便利なことだらけの令和の時代に"あえて"不便な生活を送る人たち......彼らはどんな生活を送り、なぜその道を選んだのか!? アンタッチャブルがコンビでMCを務める「ニッポン不便大賞」が、2021年1月1日(金)夜11時より放送!
今こそ見るべき、不便だけれど幸せに暮らす日本一素敵な"不便さん"の元に、とにかく明るい安村、ワタリ119ら芸人が訪れ不便ライフを紹介。アンテナだらけなのに"圏外"の山奥で暮らす不便さん、〇〇を求めて山越え谷越え!主婦不便さん、元サッカー日本代表不便さん・久保竜彦のまさかのスローライフ、オンボロ映画館を自宅にしちゃった家族不便さんの、笑顔あふれる生活とは!? 収録を終えたばかりのアンタッチャブル(柴田英嗣、山崎弘也)のお二人に、お話をうかがいました。
――いろんな理由でその生活を選んで、それぞれに楽しい生活を送る"不便さん"が登場しましたが、収録を終えた感想から教えてください。
柴田「まず、この番組のセットも"不便"なんだよね」
山崎「『おはスタ』のスタジオの隅を借りているから、こういう状態になってます。イスだけ豪華で」
柴田「でも、お正月にのんびりと餅を食いながらこの番組を見て、今の生活の便利さを改めて顧みたりするのはいい気がする。不便さんには、"当たり前"が当たり前じゃなくなった瞬間に、"当たり前"がまた楽しくなることを教えてもらいました。僕らの日常、『こういうことが当たり前だもんね』『普通だもんね』と思うことが多いけど、それはあまりよくないことなんだなって。"当たり前"になるように時代がそうしてくれたんですけど、一度捨てるって事も楽しく生きるためのひとつだなって思いました」
山崎「電話とかにも感謝だね。当たり前のように数字を打てば繋がるようになっていたけどそうじゃないって。ちゃんと電話を切った後に『ありがとう』と電話に向かって言いたいですね」
柴田「毎回?」
山崎「そりゃそうよ。全てに感謝が必要だから。スイッチを押して電気がついたら『ありがとう』、テレビがついたら『ありがとう』って。そういう何気ないことに対して『ありがとう』と言っていく人生を送っていこうと思いました。なんで今日から大変です」
柴田「でも"不便さん"の暮らしって僕もやってみたいとは思うけど、全てを捨ててあの不便さに飛び込んでいけるかといえば難しいなって思う」
山崎「"不便さん"はなんでもイチからやるからね。チャレンジスピリットみたいなものがすごくありますよね」
柴田「不思議なことに"不便さん"って、とにかく明るい。(とにかく明るい)安村だってちょっと霞むくらいの明るさでしょ、悪いけど」
山崎「そうね。実際に安村くんはそんなに明るくないからね。悩んでいるときもあったので。みんなポジティブ」
柴田「そういう人たちを見ているだけで楽しいって思います。久保さんなんてサッカー選手時代は無口で有名でインタビューしてもあんまり答えてくれなかったけど、今なんて楽しそうに答えてくれるし。みんな変わるんですよ。やりたいことをやっていると」
山崎「めちゃくちゃ笑顔な人ばかりでしたから」
柴田「世の中の"不便さん"はまだまだいる気もする。この番組の第2弾、第3弾が作られるといいですね」
コンビでの活動は便利? 不便?
――2019年の12月にコンビ活動を復活され1年経ちましたが、こうして2人で番組のMCを担当してみていかがですか? 1人の時より"便利"だと思うことは?
柴田「そりゃたくさんありますよ。僕が話しているときにボケを被せてくれたり......僕は得をしないことは多いですが(笑)。皆さんを楽しませるということでは、1人より2人の方が当然パワーアップしますから。そこに関してはありがたいなと思います」
山崎「ピンでやっていたと考えると、ゲストの方も毎回はボケに付き合ってくれないんで、ボケた後に自分でツッコむか、もしくは誰もツッコまないってなるんですよ。行き場を失ったボケがフワッと飛んでいって、スタジオにフワフワ浮いていることがあるんですよ。でもコンビだと柴田さんがちゃんとツッコんでくれる。自由にボケられる安心感がありますよ」
柴田「空中に漂うボケはかわいそうだからね」
山崎「本当にお世話になります!」
――逆にコンビだと"不便"だと感じることは?
