現役を9年で引退した江川卓に鶴瓶が言及 「なんで辞めたの?」その理由を赤裸々に吐露

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街の人への何げないインタビュー映像をきっかけに、笑福亭鶴瓶とゲストがよもやま話を展開するトークバラエティ「チマタの噺」(毎週火曜深夜0時12分~)。3月30日(火)は元プロ野球選手で野球解説者の江川卓の後編をお届け。



「なんで辞めたの?」と、現役を9年で引退した江川に鶴瓶が率直な疑問をぶつけるところからスタート。「10年というのが区切りだし、ちょうど10年目に東京ドームができる年で"東京ドームでやりたいなぁ"と思ったんですけど、肩がもたなかった」と江川。辞める年に13勝という好成績を残していたといいますが、「次の年も続けていたら6勝とか7勝で終わるのがわかっていた。お客さんに対し自分の本来の投球を見せられないまま続けているのが嫌だった」と心境を吐露しました。

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「毎週のように招待試合に行って、予選投げて・・・。大学も連投で4試合続けて投げたこともありますから。今は(球数制限があって)100球までしか投げませんけど、僕らの時代は完投・完封が目標でしたから」と、肩を酷使していた当時を振り返ります。

鶴瓶が「(引退を)止められたやろ? 監督、誰やった?」と聞くと、「王(貞治)さんです。王さんも辞める年にホームラン30何本打ってるんですよ。普通そんなに打ったら現役続けますよね。だから"王さんだって・・・"って言いたかったけど、監督だから言えなくて」と、舞台裏のエピソードを披露しました。

続いて、江川の「気になるチマタ」に登場したのは、同じく元プロ野球選手で野球解説者の掛布雅之。「飲みに行くのは掛布だけです。それも引退してからで。現役中は相手に性格を知られたら試合でマイナスになる。だから現役時代は態度を悪くして、怖いピッチャーだと思わせていた」と江川。なんともストイックなエピソードに鶴瓶も思わず「エラい仕事やなぁ」と漏らします。

そんな江川の飲み友達、掛布がVTRで登場! 「江川さんが唯一心を開けるのが掛布さんということで」と、スタッフが切り出すと、「それは私も一緒です。彼がいちばんいろいろなことをさらけ出せる気がします」と、同じ気持ちでいることを明かします。さらに、「彼は懐が深くて、僕も自分の気持ちを素直に話せる。スゴく気遣いのできるタイプで、ワインのセレクトにしても、最初にいろいろ調べて用意してくれました」と、江川の人柄を称えます。

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ふだんはクールに見える江川ですが、「甲子園(球場)の無四球試合がかかっているゲームで、藤田(元司)監督(元・読売ジャイアンツの監督)の指示で僕を敬遠した。そのときのボールには非常に怒りを感じました。あのときは"怒っているな"という感情がボールにあった!」と、掛布ならではのエピソードが。

続けて「僕は彼の真っ直ぐしか待っていません。カーブなんか打ったって面白くないでしょ! 彼のウィニングショットを打たないと意味がない。プライドをかけた勝負をしていたと思います」と、現役時代の戦いを熱く語ってくれました。これには鶴瓶も「ちょっと今、涙出てきた。スゴい人が同い年にいてよかったね」と感涙。

その試合での敬遠は江川も覚えていると言い、「コーチがマウンドに来て"監督の指示で敬遠"って。"嫌だ"って言ったんですけどチームの指示だから・・・。それで怒って、掛布の頭のところにいっちばん速い球投げました。お客様は勝負を観に来てるのに(敬遠するのは)恥ずかしかった」。鶴瓶も「やっぱりプロ同士の話っていうのは面白いね!」と、終始感心しきりでした。

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番組ではほかにも、江川が鶏肉を食べなくなった理由や、江川と掛布の甲子園対決の解説など、元祖・怪物ならではの衝撃エピソードが満載。もうひとつの江川の「気になるチマタ」では、甲子園の土を渡すと約束した同級生が登場し、当時のエピソードを披露しました。

現在この放送は、「ネットもテレ東」で期間限定配信中です。次回はマルチに活躍するお笑いタレント・片岡鶴太郎が登場。どうぞお楽しみに!