ジャスミン役・北香那が語る大杉漣との感動秘話「大杉さんの”足るを知る”という言葉がいつも頭をよぎります」

テレ東プラス

「やりたい放題のぶっ飛んだ展開だけど、ちょいちょいリアル」「まさか文春をあんな風に出すとは...w」など、SNSでも話題沸騰中! 今春、映画化も決定した人気シリーズの第3弾「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間」を、毎週金曜深夜0時12分から放送中。2017年に「バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜」、2018年に「バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜」が放送され、名脇役たちが本人役で出演するなど、斬新な企画が話題を呼びました。

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森に囲まれた大きな撮影所を舞台に、各局の連ドラや映画作品が一気に集まったことで起きる大騒動を描く第3弾。田口トモロヲ松重豊光石研遠藤憲一といった元祖バイプレイヤーズはもちろん、超主演級キャストからくせ者役者まで総勢100名以上が出演します。

今回「テレ東プラス」では、シリーズすべてに出演しているジャスミン役の北香那を直撃インタビュー。ジャスミンの誕生秘話や大好きだった大杉漣さんとの思い出などを伺いました。※前編はこちら

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大杉さんとの思い出は、語りつくせないほどたくさんあります

――YouTubeチャンネルが誕生するなど、ジャスミンはドラマを超えて愛されているキャラクターに成長しました。最初はどのように役作りをされたのですか?

「ジャスミン役は、オーディションを受けて演じさせていただくことになりました。片言、ちょっと片言の2パターンの台本をいただき、即興で演じるというオーディションでしたが、"どうやって演じよう"と考えたとき、工場のアルバイトで出会った中国の方々を思い出したんです。"あのイントネーションをそのまま出せばいいんだ!"と思ってセリフを言ってみたら、今のジャスミンが出来上がりました。人生タメになることばかりだなと思いました」

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――「リアルにジャスミンというモデルがいるのでは?」「北香那って本当は中国人なのでは?」というウワサが飛び交うほど違和感がないお芝居ですよね。周りの反応はいかがでしたか?

「そうですね、ありがたいことに中国人だと思ってくださる方も多くて..."北香那"という名前も、なんとなく中国の人っぽく見える字面なので、間違える方も多かったですね。"なんで片言がそんなに上手なの?"と言っていただけるのも、とてもうれしいです。ちなみに、第1弾の頃はジャスミンを極めたいという気持ちが強すぎて、プライベートまで役に引っ張られていたんですよ。別のオーディションを受けに行ったのに、なぜか自己紹介が片言になってしまって、「素でも片言なんですか?」と聞かれたときは恥ずかしかったです(笑)」

――ジャスミンは素敵なキャラクターですよね。

「本当にありがたいです。これだけ多くの先輩方と一緒に共演させていただくとなると、やはりすごく緊張すると思うのですが、ジャスミンは平気で呼び捨てにするし、失礼なことを言っても笑いになります。すごくいいキャラをいただいたと思いました」

――今回で第3弾となりましたが、ジャスミン自体は少しずつ変化しているのでしょうか。

「第1弾のときは10代だったので、見た目は変わっていると思います(笑)。そして、今回監督とお話しさせていただいたのは、ジャスミンの日本語の上達について。日本に住むようになってだいぶ時間も経ったので、"ちょっとずつ日本語が上達していっているようにしよう"と。その辺りもぜひ、注目していただきたいです」

――田口トモロヲさん、松重豊さん、光石研さん、遠藤憲一さんという錚々たるメンバーです。最初に共演すると聞いたときの感想は?

「オーディションを受けに行った際、すでにキャストの皆さんことは聞いていました。ステキな大先輩方と一度に共演させていただけるとあり、ものすごく光栄なことだと思いました」

――「バイプレイヤーズ」といえば、亡くなる直前まで第2弾の撮影に参加していた大杉漣さん抜きでは語れません。ジャスミンは、第2弾では大杉さんの付き人という設定でしたね。今もなお、胸に残る大杉さんとの思い出はありますか?

