意外な味付けがクセになる! ポテトサラダの寒天固めや、名物”だまこ”汁など雪国のアイデア料理が続々登場

公開: 更新: テレ東プラス

ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にレポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。

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1月29日(金)の放送は、美しい雪国の街巡りスペシャル。雪国ならではの食の知恵を拝見します。寒さ厳しい雪国で暮らす人々のあったかご飯調査、スタート!

古民家で秋田の郷土料理たっぷりまかない

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最初の雪国は、秋田県仙北市(2015年3月19日に関東地方で放送したものです)。「みちのくの小京都」といわれる城下町、角館。江戸時代初期にこの地方を治めていた芦名氏によって作られました。昭和51年に、重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた通りには、いまも歴史ある武家屋敷が残っています。

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なかには見学できる屋敷もあり、当時の人々の暮らしを感じることができます。レポーターの金子貴俊さんが雪の中を歩いていると、気になる看板が。

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伝承400年の古民家「百穂苑(ひゃくすいえん)」です。十九代目のオーナー・澤田雅樹さんと女将のシーリンさんにお話を伺いました。

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人気メニューは秋田の郷土料理が並ぶ「栗おこわ定食」。稲庭うどんを始め、鯉の甘露煮や、ハタハタ寿司など11品のコースです。

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シーリンさんの故郷イランのスイーツをアレンジした「ゴールデンショレビアン」。あきたこまちとサフラン、砂糖を入れて煮込んだものにシナモンをふりかけています。金子さんは、「香りがいいですね。おいしい。甘みは優しいですね」と珍しいスイーツに舌づつみ!

お店自慢の料理をいただいたところで、そろそろ例のお願いを...。

「あなたのご飯、見せてくださ~い」!

交渉成立! ちょうどお昼どき、従業員さんの休憩所へ。

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こちらが、百穂苑のまかない飯。

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砂糖がたっぷり入った挽き割り納豆。なんと納豆に砂糖を大量にかけるのがこの地域では普通なのだとか。江戸時代、貴重だった砂糖をぜいたくに使うことで自分の格を上げようと競ったことがきっかけだそうです(諸説あり)。

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角館の定番料理、寒天サラダ。

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ポテトサラダとマカロニを寒天で固めたもの。こちらも砂糖入りです。

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そして塩鮭のお味噌汁。なんとお味噌汁にも砂糖が入っているそうです。

砂糖入り納豆をご飯にかけていただいた金子さん、「甘~い!」と声をあげます。「おいしいですか?」と聞かれると、「違和感はあるっていうのが僕の言える最低限の...(笑)」と正直な意見!

秋田の郷土料理たっぷりのまかない、ありがとうございました!

かまくらの里のあったかだまこ鍋

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続いて、レポーターのやしろ優さんが秋田県横手市へ(2020年3月6日に関東地方で放送したものです)。この日は、伝統行事かまくら祭りの前日。横手のかまくらは、旧正月に各家庭で作られたのが始まり。水の神様をまつり、五穀豊穣などを祈るものだそうです(2021年は新型コロナウイルス感染防止のため規模を縮小。観光用かまくらは無し)。

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住宅街の中に6つのかまくらが並ぶ二葉町通り。この通りは祭りの会場になっていて、子どもたちが、甘酒や餅を振る舞いおもてなしをするそうです。かまくらで、おもてなしをするお寺のご家族に例のお願いを...。

「あなたのご飯、見せてくださ~い」!

ご両親に確認していただき、交渉成立。

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ご飯を見せていただくのは、天仙寺の住職・福田さんご一家。福田さん家族は2世帯7人で暮らしています。

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それでは晩ご飯作りを拝見。きりたんぽの予定を変更し、「だまこ」といううるち米ともち米をまぜたお団子を作るそう。塩水につけながら丸めます。

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丸めただまこは鍋に入れて煮込みます。だしの味付けは鶏がらスープと醤油。具材はセリ、ごぼう、舞茸、長ネギ、そして比内地鶏です。

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いぶりがっこは、知り合いから燻した大根を分けてもらい、ザラメ、玄米麹などで3カ月漬け込んだもの。秋田の伝統的な保存食です。

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こちらを子どもが食べやすいように細かく刻み、クラッカーにクリームチーズと共にのせます。

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こちらが、福田さん家の晩ご飯。

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鍋のほかに銀ダラやサーモンなど焼き魚も。

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さらに生ハムとアボカドが入ったサラダパスタ。

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だまこをいただいたやしろさんは、「ひとつひとつが、もちもちしてるけどちゃんと粒も感じられておいしい」と大喜び。

雪国のおいしいお鍋、ごちそうさまでした!