒」
そんな会話をしていると、木芽が亮の調査を依頼した探偵・阿久津誠(おかやまはじめ)がクリニックを訪ねてくる。
「ちょっと待ってて、すぐに済む用事だから。もう少し話したいし」
と、夏奈を待たせ、阿久津と話しに行く木芽。しかし...。
(...あれ? 鍵、かけ忘れた!?)
夏奈は倉庫の鍵を閉め忘れたことを思い出す。慌ててクリニックを飛び出す夏奈を、目で追いかける阿久津。
「阿久津さん。引き続き彼の調査をお願いしたいんです」
「...元刑事なもので、首を突っ込むのが性分でして。勝手にその後も探ってみたんです」
阿久津は察していたように、盗撮した亮の写真と、亮が仕事の面接先に提出した履歴書を取り出す。木芽は、「誕生日が一緒だって言ってたけど」と履歴書に目を落とす。そこに書いてあった誕生日は3月8日。
「...娘の誕生日は、9月8日」
急ぎ足で帰宅した夏奈は、すぐさま裏庭の倉庫へ向かう。鍵は掛かっておらず、中に入ると...。
背中を向かせたはずのうさぎのディスプレイ人形が、正面を向いていた!
(亮に見られた...!?)
母屋へ戻ると、すでに帰宅していた亮が「おかえり」とエプロン姿で微笑む。椅子が3つ並べられている食卓を一瞥し、夏奈は怪訝な顔で「誰か来るの?」と尋ねる。
「紹介したい人がいるんだ」
「誰を?」
「もうじき来るから、後で」
「勝手に人を呼ぶのはダメ!」
思わず叫ぶ夏奈。その時、玄関のチャイムが鳴る。
「そんな怖い顔で迎えるの、やめてよね」
亮はしれっとした態度で客人を迎えに行く。テーブルの上には3人分のサラダとパン、そして大きな鍋が一つ。中に入っていたのはシチューだった。
手土産を持って現れたのは、昨日突然家を訪ねてきた不動産仲介業者の唐沢幸介(青柳翔)。亮は就職先の社長だといい、甲斐甲斐しく世話を焼いて、手作りのクリームシチューを振舞う。
「煮込んだミートボールは、自家製で作ったひき肉なんです」
(!!)
その言葉に目を見開く夏奈。自分がハンバーグを作ったように、死体の一部を切り刻んで作ったミートボールなのではと動揺する。
(私に復讐するつもり...!?)
唐沢がミートボールを口に運ぶと、夏奈は思わず「あっ!」と声を上げてしまう。
「どうしたの、夏奈」
「いや...」
「すみません、どうぞ召し上がってください」
唐沢はミートボールを味わうと、「うまい!」と賞賛する。夏奈もシチューを勧められるが、「食欲なくて」と断る。
食事が済み、玄関先で唐沢を見送る夏奈と亮。「夏奈さん、これからもよろしくね」という唐沢の言葉に、夏奈はぎこちなく視線を送るだけで言葉が出ない。
「社長、いい人だろ? さ、入ろう。夏奈」と促す亮だが、夏奈は「駅まで送ってくる」と唐沢の後を追って走り出す。唐沢に追いついた夏奈。唐沢はその思いつめた表情を見て、「どうしたんですか? 何か話があるなら、聞きますよ」と心配そうに尋ねる。
「結婚、迷ってる?」
「えっ...」
「でも、亮くんなら心配ないと思うよ。誠実な男だし、夏奈さんを不幸にさせるようなことはしないんじゃないかな」
「...私はそうとは思いません」
足早に戻っていく夏奈の背中を、唐沢は無言で見つめるのだった。
家に戻ったものの中に入るのを躊躇し、玄関先で佇んでいると、向かいに住むミステリー作家の孔雀(斉藤由貴)が「何してるの?」と話しかけてくる。
「少し寄り道していく?」
孔雀の家に上がり、ハーブティーを飲む。亮と喧嘩したのかと聞かれるが、「上手く説明できないです」と夏奈。
「じゃ、聞かない。2人で黙ってお茶しましょ」
「...家にいるんです」
理解を示してくれる孔雀に、夏奈は思い切って打ち明けようとする。
「誰が?」
「亮が」
「知ってる」
「そうじゃなくて。2人いるんです」
「2人?」
(ピンポーン)
その時、玄関のチャイムが鳴り、亮が迎えに来た。
「夏奈の気持ち考えてなかった...。ごめん、もう勝手なことしないから。帰ろう」
亮に優しくされ、おずおずと自宅へ戻る夏奈。亮が温め直したシチューを持ってくるが、どうしても手をつけることができない。
「夏奈に食べてほしくて頑張ったんだけどな」
「どうしてそこまでして食べさせたいの?」
「喜んでほしいから」
「絶対に食べない...!」
亮は「しょうがないなぁ」と言うと、ミートボールを自分の口へ運ぶ。
「あっ!」
思わず悲鳴を上げる夏奈。亮はゆっくりと咀嚼し、ごくっと喉を鳴らす。
「大丈夫。アレは入ってないから」
「アレ?」
「あなた...誰!?」
5月1日(土)夜11時25分放送! サタドラ「私の夫は冷凍庫に眠っている」第4話「告解」の内容は...。
「知りたいだろ?自分が誰を殺したのか」――佐藤亮(白洲迅)は、如月夏奈(本仮屋ユイカ)の犯行に気づいていた。ならば亮は一体誰なのか?恐怖と混乱が入り混じる中、身の危険を感じた夏奈は隙をついて倉庫に鍵をかけ立てこもる。一方、阿久津誠(おかやまはじめ)の調査で、亮の本名は"久保田奏"だと判明。さらに不動産の転売に手を染める半グレだと知った如月木芽(浅田美代子)は、慌てて夏奈に事実を伝えようとするが...。