「撮影中は本当によくしていただき、思い出は語りつくせないほどたくさんありますが、中でも第1弾のラストシーンの撮影が胸に残っています。少し遠い場所で撮影することになり、私はロケバスに乗って移動しようと思っていたのですが、大杉さんがすぐそれに気づいて、「ジャスミンはロケバスなの? 長い距離だし寂しいでしょ? 僕の車で一緒に行きましょう」と声をかけてくださって...。大杉さんのマネージャーさんが運転する車で一緒に移動させていただきました。高速道路に乗って、竹原ピストルさんの『よー、そこの若いの』を一緒に歌ったこともとてもいい思い出ですし、パーキングエリアでは、大杉さんがアイスを食べながら現地の方と楽しそうにお話されていて...。気さくな大杉さんのお人柄はもちろん、すべてが印象深く心に残っていて、今もこうしてお話していると目に浮かんでくるようです。現場での大杉さんの佇まいも、すごいなと感動することがたくさんありました」

――大杉さんらしい温かいエピソードですね。

「そうですね。素敵な思い出をたくさんいただきました。そして同時に、学ばせていただきました。特に、第2弾で大杉さんがご自分で書かれた書"足るを知る"という言葉は、今でも自分の中に残っています。人間はどうしても欲が出てしまったり、もっとこうしたいとか思ってしまいがちですが、それよりも今そこにあることや今の自分を知ることが大事だと...。そしてそれを立ち止まって見つめ直す時間も必要。焦っているとき、ふと大杉さんのこの言葉が頭をよぎります」

――なんだか涙が出てきそうです...。着実にキャリアを重ねている北さんですが、今後演じてみたい役は?

「今年24歳になるのでギリギリかもしれないですが、高校生役がやりたいです。実は昔から制服が好きで、とくにセーラー服にものすごく憧れがありました。通っている高校がブレザーだったので、わざわざ自分でセーラー服を買って、それを着て遊びに出掛けたりしていました(笑)。それくらい憧れがあるので、ぜひお仕事で着てみたいです! そして今、韓国語も勉強しているので、韓国人の役かジャスミンのように片言の韓国語を話す人の役を演じてみたいです」

――役者として大事にしているものを教えてください。

「作品にはたくさんの方が参加されているので、常に"みんなの迷惑にならないように"ということを心がけています。あと現場でも、身の回りのできる限りのことは自分でやりたいと思っています。普段自分がやっていることはもちろんですが、それ以外でも気づいたことは率先して自分でやる。どんなときでも状況に甘えるのはよくないと思うので、何でも自分でやる精神を忘れずにいたいです。そしてチームワークを忘れず、これからもいい作品に携わっていきたいです」

――最後に「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間」の見どころを教えてください。

「登場人物が実名で登場するなどリアルな設定でありながら、絶妙にあり得ないことばかり起きるのが魅力です。私も母から、"本当にあんなことがあるの?"と聞かれたりするくらい(笑)。だからこそ、ドラマ好きな人からあまり馴染みのない人まで、みんなが楽しめる作品になっているのではないかと思います。今回は、たくさんのゲストの方が登場しますが、後半になるにつれ、トモロヲさん、松重さん、光石さん、遠藤さんといった元祖バイプレイヤーズたちのお話も増えていきます。ぜひ、楽しんでください!」

【北香那 プロフィール】
1997年東京都出身。2010年、ミュージカル『赤毛のアン 〜アンからの手紙〜』で女優デビュー。2017年、オーディションを突破し、『バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜』に登場する中国人・ジャスミン役に抜擢される。2018年に公開されたアニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』で主演。ドラマ『コールドケース3〜真実の扉〜』第10話(2021年2月13日、WOWOW)にも出演する。

(取材・文/玉置晴子)

2月12日(金)深夜0時12分放送! 「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間」第6話の内容は...。

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