柴田「楽屋の設定温度ですね。寒いんですよ、山崎の設定温度が。ここまで冷やすのかって」
山崎「再結成してからマネージャーが2人いて2人とも太っているから、暑がり3人と寒がり1人で。こっちの方が優勢なんですよ」
柴田「体脂肪率で負けているっていう」
山崎「これはもう民主主義でしょうがない。3人が汗かいていますから、そりゃダウンダウンダウンとボタンを押しちゃいますよ」
柴田「今年はコロナ対策のため楽屋を分けてくださっているんですが、なぜか僕の部屋だけマネージャーが来ない。『何で来ないの?』って聞いたら、『いやーちょっと』って。室内の気温で山崎の方なんですよ(笑)」
山崎「でも、これは昔からですから」
柴田「うん。10年経っても変わらないというか。でも最近は少しこっちよりになってきたよね。年を取って代謝が悪くなってきた(笑)」
山崎「昔に比べると少し寒がりになりましたね。私なんてマネージャーから圧力をかけられるときがあるくらいだから。『ちょっと暑くないですか?』って。『山崎さん日和ってるんですか?』みたいな言い方だから、そりゃこっちも『冷房つけようぜ!』ってなるよね」
柴田「ハハハ。でどんどん寒くなってるの(笑)」
アンタッチャブルの敢えての不便生活
――今回登場した"不便さん"たちはみなさん不便を楽しんでいましたが、ご自身がされている不便だけど楽しいことを教えてください。
山崎「去年から料理に興味を持ち始めて、今年のステイホームの時期に密かに楽しんでいたんですよ。中でも再現レシピにハマって、マック(マクドナルド)のビッグマックを再現するという動画を見て作りましたね。ただ食べて気づくのが"買えばよかったな"って(笑)」
柴田「そんなことできるの? ソースとか秘密じゃないの?」
山崎「自力でレシピを再現して動画で上げている人がいるんですよ。それなりに同じ味になるんだけど、でもどこか違う。お肉もわざわざ買ってきて焼いてと手間もお金もかかっているのに(笑)。それを作っているときは不便というか逆行しているなと思う。面白いからいいんだけど、普通にビッグマックを買ったときにありがたみが半端ない」
柴田「それは買ったほうがいいね(笑)。僕は"かかとを使わず歩く"ことかな。家から現場までとかは、余裕でかかとを使わずに歩いている。そうすると足の筋肉をすごく使うので鍛えられるんですよ。寝ずにはしゃいで遊んでしまうことが多くて、よくケガしちゃうので、そういうことにならないためにも下半身を補っとかないといけないなと、高校生の頃から始めたことで。もしかしたらもっといい鍛え方があるかもしれないんだけど(笑)」
山崎「いつかハイヒールを履きたいって言っていたもんね。キレイな足を見せたいって」
柴田「言っていないよ! いや、ハイヒール履くならかかとついているから」
山崎「かかとつかないのは、米津玄師さんになりたいからかと思っていた。『Lemon』のMVみたいに」
柴田「そういうことじゃないんだよ(笑)」
――では最後に番組の見どころを教えてください。
柴田「出てくるもの出てくるもの驚く映像ばかりです。そして不便って少しいいなと思います。大きなアンテナを作ったり、家庭菜園もそうだし、さらには"塩作り"なんて個人では考えられないことばかりで、なんか憧れる部分がある。チャレンジしてみたいことも多く、不便の中でもこんなことができるんだという新たな発見もたくさん転がっているので、ぜひ見て何かを感じ取ってもらいたいです」
山崎「"不便さん"はもちろんですが、ナビゲートしている芸人さんにも注目してほしいです。わざわざじゅんいちダビッドソンがキャリーバックを持って来たり、安村くんもちゃんと『安心してください』をやっているし、そういう細かい芸人の努力にも目を向けてもらえると救われます。出てくる"不便さん"がパンチ強すぎて芸人が霞んで見えるので(笑)」
柴田「そうなんだよな~(笑)。そういう細かいところにも笑いがあるので、そこも注目してください!」
山崎「あとVTR中のワイプも。なんていったって僕らが出ていますから!」
アンタッチャブルがコンビでMCを務める「ニッポン不便大賞」は、元日夜11時より放送! "不便さん"の笑顔あふれる生活を、便利なテレビでご覧ください!
「ニッポン不便大賞」
【放送日時】 2021 年 1 月 1 日(金)夜 11時~深夜0時30分
【放送局】テレビ東京系列 6 局ネット
【MC】アンタッチャブル
【ゲスト】森川葵
(取材・文/玉置晴子)